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医者に製品を説明しているMR

MR(メディカル・レプリゼンタティブ)への転職成功のポイントは?厳選した求人や将来性についてもご紹介!

MR(メディカル・リプレゼンタティブ)は、医師や薬剤師などに対して医薬品情報の提供を行う製薬業界の営業職です。MRへの転職は、業界情報をしっかりと把握した上で自身の積極性や営業経験などをアピールすることが重要です。本記事では、MRに転職したい方に向けて、

  • MR転職の市場動向

  • MRへの転職を成功させるポイント

  • MRの年収例や転職成功事例

などをご紹介していきます。最後まで読むことで、MR転職を成功させるために必要な知識を深めることが出来ますので、ぜひ参考にしてください。

そもそもMRとは?

冒頭で少し触れましたが、そもそもMRとは何なのかをご紹介していきます。

MRは日本語に翻訳すると「医薬情報担当者」であり、正式名称は「Medical Representative(メディカル・リプレゼンタティブ)」となります。病院やクリニックの医師、薬剤師などの医療従事者に対して、医薬品の適正使用推進のために、その製剤や治療法の品質や有効性・安全性などの情報を提供することで、最終的には自社医薬品の販売に繋げることが主な仕事の一つとなります。

MR転職の市場動向

それでは、MR転職の市場動向について確認していきましょう。

2023年度版MR白書によると、MRの数はピークだった2013年(65,752人)から9年連続で減少しており、2022年度は49,682人でした。外資・内資問わず、製薬企業ではここ数年早期退職の募集やポジションクローズが行われMR数を抑制する動きがありますが、そこには製薬企業の苦しい経営事情などが影響しています。

  • 医療費の高騰を受け、薬価引き下げ、ジェネリック医薬品の推進などが政策によって進められており、収益が悪化している

  • 一昔前の生活習慣病関連の治療薬のようなブロックバスターの大型新薬が望めなくなっている

  • 希少疾患やオンコロジー、バイオ医薬品へのニーズが高まる中、新薬の研究開発が長期化し開発コストが高騰している

  • コロナ禍によるMRの医療機関への訪問規制により、MRの仕事量が減少し、生産性が低下している

  • Web講演会やMR君などデジタルを活用した情報提供活動が多様化しており、MR活動の効率化が求められている

MR数減少の背景には、こうした要因が影響しているものと考えられます。

ただ、MRの数が増加傾向だった2000年~2013年頃については、一時期の生活習慣病関連治療薬の競争激化によるものと考えられるため、今後この減少傾向は落ち着くのではないかという考察が一般的です。

その根拠の一つとして、外資・内資ともにMR数が減少傾向にある製薬企業に対し、CSO(Contract Sales Organization)に勤務するMR数は2017年(3,667人)から増加傾向にある点が挙げられます(2022年は4,409人)。これは、大手をはじめ早期退職者を募った製薬企業がCSOに営業活動を外注する傾向にあるためです。製薬会社は、今後も新薬の上市や適用疾患の拡大時にプロモーション活動に力を入れなければならず、CSOを利用する企業の割合やCSOに従事するMRの数は今後も増加することが予想されています。

CSOは新卒でMRを採用する傾向にありませんが(2022年は14社中0社)、中途ではMR未経験者でも営業能力次第で採用を行っています。製薬企業では新卒以外でMR未経験者の採用は行っていませんので、CSOが未経験でMRに転職する唯一の道となっています。

MR転職の市場動向について転職エージェントに相談する

MR転職を考えている方に知っておいてほしいこと

MRへの転職のポイントについて説明している女性

MR転職を考えている方に知っておいていただきたいことを4つご紹介していきます。

MRの評価ポイントが変わってきている

MRとして最も市場価値が高いのは、大学病院や基幹病院の担当経験があり、オンコロジーやヘマトロジー、希少疾患などの専門領域の知識と経験を持つ人材です。
ただ、ここ最近のコロナ禍も相まって、MRに求められる資質も変わってきています。医療機関への訪問規制や懇親会などの先生との情報交換の場が限られるようになった現在、デジタルツールを活用してドクターとの関係構築が出来るITリテラシーの高い人材が求められるようになりました。企業や担当によって異なりますが、オンライン面談やWeb講演会の割合は一定数ありますので、そうしたデジタルツールなど複数の営業手法でアプローチ出来ることが評価のポイントの一つになっています。

一旦異業種へ転職すると待遇が下がる可能性が高い

基本的に、MRの給与水準は高く、福利厚生などの制度も充実しています。そのため、MRの方が異業種に転職すると待遇面が下がってしまう可能性が高く、転職後MRへの再就職を考える方も少なくありません。しかし、異業種へ転職した後にMRへの再転職を進めようとすると、現役のMRとポジションを争うことになり、不利な条件でのオファーしかなく自身の条件を下げざるを得ない場合が出てきます。
MRの将来性に対する不安から異業種への転職を考え始めている方もいらっしゃるかもしれませんが、もうMRに戻ることはないのか慎重に決断することが大事です。漠然とした不安をきっかけとせずに、これから積みたい経験や身につけたいスキルを整理した上で転職を検討すると良いでしょう。

MRからの転職について専門のコンサルタントに相談する

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未経験の場合は営業経験が大事

先程お話したように、未経験でMRの仕事に就く場合にはCSOが転職先の選択肢となります。その場合でも営業経験は必須となりますので、これまでの営業職で培ってきたコミュニケーション能力、顧客との関係構築能力、製品やその優位性の説明力・説得力、目標数値に対するコミットメント力などを、数値を交えた実績で伝えられることが重要です。それに加え、説得力のある志望動機や製薬業界への興味についてもアピールすることで、医療業界未経験であっても採用される可能性は十分にあります。

文系出身でも活躍できる

MRと聞くと、医薬品を取り扱うため理系学部の出身が多いイメージがあるかもしれませんが、実は文系出身の方も多数活躍しています。MRとして活動するためには「MR認定資格」を取得することが前提となりますが、新卒でも中途でも未経験で入社した場合、企業は資格取得をバックアップしてくれます。製薬企業、CSOに関わらず、MRでは基本的に入社後の研修が充実しているため、入社前に医薬品の知識がない場合でも入社後の努力次第で活躍することが十分可能です。

MRへの転職を成功させるポイント

MR転職の成功ポイントを調べている女性

それでは、MRへの転職を成功させるポイントについてご紹介していきます。MRへの転職をお考えの方はぜひご活用ください。

今後の業界の動きに注意しておく

今後の業界全体の動向に対して注目しておきましょう。企業が求める人材の要件はその時々で変化するため、転職市場の温度感や最新の採用傾向などを常に知識として取り入れておくことが重要な鍵となります。製薬業界専門の転職エージェントの力を借りながら、普段から需要の変化や業界の変化に反応できるようにしておくと良いでしょう。

MRとしての専門性を高める

MRとしてドクターに信頼されるためには、個別の症例ごとに細やかなディスカッションが出来る学術レベルの高い人材になることが大事です。自社製品や競合他社製品を含めた担当領域の知識に限らず、変化が激しい医療やヘルスケア領域全体の最新トレンドや知識を高めることでも、良いMR活動につながります。業界新聞や情報サイトも多くありますので、これからMRを目指す場合でも、専門知識を少しずつ学んでいくことが大事です。

マネジメント能力を磨いておく

今後、営業所長やエリアマネージャーなどMRを管理する役職を目指す場合には、マネジメント能力が問われることになります。すでにリーダー職として活躍されている場合には、何らかの成功事例があることが理想です。役職が上がるほどKOL(キーオピニオンリーダー)のマネジメント能力がさらに評価として重要になってくるため、方法論と成果が話せれば尚良いでしょう。その他、ピープルマネジメントにおいて自分なりのアプローチ、哲学、人材育成への熱意などが話せるよう少しずつ準備していくことも成功のポイントです。

より幅広い営業活動経験を積んでおく

幅広い営業手法を経験として積んでいくことも、MRへの転職を成功させるポイントの一つになります。前述したようにデジタルツールを活用する機会が今後も可能性としてあるため、オンラインとオフラインの両方を組み合わせて営業活動を積んでおくことで、今後のキャリアにおける選択肢を広げられるようになります。

エイペックスでは、製薬業界に特化した人材コンサルタントが多数在籍しており、MRへの転職をサポートいたします。転職を成功させるポイントや、MRへの転職に必要な対策などを詳細に説明することも可能ですので、MR転職にご興味がありましたら、ぜひ一度ご連絡ください。

MR転職のポイントや対策方法を人材コンサルタントに相談する

MRに向いている方の特徴

医者と話しているMR

MRへの転職にはどんな方が向いているのでしょうか。ここではソフトスキルから、MRに向いている方の特徴をご紹介します。ぜひ、これらの特徴に当てはまるかを確認してみてください。

積極的に勉強を継続できる方

MRは一般的な営業職と異なり、日々勉強を続けて医療系の最新情報を取得し続ける必要があります。自社製品のみに限らず、他社の医薬品や治療法、疾患情報、インターネットで入手可能な情報など、日々自己研鑽して先生とのディスカッションにいつでも備えるようにしておく必要があります。このように、MRとして活躍するためには積極的に勉強を継続することが求められるため、勉強が苦手な人には難しい側面があります。

忍耐力や体力・メンタルが強い方

MRとして働く際は、顧客となる医師のスケジュールに合わせて営業活動を行うことが必要になります。多忙な医師を相手にアポイントメントが取れずに、医師に時間ができるまで医療施設の廊下で待ち続けることも珍しくありません。そのような状況下においても、医師に対するアプローチを続け、自身が担当している医薬品について理解を得る必要があります。そのため、MRとして成功するためには忍耐力が重要であると言えます。
また、医師は頭の回転が早いことや個性的な人が多いことから、コミュニケーションに一苦労する場面もあり、より精神面において強靭であることが求められます。担当施設や領域にもよりますが、MRは長時間労働になりやすく、休日に学会の手伝いや講演会などが入る可能性も多々ある職業でした。コロナ禍によるオンラインへのシフトにより、以前よりはワークライフバランスが取れるようになりましたが、体力や精神面が強くないと長く続けることは難しいでしょう。

MRの年収例

MR経験者の場合

エイペックスのデータベースによると、経験者でMRに転職をされた方の平均年収は8,267,457円でした。年収は外資・内資、企業の規模、役職によりもちろん異なりますが、CSOよりも製薬会社のようが高い傾向にあります。また、管理職として転職される場合、平均年収は1,200万円~1,500万円ほどとなり、MRとして良いキャリアを積む場合は管理職としてのスキルを磨くことが大切となるでしょう。

MR未経験者の場合

MR未経験者の場合、前述のようにCSOへの転職がMRになる雄一の方法です。未経験者であっても、医療機器やライフサイエンス、医薬品卸売会社(MS)などのヘルスケア領域、化粧品や健康食品などの関連業界の営業職の方のほうが採用の可能性が高くなります。その他、病院、薬局勤務の薬剤師の方がMRに転職されるケースもあります。未経験者の場合は、400万円程の年収からのスタートが一般的となるでしょう。

MRへの転職の成功事例

ここでは、MRへの転職の成功事例を見ていきましょう。
MRとして内資系、外資系、CSOへの転職を経験している50代のMRの方(仮名:鈴木さん)へのインタビューを行いました。


鈴木さんは22歳で内資系の大手製薬会社にMRとして就職し、38歳の時に転勤希望のため、大手外資系会社に転職しました。様々な領域でマネージャーを経験された後、49歳で早期退職制度を利用して退職され、副業開始のため、大手CSOにコントラクトMRとして転職を成功させています。内資系企業、外資系企業、そしてCSOを経験されている鈴木さんが感じたMRとしてそれぞれで感じた良い点や悪い点は別記事でご紹介していますので、合わせてご覧ください。
鈴木さんから伺ったMRとして転職を成功させる秘訣は、闇雲に転職エージェントを頼るのではなく、エージェントが採用企業と信頼関係を構築できているのか、自分のキャリアを一緒に考えてもらえるのかなどを加味した上で、頼る先を決めるようにすることです。今回、鈴木さんは製薬業界に強みを持つエイペックスを選んでくださり、無事に転職を成功させることができました。

エイペックスでは、製薬業界専門のチームがMRの方の転職活動を長期的にサポートすることができます。いつでも相談できる相手ができることは大きな強みとなるため、今後長期的なキャリアを見据えた転職活動を行いたい方は、ぜひ一度ご連絡ください。

MRとしての長期的なキャリアを製薬業界に特化したコンサルタントに相談する

MRに未経験で転職する場合

MRになるために勉強している候補者

MRは中途採用だけでなく、未経験者の採用も行われています。未経験転職を行う場合には、経験がある業界や職種への転職以上に、気を付けるポイントが複数あります。ここでは、未経験でMRに転職する際のポイントをご紹介していきます。

コントラクトMRで経験を積む

「コントラクトMR」は、前述のCSO(Contract Sales Organization)に所属するMRのことを言い、CSOは製薬企業から業務委託を受け、メーカーに勤めているMRの代わりに営業などを行う受託機関のことを指します。「コントラクトMR」の雇用形態は、シニア層の採用など一部例外を除き正社員となります。
CSOでは、製薬企業と異なりポテンシャルの高い若手についてMR未経験者であっても採用を行っており、そのため社内の教育研修制度や人材育成システムが充実しているのが特徴です。MR認定資格がなくても実務をこなしながら取得に向けて企業がバックアップしてくれますので、安心して入社することが可能です。様々なメーカーからプロジェクトが発注されるため、担当できる領域も多岐に渡り、勤務地や希望領域をある程度相談できるのもCSOの働きやすい点です。製薬企業での勤務を希望している場合には、コントラクトMRとして経験を積んでからメーカーに正社員登用される可能性もあるため、CSOでMRとしてのスキルをしっかりと磨いていくことが大切です。

医療業界に特化した転職エージェントを活用する

転職の際には、面接官が評価する基準は業界や職種によって異なるため、未経験でMRへの転職を行う際は必ず医療業界に特化した転職エージェントを活用しましょう。彼らは、面接官から高評価を得るための履歴書の作成方法や、面接での想定質問の洗い出しを行ってくれるだけでなく、医療業界の動向や採用の傾向、各企業の特徴といった貴重なアドバイスを提供してくれます。さらに、非公開求人なども含めて、自分に合ったポジションを選定してもらえるため、医療業界における転職活動を成功させる上で頼りになるでしょう。

医療業界に特化した人材コンサルタントに相談する

MRへの転職は医療業界に専門性を持つエイペックスへ

電話で候補者をサポートしている転職エージェント

転職を成功させるためには、いくつかのポイントに注意しつつ活動を行うことが重要となります。未経験でもMRに転職することは可能ですが、医療業界に特化した転職エージェントを活用するなど、工夫が必要です。
エイペックスでは、製薬をはじめ医療業界を専門に扱う人材コンサルタントが多数在籍しており、最新求人のご紹介から希望先企業の書類選考を通過しやすい履歴書の作成方法模擬面接の実施に加えて、給与交渉などもサポートしています。もし、MRへの転職をお考えの場合は、ぜひ一度、無料相談にご登録ください。まだ転職を考えていない方も製薬業界の動向確認やキャリア相談だけでも利用可能ですので、ぜひ一度お問い合わせください。

MRへの転職を医療業界に強いエイペックスに相談する

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