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キャリアアップを目指す税理士のビジネスイメージ

税理士の転職先おすすめ一覧|年収が上がる転職先・事業会社・Big4・外資をキャリア別に解説

​税理士の転職先は、税理士法人だけではありません。

事業会社、Big4、外資系企業、コンサル、金融機関など、近年はキャリアの選択肢が大きく広がっています。

一方で、

  • 「どこが年収アップしやすいのか」

  • 「働き方はどう違うのか」

  • 「自分の経験で行けるのか」

がわかりづらく、比較に悩む人も多いでしょう。

本記事では、税理士の主な転職先を、

  • 仕事内容

  • 年収

  • 働き方

  • 向いている人

の観点で整理しながら解説します。

また、

  • 年収アップしたい

  • ワークライフバランスを改善したい

  • 外資系企業へ行きたい

  • 事業会社へキャリアチェンジしたい

など、目的別におすすめの転職先も紹介します。

自分に合ったキャリアの方向性を整理したい税理士の方は、ぜひ参考にしてください。

洞察提供者

コンサルタントの写真

シャニース・ロ
財務・会計チームに所属するプリンシパルコンサルタント。特にHead of Tax/Taxマネージャー、CFO、FP&A、財務コントローラーなど、シニア〜エグゼクティブレベルのポジションの紹介を得意とする。ファイナンス業界での豊富なバックグラウンドとネットワークを活かし、世界的グローバル企業から大手日系企業、日本市場進出間もないスタートアップまで、幅広い企業の採用パートナーとして活躍する。


目次

​​

税理士の主な転職先一覧|仕事内容・年収・働き方を比較

税理士の転職先は大きく6種類に分けられます。

  1. 会計事務所・税理士事務所・税理士法人

  2. 一般企業の管理部門(経理・財務・税務)

  3. 監査法人・Big4系税理士法人/アドバイザリーファーム

  4. コンサルティングファーム

  5. 金融機関(銀行・信託銀行・証券会社の富裕層向け部門)

  6. 独立開業

近年は企業内税務や国際税務の重要性の高まりから、従来の税理士法人だけでなく税理士が活躍できるフィールドが広がっており、転職で年収アップや働き方を変えるチャンスとなっています。

ここでは、税理士の主な転職先の全体像を整理するため、それぞれの仕事内容・年収・働き方の違い、向いている人をわかりやすく解説します。自分に合った転職先を見極めるための参考としてください。

転職先
年収傾向
(スタッフレベル)
特徴
働き方
難易度
税理士法人・会計事務所
400万〜1,000万円程度
税務の王道実務を幅広く経験できる
忙しい
中(業務内容により変動)
一般企業(事業会社)
700万〜1,000万円程度
経理・税務・連結・開示・税務調査対応など経営層と密に連携
安定
監査法人・Big4系ファーム
500万〜900万円程度
国際税務・M&A・再編など高度な専門領域
忙しい
中~高
コンサルティングファーム
600万〜900万円程度
M&A・事業再生など上流業務が中心
非常に忙しい
中~高
金融機関
700万〜1,300万円程度
富裕層・事業承継・資産税・M&A支援
安定寄り
中~高(業務内容により変動)
独立開業
300万〜2,000万円以上
顧問、相続、コンサル、自由度は高いが自社への集客が鍵
初期は非常に忙しい、軌道後は設計次第
中~高

※年収は勤務先規模・専門領域・英語力・役職などにより変動します。

1. 会計事務所・税理士事務所・税理士法人

《仕事内容》

  • 法人顧問、決算申告、巡回監査(顧問先訪問による月次チェック)、相続・資産税、事業承継、組織再編、国際税務など、事務所ごとに得意分野が異なるのが特徴です。

  • 中小事務所では幅広い実務を経験しやすい一方、大手・中堅事務所では分業と専門特化が進んでおり、全体視野よりも特定領域の専門性を深めやすい環境です。

  • 税理士としての基礎的な実務を幅広く積めるため、キャリア初期〜中期の転職先として選ばれることが多い選択肢です。

《年収の傾向》

  • 年収は事務所規模や担当業務の専門性によって差が出やすく、中小規模の会計事務所では年収約400万円〜700万円、中堅〜大手税理士法人では年収約500万円〜1,000万円がひとつの目安となります。

  • 税理士資格を有し、マネージャークラス以上になると年収1,000万円以上を目指すことも可能です。

  • 大手外資系事務所では、シニアマネージャー~ディレクタークラスになると、クライアントポートフォリオの管理や専門チームのリードができるかどうかによって、年収約1,500万円〜2,000万円に達するケースもあります。

  • 特に資産税、国際税務、事業承継、組織再編税制など付加価値の高い領域での経験は転職市場でも評価されやすく、専門領域によってはさらに年収アップが期待できます。

《働き方》

  • 顧問先対応が中心となるため、クライアントに近い距離で継続的に支援できる点が特徴です。

  • 事務所ごとに業務スタイルや専門性に差があるのが特徴であり、確定申告期や5月申告集中時期などは繁忙になりやすいという特性があります。

  • 特に中小事務所は、少数精鋭で幅広い業務に対応するため案件過多になりやすい傾向です。

  • 顧問先対応を通じて営業感覚や顧客対応力が身につきやすく、将来的な独立を見据えた実務経験を積みやすい環境でもあります。

《向いている人》

  • 税務の王道実務を体系的に身につけたい人

  • 顧問先企業に継続的に関わりながら、長期的な税務支援や経営サポートに携わりたい人

  • 将来的に独立開業やパートナー昇格を目指したい人

2. 一般企業の管理部門(経理・財務・税務)

《仕事内容》

  • 事業会社では、法人税・消費税の申告対応やレビュー、税務調査対応、移転価格対応に加え、月次・年次決算や連結決算、開示業務などの経理業務、子会社管理、M&A後の税務論点整理など多岐にわたる業務を担うチャンスがあります。

  • 近年は、経営上の意思決定を支援する管理会計(FP&A)領域のニーズが高く、求人募集が多くあります。

  • 大手企業では経理・財務・税務の分業化が進んでいることが多い一方、中小企業では横断的に幅広く担当するケースもあります。

  • 特に上場企業や外資系企業では、連結決算や国際税務など専門性の高い業務に関わる機会が多くあります。​

《年収の傾向》

  • 年収は、大手企業のスタッフレベルで約700万円〜900万円、マネージャーレベルで年収900万円〜1,500万円がボリュームゾーンです。

  • 国際税務や連結・開示経験があると市場価値が高く、外資系企業ではスタッフレベルでも年収1,000万円以上でのオファーもあります。

  • 税理士法人から事業会社に転職する場合、短期的には年収維持、もしくは下がるケースもありますが、外資系や上場企業では昇進に伴い年収も大きく伸びやすい傾向です。

  • 大手の部門統括レベルになると、年収2,000万円~3,000万円程度も見えてくるため、税理士法人時代を上回る待遇も可能です。

《働き方》

  • 税理士法人と比べると年間を通じて業務量が一定になりやすく、プライベートの時間を確保しやすいでしょう。

  • リモートワークやフレックスタイム制度の導入など、社員の働き方改革に力を入れている企業や、手厚い福利厚生を準備している企業も多く、クライアントワークから離れて自社の事業への理解を深めながら安定的に働きたい人に適した環境です。

  • 経営層と密接に連携しながら、事業成長や企業価値向上の施策に当事者として関与できるチャンスがあるため、将来的に企業の上位ポジションを目指す人にとって有効な選択肢となります。

《向いている人》

  • 繁忙期に左右されず、長期的にワークライフバランスを充実させたい人

  • 申告業務の受託側ではなく、企業内部の立場から税務戦略や経営上の意思決定に関わりたい人

  • 組織再編、国際税務対応、税務調査対応などを通じて、企業経営に直結する実務経験を積みたい人

  • 将来的に税務責任者や経理部長、CFO補佐など経営に近いポジションへのキャリアアップを目指したい人

3. 監査法人・Big4系税理士法人/アドバイザリーファーム

《仕事内容》

  • 税理士が監査法人本体に転職するケースは限定的で、実務上はBig4系税理士法人や当法人の税務アドバイザリー部門への転職が主な選択肢となります。

  • 国際税務、組織再編税制、移転価格、M&A税務、グループ通算制度対応など、専門的で難易度の高いテーマに関われる点が特徴です。

  • Big4ファームの利点を活かしたクロスボーダー案件や多国籍企業対応に携わる機会も多く、専門領域を軸に市場価値を高めやすい環境です。

《年収の傾向》

  • 年収は、スタッフ・シニアスタッフで約500万円〜900万円、マネージャークラスで約900万円〜1,300万円が相場です。

  • 若手の段階でも、一般的な税理士法人より比較的高い年収オファーになるケースも多く、資格手当や残業代が手厚く支給される点も特徴です。

  • 近年は専門人材不足の影響から、準大手や中堅法人でもBig4系ファームと遜色ない給与水準を提示するケースが見られます。

  • 国際税務、移転価格、M&A税務などの専門領域の経験や、英語での業務対応が可能な場合は、さらに高い評価を受けやすい傾向があります。

《働き方》

  • 国際税務や移転価格、M&A税務などのプロジェクト型業務では繁忙期が集中しハードワークになる傾向があります。

  • 大規模案件やクロスボーダー案件に関わる経験を積めることから、将来的なキャリアの選択肢を広げやすい環境です。

  • 外資系企業や大手事業会社の税務部門への転職につながるケースも見られます。​

《向いている人》

  • M&Aやクロスボーダー案件など上流の税務アドバイザリー業務に関わりたい人

  • 移転価格、国際税務、組織再編税制、税務DDなど高度な専門領域で経験を積み、市場価値を高めたい人

  • 英語を活用した業務や外資系クライアントとの協働経験を積みたい人

  • 将来的に外資系企業の税務部門やFAS、コンサルティングファームなどへの転職を視野に入れている人

4. コンサルティングファーム

《仕事内容》

  • 税理士がコンサルティングファームに転職する場合、税務デューデリジェンス(税務DD)やM&A税務、事業承継、組織再編、事業再生、海外進出、また管理会計の導入やグループ管理体制の整備などの支援に関わるケースが多く見られます。

  • 申告実務そのものよりも、税務知識を活用した提案業務やプロジェクト推進など、経営寄りのテーマに関わる仕事が中心となります。

  • 特にFAS系ファームや独立系コンサルファームでは、M&A関連業務に関与する機会もあります。

《年収の傾向》

  • コンサルティングファームは役職や担当領域によって年収差が大きく、スタッフ〜シニアスタッフで年収約600万円〜900万円、マネージャークラスで年収約900万円〜1,300万円がひとつの目安となります。

  • M&A税務やFAS領域、外資系コンサルファームではより高い年収レンジとなる傾向で、こうした領域では年収約800万円〜1,500万円がオファーのボリュームゾーンとなります。

  • ディールの成約実績など成果主義を採用しているファームが多く、所属組織の規模によってもボーナスの比重が大きく異なります

《働き方》

  • 案件単位でプロジェクトが進むため繁忙期はハードワークになりがちですが、提案力やプロジェクト推進力など税務以外のビジネススキルを伸ばしやすい環境です。

  • 税務に加えて、会計・財務知識や事業・業界理解まで視野を広げたい人にとっては、市場価値を高めやすいキャリアパスのひとつです。​

《向いている人》

  • 専門性や成果に応じて年収アップを目指せる環境で働きたい人

  • 税務知識を武器に、M&Aや組織再編、事業承継など経営判断に近い領域に関わりたい人

  • 税務DDや事業再編支援など、プロジェクト単位で企業課題の解決に取り組む業務に興味がある人

  • 将来的にBig4税理士法人、FAS、事業会社の税務部門・経営企画部門なども含め、キャリアの選択肢を広げたい人

5. 金融機関(銀行・信託銀行・証券会社の富裕層向け部門)

《仕事内容》

  • 金融機関では、銀行・証券会社・信託銀行などにおいて、主に富裕層やオーナー企業向けの資産承継・事業承継支援、自社株対策、M&Aや組織再編に関連するストラクチャリング提案、法人向けの財務戦略支援などに関わるケースがあります。

  • 特に銀行や信託銀行では、相続対策や自社株対策、事業承継支援といった領域で、税理士法人での実務経験(資産税・法人税務)がそのまま活かされることが多い点が特徴です。

《年収の傾向》

  • 年収はポジションや専門領域によって幅があり、法人営業や基礎的な業務では年収約700万円〜900万円、富裕層向けウェルスマネジメントや事業承継・M&A関連業務などの専門領域では年収約800万円〜1,300万円となるケースもあります。

  • 特に資産税やオーナー企業対応、M&A関連の実務経験がある場合は評価されやすく、担当領域や成果によって年収レンジが変動しやすい傾向があります。​

《働き方》

  • 富裕層や法人顧客に対する提案業務や折衝業務が中心であるため、コミュニケーション力や提案力が重視される環境です。

  • 繁忙期や案件状況によっては一定の業務負荷がかかる場合もありますが、通常は税理士法人やコンサルファームと比べると働き方は比較的安定しているといえます。

  • 安定した大手金融機関グループが多く、住宅制度や退職金制度など福利厚生が手厚い点も特徴です。

  • 税務知識に加えて、金融商品や融資・資産運用の基本的な理解も求められるため、税務+金融の両方に関心がある人に適しています。

《向いている人》

  • 富裕層やオーナー企業の資産承継・事業承継支援に関心がある人

  • 税務知識を活かしながら金融領域にもキャリアを広げたい人

  • 将来的にウェルスマネジメントや事業承継コンサルティング領域で専門性を高めたい人

  • 顧客との長期的な関係構築や提案型業務に関心がある人

6. 独立開業

《仕事内容》

  • 顧問業務、法人税・所得税の申告業務、相続・事業承継、組織再編、税務コンサルティング、セミナー講師、スポット相談など、提供サービスを自ら設計できる点が特徴です。

  • 近年はクラウド会計や税務ソフトの普及により、記帳代行などの定型業務だけでは差別化が難しくなっており、資産税や国際税務、経営支援などの専門領域やコンサルティング業務の重要性が高まっています。

  • 顧問先の獲得や専門領域の確立など、営業・宣伝・ネットワーク構築も重要な成功要因となります。

《年収の傾向》

  • 年収は「実力と仕組み次第で大きく変動する」領域であり、開業初期は年収約300万〜600万円にとどまるケースもある一方、安定的に顧問先を獲得できれば年収約800万〜1,500万円、さらに専門特化や組織化が進めば年収2,000万円以上に到達するケースもあります。

  • 資産税・事業承継・国際税務などの高付加価値領域に強みを持つ場合や、紹介や宣伝による集客導線を確立できている場合は、収益は大きく伸びる傾向があります。

《働き方》

  • 自由度は最も高い一方で、顧客獲得から業務設計、品質管理、人材採用まで一人または小規模組織で担う必要があります。

  • 税理士資格そのものよりも、「専門領域の設計」と「顧客獲得の仕組みづくり」が収益や安定した働き方を左右します。​

《向いている人》

  • 自身の裁量や専門性を活かして収益を生み出したい人

  • 特定分野(資産税・事業承継・国際税務など)で強みを確立している人

  • 発信力や営業力を活かして顧客基盤を構築できる人

税理士におすすめの転職先一覧①【年収アップを目指す場合】

税理士が年収を上げる転職を目指す場合、「どの職場が高年収か」という比較だけでなく、「年収が伸びやすい業務領域・評価制度に移れるか」が重要です。

特に税理士の転職市場では、同じ資格・経験を持っていても転職先によって年収レンジは大きく変わります。

具体的には、

  1. Big4監査法人・税理士法人

  2. 外資系コンサルティングファーム

  3. 外資系事業会社

  4. 外資系金融機関

などでは、高単価案件や成果主義の評価制度があるため年収が上がりやすく、特に移転価格、M&A税務関連のポジションではそれが顕著です。

ここでは、税理士が年収アップを実現するための代表的な転職先を整理します。

1. Big4監査法人・税理士法人(中長期で年収最大化)

Big4監査法人・税理士法人では、国際税務、組織再編、移転価格、M&A税務などの高度な専門領域に携わることで、市場価値を高められる代表的なキャリアパスです。

短期的な年収の伸びは限定的ですが、経験を積むことで専門性が蓄積され、転職市場での評価は大きく高まります。特に30代以降になると、外資系事業会社、FAS、コンサルティングファームなどから高年収オファーを獲得できる可能性が高まるため、キャリアの早期から戦略的にキャリア構築していくことが重要です。

2. 外資系コンサルティングファーム(年収の伸び幅が最も大きい)

税務知識をベースに、M&A、組織再編、PMI、国際税務、移転価格などの高単価案件に関与できる点が魅力の選択肢です。成果主義の傾向が強く、担当プロジェクトの規模や評価によっては昇給・昇格スピードが一般の企業よりも速い傾向にあるのが特徴です。

また、税務知識に加えて顧客への提案力、英語力、プロジェクトマネジメント能力が求められるため、総合的なビジネススキルの向上とともに年収レンジも上がりやすい領域です。

3. 外資系企業の税務・経理スペシャリスト職(最も安定×高年収)

外資系企業の税務・経理職は、単なる申告・決算業務ではなく、グローバル本社との連携、移転価格対応、税務リスクマネジメント、内部統制、M&A関連対応など、経営に近い高度な会計領域まで担うケースが多いポジションです。

そのため、一般的な税務業務と比較して役割の幅が広く、成果や専門性が年収に反映されやすい職種です。英語でのレポーティングや海外チームとの協働が可能な場合は評価が大きく上がり、マネージャー以上では年収1,000万円以上のレンジも現実的です。

4. 外資系金融機関(富裕層・M&Aで高年収だが難易度高め)

外資系金融機関では、富裕層向けの資産管理や事業承継、M&A、ファンド関連業務などを担当することが多く、高年収ポジションが多い転職先です。

ただし、求人数が限られることで難易度が高めであるため、英語でのコミュニケーション力や金融・投資領域への理解が求められます。一方で、資産税やオーナー企業対応、M&A関連の経験を持つ税理士は評価されやすく、専門性がそのまま報酬に反映されるのが特徴です。

税理士におすすめの転職先一覧②【ワークライフバランスを目指す場合】

​税理士が安定した働き方やワークライフバランスを重視する場合は、

  1. 事業会社の税務部門・経理部門

  2. 中堅規模の税理士法人・会計事務所

が主な選択肢となります。

これらの職場は、年収傾向だけを見ると急激なアップは少ないものの、繁忙期の波が比較的読みやすく、制度面や労働環境が整っている点が魅力です。

1. 事業会社の経理部門・税務部門(働く場所と時間が柔軟な傾向)

事業会社では、自社の経理や税務業務に専念できるため、複数クライアントを担当する税理士法人と比べて働き方が安定しやすいのが特徴です。年間スケジュールに沿って業務が進むため繁忙期も予測しやすく、突発的な対応も少ない傾向があります。

また、多くの企業でリモートワークやフレックスタイム制度が導入されており、社員の働き方改革に力を入れている企業も多いため、働く時間や場所の柔軟性を確保しやすい環境です。

税理士法人からの転職直後は年収が下がるケースもありますが、経理・連結・予算・開示など業務領域を広げやすく、将来的には管理会計やFP&Aなどへのキャリア展開も可能です。

2. 中堅会計事務所・税理士事務所(業務と働き方のバランス良)

中堅規模の会計事務所・税理士事務所は大手ほど分業が細かすぎず、小規模事務所ほど属人的でもないため、業務と働き方のバランスが取りやすい点が特徴です。

担当件数が適正にコントロールされている事務所では業務負荷が均一になりやすく、スケジュールの見通しが立てやすい環境も見られます。

また、相続・事業承継・資産税などの専門領域を持つ事務所では、実務経験の幅を広げながら安定した働き方を維持しやすい傾向があります。試験勉強や家庭との両立を重視する税理士にとっても、現実的な選択肢です。

税理士は未経験分野へ転職できる?キャリアチェンジ可能な転職先

税理士は税務という専門性を軸にしているため、完全にゼロからの未経験分野というよりも、これまでの実務経験と親和性の高い領域へキャリアを広げやすい専門職です。

そのため転職において重要なのは、「未経験だから難しいかどうか」ではなく、「どの経験をどの業務に転用できるか」を整理することです。

税理士経験が評価されやすい転職先

以下の領域は、税理士法人での法人税務や顧客対応経験があれば、比較的スムーズに評価される転職先です。

  1. 事業会社の税務担当者

  2. 事業会社の経理・決算ポジション(主に税効果等税務会計領域)

  3. 中堅・ブティック系会計コンサルファーム

  4. Big4系税理士法人等でのM&A税務・トランザクションサポート(経験内容によって難易度は変動)

これらは税務・会計の基礎知識に加え、実務経験の延長線上でスキルを活かしやすい転職先といえます。

専門性が求められ、難易度が高い転職先

一方で、次のような領域はより専門性が細分化されており、即戦力人材が強く求められるため転職のハードルが高くなります。

  1. 国際税務(移転価格)

  2. 組織再編税制

  3. 海外税務ストラクチャリング

  4. 外資系企業のRegional Taxポジション

これらの分野は、税務の基礎知識だけではなく、クロスボーダー案件や組織再編などの実務経験が重視されるため、同じ税理士でも追加の専門経験が必要になるケースが一般的です。

つまり税理士の転職では、これまでの実務経験との連続性を意識しながら専門領域を広げていくことが、キャリアの選択肢を広げるポイントになります。

税理士が外資系企業へ転職するには?ポジションの種類と求められるスキル

税理士が外資系企業への転職するのは十分に現実的ですが、評価されるポイントは税理士資格そのものではなく、「英語での対応力」と「グローバル環境での実務経験の有無」にあります。

特に、税務知識をビジネス上の意思決定にどう活用してきたか、また海外拠点や複数部門とどのように協働してきたかといった実務経験が重要な評価軸になりますので、下記で詳しく見てみましょう。

外資系企業の税務ポジションの種類(難易度別)

外資系企業の税務ポジションは一括りではなく、難易度や求められる専門性によって分かれます。以下で、レベル別にポジションの種類を見てみましょう。

外資系企業の税務ポジションを難易度別に整理した図

《キャリア入口・実務中心》

特徴:経理・税務の基礎経験があれば比較的入りやすい職種です。

  • Tax Accountant:税務申告補助や決算時の税金計算など、税務実務全般を担当するポジション。ただし企業により、Tax Specialistとしての役割を指す場合もある

  • Tax Reporting:決算における税効果会計や税金費用計算、海外本社へのレポーティングを担当するポジション。IFRSやUS GAAPと日本の税務制度・税務上の取扱いとの整合性を理解していることが求められる

《中級・専門性》

特徴:Big4税理士法人や事業会社での税務経験が評価される職種です。

  • Tax Specialist:法人税務や国際税務など、特定領域の税務実務を専門的に担当するポジション

  • Transfer Pricing:グループ会社間取引の価格設定や文書化対応を行い、税務リスク管理を担う専門ポジション

  • Tax Planning:グループ全体の税務効率を高めるためのストラクチャリングや税務戦略を立案するポジション

  • Tax Advisory:新規事業の立ち上げやサプライチェーンの変更に際して、税務面を踏まえた最適な対応策を検討・提案するポジション

《上級・マネジメント・戦略》

特徴:英語力・マネジメント経験・グローバル対応力が必須の上位職種

  • Tax Manager:税務業務全体の統括やチームマネジメントを担うポジション

  • Regional Tax:日本だけでなくアジアやグローバル全体の税務方針を統括し、本社と連携するポジション

  • APAC Tax:主にAPAC地域の複数国を横断し、税務戦略・ガバナンスを統括するポジション

  • Head of Tax Japan:国税庁と直接交渉し、CFOの右腕となるポジショ

外資系企業で求められる税理士のスキルと評価ポイント

外資系企業では、税務申告の正確性だけでなく、ビジネス上の判断に直結する「実務スキル」が重視されます。

《求められる実務スキル》

  • 国際税務、移転価格、市場参入、組織再編などの実務経験

  • 海外子会社管理・グループ税務の実務経験

  • 外資系クライアント対応経験

  • 税務リスクの把握・分析スキル

  • 税務論点の整理・構造化スキル

  • 海外本社・関係部門との調整、コミュニケーション力

  • 監査法人対応の実務経験

  • 内部統制・ガバナンスへの理解

《選考で評価されるポイント》

  • 経営層などに、税務論点を簡潔かつ論理的に説明できる力(複雑な税制・規制を整理し、ビジネス上の意思決定につなげられるわかりやすい説明・プレゼン力)

  • 複数ステークホルダーを巻き込む調整力

《外資系で求められる人物像》

  • 単なる実務担当者ではなく「意思決定を支える存在」

  • 税務を通じてビジネスを前進させられる人材

  • 専門知識+コミュニケーション力が両立した人材

外資系税務ポジションで求められる英語力の目安

大企業の税務スタッフの場合、英文メールのやり取りや契約書・レポートの読解に対応できることが前提です。最低でも日常会話レベル、可能であればビジネスレベルの英語力(TOEIC800点以上が目安)が求められるでしょう。

マネージャー以上になると、英語でのレポーティングや海外チームとの協働が日常的に発生するため、実務レベルでのアウトプット力が重要になります。

そのため、英文職務経歴書や英語面接で自身の専門性や強みをいかにアピールできるかが、選考通過のための重要な要素となります。

外資系企業の税務ポジションの年収水準と特徴

外資系企業の税務ポジションは、日系企業と比べて年収水準が高く、経験やスキル次第で早期の年収アップ・キャリアアップが実現できるのが特徴です。

《年収の傾向》

  • 日系企業と比較して年収レンジは高い傾向

  • スタッフ〜シニアレベルで年収約800万円~1,500万円、マネージャー以上では年収約1,200万円~2,000万円も一般的

  • ファイナンス、内部統制対応、リージョナル・グローバル本社へのレポーティングまで担えるとさらに高評価(特に、グローバルチームと複雑な税務上の取扱いについて英語で交渉できる能力は希少)

《働き方の特徴》

  • 成果主義の評価制度

  • ダイバーシティや柔軟な働き方を重視する企業が多い

  • 年収と働きやすさを両立しやすい環境

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税理士の転職は何歳まで可能?年代別キャリア戦略

税理士の転職は、単純に「若いほど有利」というものではなく、年代ごとに評価されるポイントが異なります。20代はポテンシャルと学習俊敏性、30代は専門性と実務能力、40代以降はマネジメント力や顧客対応力が重視される傾向があります。

そのため、転職では自分の強みが最も評価されやすいタイミングを見極めることが重要です。

税理士が転職しやすい経験年数の目安

税理士の転職市場では、実務経験3〜7年程度が最も動きやすいタイミングとされています。

この時期は、法人税・消費税・決算対応を一通り経験し、担当顧客を持ち、一定の独力で業務を遂行できるケースが多く、転職先の選択肢も広がりやすくなります。特に税理士法人勤務3〜7年目は、即戦力とポテンシャルのバランスが評価されやすい層です。

20代税理士の転職とキャリア戦略

20代は、専門性を広げるための転職がしやすい時期です。未経験領域であってもポテンシャルや学習スピードが評価されやすく、Big4税理士法人、専門特化型事務所、事業会社の育成ポジションなどに挑戦しやすいでしょう。

この時期は短期的な年収よりも、30代以降にどの領域で市場価値を高めるかという視点で転職先を選ぶことで、その後のキャリアの選択の幅が広がりやすくなります。

30代税理士の転職とキャリア戦略

30代は、転職市場において最も選択肢が広がる年代です。税務の専門性や実務経験に加え、リーダー経験やプロジェクト推進力、組織へのインパクトなどが評価されるようになります。

年収アップを狙う場合は、30歳〜30代半ばのタイミングでBig4税理士法人、外資系企業、コンサルティングファーム、上場企業の税務ポジションなどへキャリアを広げることで実現しやすくなります。

一方で30代は、どの領域に軸足を置くかによってその後のキャリアの伸び方が大きく変わる分岐点でもあります。専門性を深めるのか、マネジメントへ進むのか、あるいは経営寄りのポジションを選ぶのかによって、40代以降の選択肢の幅が異なってきます。

そのため短期的な年収アップだけでなく、「どの専門領域で市場価値を積み上げていくか」という中長期の視点でキャリアを選ぶことが重要になります。

40代以降の税理士の転職とキャリア戦略

40代以降の転職の場合、単なる実務遂行力だけでなく、チームや部門のマネジメント経験、業務プロセスの改善や標準化、顧客開拓や関係構築スキル、経営層との折衝経験などがあるかどうかで評価が大きく変わってきます。特に、プレイヤーとしての実績だけでなく「組織や事業をどう動かしたか」を説明できることが重要になります。

また選考では、税務実務の経験が豊富というだけでなく「どれくらいの規模・難易度の案件に対してどのような役割で成果を出し、なぜそれが応募先でも再現できるのか」が明確に語られなければなりません。

そのため40代以降は、実績を「個人の成果」ではなく「組織や顧客に対しどんな価値をもたらすか」という視点で説明できるかが鍵になります。

科目合格者が転職しやすいタイミング

税理士科目合格者でも転職は十分に可能です。特に、法人税・消費税などの主要科目の合格に加え、会計事務所や事業会社での実務経験がある場合は、評価されやすいでしょう。

転職先としては、Big4税理士法人、大手・中堅税理士法人、事業会社の経理・税務部門、金融機関などが代表的です。

自分の年代での最適な転職先とタイミングについて人材コンサルタントに話を聞く

税理士の転職市場動向【求人ニーズ・転職者の動向】

税理士の転職市場は、従来の税理士法人中心のキャリアから、事業会社の税務・経理、国際税務、外資系企業、コンサルティングファームへと大きく広がっています。

単なる申告業務の遂行だけでなく、税務の専門性を活かして経営判断を支援できる人材へのニーズが強まっている点が、現在の大きな市場トレンドです。下記で詳しく見てみましょう。

事業会社で税理士の採用ニーズが増加

国内企業では、法人税申告件数の多さに加え、グループ会社管理や税務調査対応の複雑化により、社内に税務知識を持つ人材を配置する動きが進んでいます。

国税庁の統計によると法人税申告件数は300万件を超えており、企業規模にかかわらず税務対応の重要性は高い状況です。このため事業会社では、申告書の作成そのものだけでなく、税務リスクの管理や決算・開示との連動、子会社管理、組織再編対応などを担える税務人材を求めている状態です

税理士法人での実務経験はそのまま事業会社の経理・税務ポジションで評価されやすいため、ワークライフバランスや将来的なキャリア成長をメリットと考え、税理士法人から事業会社へ転職を希望する税理士が増えています

出典:国税庁「令和6事務年度 法人税等の申告(課税)事績の概要

国際税務人材のニーズ拡大

企業活動のグローバル化に伴い、国際税務の重要性が年々高まっています。経済産業省の資料でも、二重課税や所得移転、各国税制への対応など、国際課税の論点が企業経営上の重要課題として位置付けられています。

特に近年は、Pillar 2(グローバル最低税率)への対応や移転価格税制の強化など、国際税務の実務負荷が増しており、国内税務の経験だけでは対応が難しい業務が増えています。

そのため、国際税務の実務経験やクロスボーダーの税務最適化、租税条約の適用に関する知見を持つ税務人材は特にニーズが高く、Big4系ファームや多国籍企業を中心に転職市場において非常に高い評価となっています。

参考:経済産業省「国際租税

若手税理士のキャリア選択の変化

税理士登録者数は8万人規模で推移しており、一定数の専門人材が市場に存在する一方で、企業側の税務ニーズはより高度化・多様化しています。

その結果、若手税理士のキャリア選択は従来の「税理士法人一択」から変化しつつあり、Big4税理士法人、事業会社の税務部門、コンサルティングファームなどをキャリアの早い段階から比較検討する動きが強まっています。

特に実務経験3〜7年程度の層は、専門性とポテンシャルのバランスが評価されやすく、キャリアの分岐点として重要なポジションにあります。このタイミングでどの領域の経験を積むかによって、その後に選択できるキャリアの幅が大きく変わるため、ベテラン層として専門領域が固定化する前に方向性を見極めて行動することが重要になります。

税理士の転職市場動向についてさらに詳しく人材コンサルタントから話を聞く

税理士が転職先を選ぶときのポイント【後悔しない選び方】

税理士の転職で失敗しないためには、「転職後にどのようなキャリアを積みたいか」を起点に考えることが重要です。

年収・専門性・働き方のどれを優先するかが曖昧なまま転職活動を進めると、内定後にミスマッチを感じ「後悔」につながる可能性があります。下記で、税理士が転職先を選ぶときのポイントを3つお伝えします。

1. スペシャリストかゼネラリストかを明確にする

税理士としてのキャリアは、専門性を深めるか、対応できる領域を広げるかで大きく分かれます。

産税、国際税務、組織再編、移転価格など特定分野を深めたい場合は、Big4や専門特化型の税理士法人が適している一方で、経営上の意思決定を支援したり事業全体の理解まで広げたい場合は、事業会社やコンサルティングファームのほうが経験の幅を広げやすい傾向があります。

重要なのはどちらが優れているかではなく、「自身の強みがどちらの環境で最も評価されやすいか」「どちらがよりモチベーションの向上や働きやすさにつながるか」という視点です。

2. 年収アップかワークライフバランスかを整理する

年収を重視する場合は、成果へのコミットや専門性が求められるポジションに就くことになり、業務負荷も相応に高くなる傾向があります。一方で、ワークライフバランスを重視する場合は、制度面の整備が進んだ事業会社や一部の中堅事務所などが選択肢になります。

ただし、働きやすさと高年収は必ずしも両立できないわけではありません。外資系企業などの成果主義の環境では、実力次第で早期のキャリアアップや年収アップが実現できる場合があります。また、福利厚生や各種手当、退職金制度などを含めたトータルパッケージで条件を比較することや、働き方がキャリアや人生に与える影響も含めて総合的に判断することが重要です。

3. 独立志向か企業内で働きたいかを整理する

将来的に独立開業を目指す場合は、顧問対応や営業、クライアントとの関係構築など、実務以外のスキルも身につく環境を選ぶことが重要です。

一方で、企業内でキャリアを築く場合は、税務に加えて会計、連結決算、開示対応、内部統制などの周辺領域まで経験を広げることで市場価値が高まりやすくなります。特に上場企業やグローバル企業では、経営に近い立場での税務経験が評価されやすい傾向があります。

税理士が転職を成功させるための4つのステップ

税理士の転職を成功させるためには、求人検索をはじめる前に「自分の市場価値を言語化すること」が大切です。専門職である税理士は、これまでの経験の積み上げ方によって選択できるキャリアの幅が大きく変わるため、将来のキャリアビジョンから逆算して転職戦略を整理する必要があります。

以下で、税理士が転職を成功させるための4つのステップを見ていきましょう。

ステップ① キャリアの棚卸しを行う

転職を決意したら、まずはじめにキャリアの棚卸しを行いましょう。これは、担当業務を単に時系列で整理するのではなく、

  • 法人税申告

  • 消費税対応

  • 組織再編税制

  • 相続・資産税

  • 税務調査対応

  • 顧客折衝

  • レビュー業務

といったように、業務内容・難易度・役割の観点で分解して整理します。

特に外資系企業や事業会社では、「主担当としてプロジェクトを完結できるかどうか」といった実務の再現性が重視されるため、どの業務にどのレベルで関与していたのかまで整理することが重要です。

また、実務経験だけでなく業務改善提案や社内外関係者との調整業務、チームマネジメントといったビジネススキルも棚卸しすることで、自身の強みを客観的に把握しやすくなります。

詳しい棚卸しの方法は、キャリアの棚卸しとは?具体的なやり方と転職活動への活用法をご覧ください。

ステップ② 転職目的に優先順位をつける

年収アップやワークライフバランスの改善、キャリアアップなど、転職によって実現したい目的は人によって違います。

そのため転職活動の早い段階で、

  • 年収

  • 専門性

  • 働き方

  • 英語力の活用

  • 勤務地

  • 将来のキャリア目標

など転職で何を優先するのかを明確にし、優先順位をつけておくことが非常に重要です。

ここが曖昧なまま転職活動を進めると、内定後に「想定していたキャリアと違う」というミスマッチが生じやすくなります。特に税理士の転職では、短期的な年収アップと長期的な市場価値の向上が一致しないケースもあるため、中長期視点で判断することが重要です。

ステップ③ 業界ごとで評価されやすいポイントを理解する

同じ税理士資格でも、転職先によって評価されるポイントは大きく異なります

例えば、

  • 税理士法人:担当件数、専門領域、顧客対応力

  • 事業会社:決算連動理解、税務リスク管理、社内調整力

  • 外資系企業:英語力、リージョナル対応、レポーティング力

  • コンサルティングファーム:論点整理力、提案力、案件推進力

など評価軸が明確に分かれます。

この違いを理解せずに転職活動を進めると、自分の強みが評価されにくいポジションを選んでしまい、ミスマッチや選考での不合格につながる可能性が高くなります。

そのため、「どこに行けるか」ではなく、「どこで自分の経験が最も評価されるか」という視点で検討することがポイントとなります。

ステップ④ 転職エージェントを活用する

税理士のようなハイクラスポジションや外資系企業への転職では、非公開求人や転職エージェントだけに共有される採用プロジェクトも多く存在します。

またこうしたポジションは、求人票を確認しただけでは企業が求める評価基準が見えにくいため、各企業の採用ニーズや面接傾向を把握した転職エージェントを活用することで、的を得た自己PRの作成や効果的な質問回答を準備することができます

また、転職エージェントでは

  • ​最新の求人情報や市場動向の共有

  • 日英での履歴書・職務経歴書の作成サポート

  • 面接日程の調整と面接対策(英語含む)

  • 年収を含めた条件交渉

​までを含めたトータルの支援を提供しており、上手に活用することで選考通過率を高めることが可能になります。税理士の転職では、転職エージェントに自身の強みがどの転職先で最も活かせるかを相談したうえで、転職先を判断していきましょう。

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税理士の転職先に関するよくある質問(FAQ)

ここで、税理士の転職先でよくある質問に答えていきます。

Q. 税理士は何年目から転職できますか?

A. 税理士の転職は、一般的に実務経験3年目前後から動きやすくなるといわれています。

法人税・消費税の申告対応、決算業務、顧客折衝などの基本的な実務を一通り経験していると、採用側が入社後の活躍イメージを持ちやすくなるため転職市場で評価されやすくなります。税理士法人だけでなく、事業会社の税務・経理部門やコンサルティングファームなども選択肢に入るでしょう。

特に20代後半〜30代前半は、専門性と将来性のバランスが評価されやすく、キャリアの選択肢が広がりやすい重要なタイミングです。一方で、年次が進むほど求められる専門性やマネジメント経験の水準も高くなるため、キャリアの選択肢を広げたい場合は早い段階から情報収集や検討を始めることが重要です。

Q. 科目合格者でも転職できますか?

A. はい、税理士試験の科目合格者でも十分に転職は可能です。

実際の転職市場では、科目合格数だけでなくこれまでの実務経験や専門性が重視されるため、大手・中堅税理士法人、個人会計事務所、事業会社の経理・税務部門など幅広い選択肢があります。経験内容によっては、Big4税理士法人への転職も十分に視野に入ります。

特に、簿記論・財務諸表論などの会計科目に加えて法人税法などの税法科目に合格しており、実務でも法人顧客の申告対応や決算業務に関与している場合は評価されやすいでしょう。選考では、科目合格と実務経験をどのように組み合わせて説明できるかが、転職成功の重要なポイントになります。

Q. 税理士の転職先で最も多いのはどこですか?

A. 税理士の転職先として最も一般的なのは、税理士法人・会計事務所です。

税理士としての知識をそのまま活かしやすいため、多くの人がまず検討する代表的な選択肢といえます。

一方で近年は、一般の事業会社やコンサルファームなどへの転職も増えており、キャリアの方向性に応じて選択肢は大きく広がっています。特に国際税務、組織再編税制、税務ガバナンス対応などの専門領域を持つ場合は、活躍できるフィールドがさらに広がる傾向があります。

そのため転職先を検討する際は、「税理士としての専門性を深めたいのか」「事業会社で経営に近い立場を目指したいのか」といったキャリア志向を整理したうえで選択することが重要です。

Q. 税理士が事業会社へ転職するメリットは何ですか?

A. 税理士が事業会社へ転職する主なメリットは、働き方が整いやすい点と経営に近い立場で税務に関われる点です。

税理士法人・会計事務所のような顧問先対応が中心となる働き方から、自社の事業理解を前提とした税務判断や経営支援へ役割が変わるため、経営視点で税務業務に関われキャリアを成長させることができます。特に上場企業や外資系企業では、国際税務やグループ税務管理に関与できる機会も増える傾向があります。

事業会社では専門領域を広げることによって年収を伸ばしやすく、キャリアの選択肢を広げやすい点もワークライフバランスが整う点と合わせて転職の大きなメリットといえます。

Q. 税理士はコンサル業界へ転職できますか?

A. はい、税理士はコンサル業界へ転職することが可能であり、税務の専門性は多くの領域で高く評価されます。

特に、M&A税務、事業承継支援、組織再編税制対応、財務分析、海外進出支援などは税理士の知識と親和性が高く、FAS系ファームや総合コンサルティングファームでもニーズがあります。近年は企業の税務課題が高度化していることから、税務を起点に経営課題へ関与できる人材の評価が高まっています。

また、申告業務中心の経験であっても、顧客課題の整理力や提案経験、プロジェクトへの関与経験などを職務経歴書で具体的に言語化できれば、コンサル業界への転職の可能性は十分にあります。専門性に加えて、「課題解決への関与度」が重要な評価ポイントになります。

Q. 税理士はどの転職先が一番年収が上がりますか?

A. 一般的に税理士が年収アップを実現しやすい転職先は、Big4税理士法人、外資系企業の税務ポジション、国際税務・移転価格などの専門領域です。

加えて英語力やマネジメント経験がある場合は、外資系企業やグローバル企業への転職によって大幅な年収アップが期待できます。一方で、働き方の改善を重視して事業会社へ転職する場合は、年収維持または緩やかな上昇となるケースもあります。そのため年収を重視する場合は、専門性・英語力・マネジメント経験のいずれかを活かせる転職先を選ぶことがポイントです。

Q. 税理士の転職に英語力は必要ですか?

A. 国内中心の税理士法人や会計事務所への転職であれば、英語力は必須ではありません。ただし、外資系企業の税務部門や国際税務領域を目指す場合は重要な評価ポイントになります。

外資系企業では海外本社やリージョナルチームとのコミュニケーションが発生するケースが多く、英語力があることで応募できる求人の幅は大きく広がります。特に国際税務、移転価格、グローバルタックスプランニングなどの分野を希望する場合、英語を前提とした業務であることが一般的です。

外資系を希望する場合、英文履歴書の完成度や英語面接への対応力が選考結果に影響するため、転職エージェントと密に連携して対策を練ることが重要です。

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税理士の転職先ならエイペックスにご相談ください

税理士の転職先は、税理士法人や会計事務所だけに限られません。年収を上げたいならBig4税理士法人や外資系企業、働き方を整えたいなら事業会社、専門性を高めたいなら国際税務領域やコンサルティングファームなど、目指すキャリアの方向によって選ぶべき転職先は大きく変わります。

重要なのは、「どこが人気か」ではなく、「自分の経験がどの市場で最も評価されるか」を客観的に整理することです。税理士は専門職であるため、担当業務の内容や専門領域、英語力、顧客対応経験の有無によって適した転職先が大きく異なります。

特に、外資系の事業会社やコンサルティングファーム、日系グローバル企業を目指す場合は戦略的なアプローチが必要であり、外資系・日系グローバル企業に特化した転職エージェントを活用することが転職成功を大きく左右します。

エイペックスは、外資系・日系グローバル企業に特化して転職支援を行うエージェントであり、税務・財務・会計領域のハイクラス求人を数多く取り扱っています。英文履歴書の作成支援から面接対策、オファー面談での条件交渉まで一貫したサポートを提供しているため、税務の専門性を活かしながら年収やキャリアの選択肢を広げたい方にとって、有力な相談先となります。

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