転職事例のご紹介。オファーまでの流れをリアルなコメント付きで紹介。

Nick 2016/10/04 転職ノウハウ

これから、ある管理職レベルの方の転職事例についてご紹介します。現状に不満はないけれど、何となく他の企業情報も知っておこうと友人のご紹介にて春先に面談にいらして、夏が過ぎたころには新しい企業へのご転職を成功されました。

 

4月:初めての面談

Aさんは、会社内で開発の重要な管理職についており、新卒から20年近くある会社に勤めており、人間関係も良好でお人柄のよい40代半ばの男性です。最初の面談では、どんなご経験をお持ちか、現職にてどのような役割を勤めているか、企業の組織はどのような構成か、給与や待遇はどの程度か等、確認をさせていただきました。

その時点では、転職に関する強いご希望はなく、マーケットの状況はそうなっているのか、またご自身の市場価値がどのようなものか確認されておりました。実は、コンサルタントとの面談を通して、

“開発パイプラインが少なく将来不安である。”
“プロジェクトバジェットが少なくなっており、苦しい。”
“給与カットがあり不満を感じている。”
“今後のキャリアパスに不安を感じる。”

というような心配事があることが判明しました。

 

コンサルタントのコメント:

転職を検討される際には、ご自身のマインドセットがとても重要です。優秀な方の多くは、現職でも非常に良い待遇を受けている為、現状に満足されている方が殆どです。他に移ったらもっと良い条件(豊富なパイプライン・やりがい・グローバルプロジェクトへの参加・給与アップなど)で働けるかもしれない事を頭に入れておきましょう。また自分と向き合うと同時にコンサルタントや周りの方に現状を伝え、自分の中では気づかない不満要素がたまっていないか確認してみましょう。

 

4月中旬:書類選考

コンサルタントとの面談時及び面談後に、経験を活かせるポジションを5つ紹介し、2週間後そのうちの4社へ応募されることにしました。初めての転職のため、各企業についての特徴やポジション詳細、給与などの待遇面が良くなるのかなどを非常に気にしていらっしゃり、検討に少し時間を要しました。応募した企業のうち、3社は既に選考の最終段階にいる候補者がおり、残念ながら選考ストップとなってしまいました。幸い1社から面接リクエストがあり、一次面接へ進むことになります。

 

コンサルタントのコメント:転職はタイミングがとても重要です。

同時に案件を検討される方が数十人といらっしゃる状況です。少しでも気になるポジションや気になる企業の紹介を受けた際には、早めに検討し応募することをお勧め致します。

 

5月:面接リクエスト

書類選考通過後、一次面接へ進むことになったAさん、面接日時調整をして一週間後に面接日時が決定し、弊社に面接対策にいらっしゃいました。一次面接では、ご自身の経験を活かして応募企業で何ができるのか、応募ポジションの職種内容がどのようなものであるか具体的にどんな仕事をするのか、部署内の雰囲気かなど企業自体について及び、仕事内容に集中して面接を進めてくよう説明しました。

Aさんご自身の質問として、気にされている給与について準備されていましたが、この時点では自ら給与の話をしないようにお伝えし、今までの経験を振り返ってまとめ、企業研究をするようアドバイスしました。実はAさんはこの時点で、本当に転職をするか否か非常に迷っており、書類選考通過をこころから喜んでよいものか迷っていらっしゃいました。しかしながら、応募後すぐにリクエストが来る場合は自信を持ちましょう。企業が職務経歴をとても高く評価している証拠です。

 

コンサルタントのコメント:

面接日時調整について、企業にも就業時間がございますので、定時時間内での面接設定が理想的です。できる限り9:00-18:00等の時間内で調整をつけるようにしましょう。企業やポジションによっては面接日時に縛りがある場合や、就業後18:30からなど、フレキシブルに対応して下さる場合もございます。

エージェントに相談してみましょう。また一次面接では、仕事内容にフォーカスした質問を3,4準備するようにしましょう。給与などの待遇面は最終段階にエージェントより相談してもらいましょう。

 

5月:一次面接

一次面接にて、部長及び人事スタッフとの面接を終え、感想を伺ったところ企業の事を知ることはできたが時間切れで全て聞きたいことが聞けなかった。面接の流れとしては職務経歴の説明と志望動機、現在の業務内容を説明し、先方から仕事や組織について説明を受けたとの事。

面接での人事の方の反応や、これからご縁があったばあいには・・・もし、入社に至った場合は・・という不確定な言葉よりご自身はお見送りになったと感じ、ネガティブな印象をもったようです。その反面、企業側から一次面接終了直後に一次面接合格・二次面接への紹介が届きました。

 

コンサルタントのコメント

ご自身の感想と企業側の想いは良い意味でも悪い意味でも、異なっていることが多々あります。感じたことを正直にエージェントに伝えてください。フィードバック連絡が早ければ早いほど先方からの感想も早く届く確率が高いです。 

 

5月:二次面接

二次面接へ進むことになったAさん。ご本人は驚きと、本当に先に進んで良いのか未だに不安が残っておりましたが、この時点ではまだ転職が決まったわけではありません。Aさんは少しの不安も残りつつ、出来る限り、一生懸命頑張ろうと、とにかく次のステップへ進むことになりました。

今回はお仕事を早退して面接へ向かうため、ビジネスカジュアルで面接へ行く事になりました。(企業によってビジネスカジュアルやクールビズでの面接はOKな場合が多いですが、必ず事前にその旨をエージェントに伝えて確認をとってください。)

今回の面接官は一緒に働く事になる部門の責任者及び実務担当者及び人事担当の3名が面接官でした。
現在の職務・業務内容の詳細や社内異動時の状況について、転職理由、転職後に業務を引き継ぐ人はいるか、実際にいつごろ入社できるかなど、一次面接での内容より更に踏み入った内容の面接となったようです。

 

コンサルタントのコメント:

オファーレターにサインをするまで入社確定はされません。多少の迷いや、不安を抱く方はとても多いです。意外と次の面接にて解決されることや、二回目の面接で企業の印象が変わることは多々あります。ご自身の対応に自信を持って選考に進みましょう!

 

6月:内定

二次面接の結果すぐに、先方よりAさんに内定を出したいと連絡が入りました。昨年度の源泉徴収票、直近3か月分の給与明細、一年分のボーナス明細、希望入社日を送付下さいとの事です!おめでたいニュースをお知らせし、ひとまずAさんも安心されておりました。

しかし、Aさんはまだ不安が残っており、先方がAさんに何を期待しているのか評価点は何なのかとても気にしていらっしゃいました。そこで評価点や、入社後に期待することを企業側に確認し、Aさんへお知らせ致したところ、だいぶ不安が拭え、自信を持って前向きに内定したことを受け入れられるようになったようです。

 

コンサルタントコメント:

不安がある場合は、しっかり伝えましょう。企業側が欲しい人材には、不安解消のため別途面接を設定してくれる場合もございますし、人事とお電話でお話しできる場合もございます。不安や心配な点についてまずは、エージェントに相談しましょう。

 

6月末:オファー承諾

オファー作成に必要な給与書類などをそろえ、先方へ提出しました。Aさんは今回の転職での、重要ポイントの一つとして給与アップを望んでおりました。また家計を支えるAさんとしては、家族との相談も非常に重要です。書類を揃えてから、2週間弱でオファーレタードラフトが届き、弊社にて給与面や条件が良い内容だと判断し、Aさんに詳細をお伝えしました。約2週間、Aさんも現職の状況や自分の心境を整理し、現職の上司へ退職を伝えたときのことを予測し心配をされておりました。

しかしながら、先方からオファー内容はAさんへ大幅な年収アップ(10%以上:一般的には5%程度アップが多い)と今後の昇給への期待をこめたコメント付きでした。コンサルタントとの度重なる電話連絡や面談を繰り返し、ご家族の合意のもとAさんはこの企業への入社を決意し、オファーレターへサインされました。

 

コンサルタントコメント:

オファーレターが届いたら、直近の年収・入社日だけでなく、タイトルや今後の昇格や従業員株、福利厚生やフレックスなどについてよく確認しましょう。気になることはコンサルタントに、確認を仰ぎ、できる限りの問題はこの時点でクリアにしましょう。

また現職の上司へ退職の意思を伝えると、引き留めやカウンターオファー(昇給やポジション昇格など)を提示されることが多いですが、強い気持ちをもち、自分の為に転職先へ移りたい旨伝えましょう。なぜ、転職したいと思っていたのか当初の気持ちを思い出してみましょう。実際にカウンターオファーを受け、現職に残った方は1年以内に退職される方が殆どです。現職企業では、その期間に次の人材を探すこともあります。一度は退職を伝えた事によりあなたの上司への印象は残るものです。後悔なきよう良く考えましょう。

 

6月末:退職手続

入社手続きを完了したAさんですが、退職の意思を伝えなければなりません。8月1日入社を予定されておりますので、約1ヵ月強の間で円満退職を目指します。Aさんは社内で優秀な人材としてたくさんの部下を背負った管理職として活躍されておりますので、引継ぎや心配されておりましたが、思いの外スムーズに退職手続が進み、有給消化もできることになり、円満退社することができました。

 

コンサルタントのコメント:

民法上では退職意思表示より2週間を過ぎれば、いつでも退職が可能な事になっておりますが、各企業の就業規則に従い適した時期に退職を申し出ましょう。多くの企業では、希望退職日の一か月前までに申し出れば円満退職できる場合が多いですが、中には最低2ヵ月や90日等ルールを設けている場合もございますので、現職の退職日時を考慮して、早めの段階で転職先での入社日を相談することをお勧めいたします。

また、現職にて高い評価を受けていれば受けているほど、経営側は貴方を手放したくないと存じますが、良い企業であれば新しい挑戦やご希望を阻止するような事はほとんどなく、円満退職へ進むことが多いです。

 

最後に

そして8月、人生の新しいステージへ立つべくAさんは転職先へ出社されました。

オファーレターなどの手続き終了後、入社までの案内については転職先人事部門より直接ご案内がございますが、必要な場合は適宜エージェントへ確認を取って下さいね!