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新しい時代の働き方 副業は選択肢の一つとなるか

新しい働き方が急速に進んだこの数年、リモートワークの定着などにより「副業」に対する関心が高まっています。

副業を検討している人の中には、

「収入を増やしたい」
リモートワークで時間が出来たので何か別のことをしてみたい」
「今の会社でずっと働けるのか不安。今から何かスキルを身につけておきたい」
「現職で使っているスキルを活用してさらに能力を高めたい」
「自分のキャリアをより豊かにしたい。活躍の場を広げたい」
「会社以外の人脈を広げたい」

など、収入アップや自己啓発、将来への備えなど様々な理由があります。

 一口に副業といっても様々な形態があり、どの程度の副業を容認するかは会社ごとに考え方も違うでしょう。しかし、人生100年時代を見据え労働者の多様なキャリア形成を促進するため、厚生労働省でも原則、副業・兼業を認める方向で検討するよう企業にも求めています。

 

働く人、企業ともにメリットが多い副業

副業をすることで本業に支障が出てはいけませんし、場合によっては守秘義務や競業避止義務についても留意が必要ですが、副業は労働者、企業双方にとっても多くのメリットがあると考えられています。

【労働者にとってのメリット】

①離職せずとも別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで主体的にキャリアを形成することができる。
②本業の所得を活かして自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
③所得が増加する。
④本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。

【企業にとってのメリット】

①労働者が社内では得られない知識・スキルを獲得することができる。
②労働者の自律性・自主性を促すことができる。
③優秀な人材の獲得・流出の防止ができ、競争力が向上する。
④労働者が社外から新たな知識・情報や人脈を入れることで、事業機会の拡大につながる。

 社会全体としてもオープンイノベーションや起業の手段としても副業は有効で、地方創生にも資する面もあると考えられています。(※厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(令和4年7月8日改定版)より)

 

副業する具体的なメリットは?

 副業は、何といってもその人の持っている能力次第で高収入が得られるというメリットがあります。副業で1か月に10万円以上稼ぐ人は珍しくありませんし、場合によっては本業の収入を超えることすらあります。そのため、自分自身の力を試していきたい人にも向いています。
また、副業を行うことで新しい人間関係を築けたり、新しい能力や視点を手に入れられたりもします。これは本業の方にも役立てることのできるものでしょう。
仕事の内容によっては「自分で裁量権を持てる」というのもひとつのメリットです。たとえばライターやイラストレーターなどの仕事を副業として行う場合、「どの仕事を受けて、どの仕事を受けないか」をある程度自分で選ぶことができるようになります。
なお、「本業がそもそも浮き沈みのある業界である」という場合は、副業を持つことによって収入源を別に持つことができるといったメリットもあります。

ただし副業は、「行いさえすればだれでも簡単にお金が稼げる」というものではありません。場合によっては、本業で得られる時間給よりももっと少ないこともあります。
また「副業を斡旋します」としているところは玉石混交であり、詐欺などを目的としたものもあります。
さらに、副業をすることで本業がおろそかになり、本業の評価が下がってしまうケースがありますが、これでは本末転倒です。あくまで本業の労働時間外に、時間管理・健康管理に気を付けながら進めていくことが大切です。

 

本業でのキャリアアップは不安定さがないのがメリット

 副業は、稼げる人は稼げるものの、やってみた結果ほとんど稼げなかったという人も多い選択肢です。

一方、本業でのキャリアアップを志す場合はこのような不安定さはありません。現職で昇進を目指す場合に時間がかかるのであれば、転職という選択肢もあります。在職中に転職活動を成功させれば、無収入の期間のリスクも避けられます。副業で睡眠時間や体力が削られて本業の方がおろそかになるのであれば、本業に専心することのほうがメリットが大きいでしょう。
さらに、「本業の仕事内容自体は嫌いではない。引退後も系列の会社に勤めて同じような仕事をしていきたい」という場合は、現役時代に本業で培った人脈が大きな力となります。さらに転職すれば、同じ業界や分野で新しい人間関係が構築されますので、専門職として極めていきたい方には一つの大きな選択肢と言えるでしょう。

多様な働き方が推奨される現代において、自身のキャリアをこのタイミングで見つめ直している方は多くいらっしゃいます。「自分はどんなキャリアを積んでいきたいのか」「今後何十年でどんな自分を実現させたいのか」を考えてみて、その上で副業という選択肢が入ってくるのであればぜひリサーチを始めてみてはいかがでしょうか。

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