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「エグゼクティブサーチ」の種類とそのメリットを徹底解説!

​「エグゼクティブサーチファーム」であるエイペックスでは、採用担当者の方の「どの記事を読んでもエグゼクティブサーチがよく理解できない」「まわりくどい説明や専門用語が多くて結局何が言いたいのかわからない」というエグゼクティブサーチに対する疑問によく直面します。
今回はそんな採用担当者の皆様にわかりやすく、「エグゼクティブサーチ」について徹底解説します!

1. そもそもエグゼクティブサーチとは?

1-1. エグゼクティブサーチの定義

「エグゼクティブサーチ(Executive Search)」とは、経営幹部をはじめ中間管理職からシニアレベルの人材を採用する際に、現職で活躍している有能な人材を社外から探し出す採用方法のこと。企業のニーズに合致する候補者*を転職市場以外から見つけ出し、その企業への移籍を後押しします。つまり、現在積極的に転職を考えていない潜在的候補者にもアプローチをかけることであり、「ヘッドハンティング」や「スカウト」と呼ばれることも。

また、企業から依頼を受けこれらの採用活動を行う会社のことを「エグゼクティブサーチファーム」といいます。ただ、「転職エージェント」や「ヘッドハンティング会社」と言ったほうが、まだ聞き馴染みのある方が多いかもしれません。
候補者とは、求職者(転職者)やスカウト対象者を指します。

1-2. エグゼクティブサーチの対象(Cレベルとスペシャリスト)

エグゼクティブサーチは、中間管理職からエグゼクティブ層と呼ばれる上級管理職(Cレベル*)、また業界や分野に特化したスペシャリストの採用サポートに最適です。具体的には、CXO**やカントリーマネージャー、事業責任者(ビジネスユニットヘッド、ディレクター)、シニアマネージャーやマネージャーなどのマネジメント層、エンジニアや研究職などの高度な専門スキルを持つ人材などが主にヘッドハンティングの対象となります。
Cレベル(C-level)とは、経営幹部レベルのCEO、CFO、COOなど、経営を司るレベルのこと。C-という文字で始まる最高責任者レベルの経営幹部の総称。
**CXOとは、「Chief:組織の責任者」+「X:業務・機能」+「Officer:執行役」

1-3. 日本市場におけるエグゼクティブサーチ(ヘッドハンティングの)の現在

ヘッドハンティングはもともとアメリカで生まれ、近年日本でも浸透しはじめた比較的新しい人材サービス。もともとヘッドハンティングは外資系の企業によく見られる採用手法でしたが、日本でも普及してきたことにより人材ビジネスの一つとして注目されるようになりました。近年は候補者側もヘッドハンティングの採用手法を認知しつつあり、上記のようないわゆるハイクラス層は、エグゼクティブサーチファームからのコンタクトに慣れている人材が多いと言えます。

1-4. ヘッドハンティングの2つの手法

◆登録型(スタッフレベル~ミドル層の採用)

ヘッドハンティングは人材紹介の一種ですが、日本で最も多く利用されている人材紹介の方法が「登録型」です。転職サイトなどのプラットフォーム上で、転職エージェントが候補者と企業をマッチングさせるサービスを指します

まず求職者が転職エージェントの会員になり、自身のスキルや経歴、役職などを登録します。登録者が人材を募集している企業の求める人材像に近かった場合、転職エージェントから本人へ面接を打診するという流れです。ただし、登録者の中に必ずしも希望通りの人材がいるとは限らず、とくにミドル層以上の人材となるとその数は希少です。そのため、登録型はスタッフレベル~ミドル層*の採用に最適と言えるでしょう
ミドル層:ここでは管理職経験者を意味しています。

◆サーチ型/スカウト型(ミドル層以上の採用)

一方、企業から依頼を受けた求人に対して最適な人材を探し、紹介するのが「サーチ型」です。募集要項に合った人材に直接スカウトを行うため、「スカウト型」と呼ばれることも。「登録型」が候補者からのコンタクトを待つ「受動的」な手法であるのに対し、「サーチ型」は自ら候補者にアプローチをかける「能動的」な手法と言えます。

サーチ型では現在転職を希望していない人材まで含めて、エグゼクティブサーチファームのネットワークを駆使して企業が求める人材を探します。具体的には、業界誌や各社の人事情報、LinkedInなどのSNS、業界に詳しい人物などの紹介、自社のデータベースなどを頼りに、企業の要望に合致する人材をサーチします。適した人材がいれば、ヘッドハンターが本人と連絡をとり企業との面談に繋げるという流れです。流動的な実務層と比べ、転職市場にいる管理職以上の人材は絶対数が少ないため、「サーチ型」はミドル層以上の採用に最適と言えるでしょう

2. エグゼクティブサーチの2つのオプション(料金プラン)

2-1. 成功報酬型

その名の通り、紹介した候補者の入社が確定した場合にのみ費用が発生します。多くのエグゼクティブサーチファームが採用している契約形態です。請求は一度のみで、候補者の入社初日に発送されます。候補者のサーチには、エグゼクティブサーチファームのウェブサイト、求人サイト、SNSに掲載される求人広告が含まれる場合があります。

◆(採用担当にとっての)成功報酬型のメリットとデメリット

メリット:人材獲得が成功するまで、一銭も払わなくて良い
デメリット:各エージェントから大量の履歴書および職務経歴書が届き、業務が煩雑になる可能性がある

◆成功報酬型がおすすめのケース

✓早期採用が最優先事項の場合
✓上級管理職以外を必要とする場合
✓より多くの応募者を集めるため、広範囲に募集をかける場合
✓企業内に候補者を評価したり、複数のエージェントを管理できる人事部やチームがある場合

2-2. リテーナーサーチ型

特定のエグゼクティブサーチファームが専属となりサーチを行うオプションで、企業から求人を受けた時点で「リテーナーフィー(着手金)」と呼ばれる紹介手数料の一部が発生します。紹介した候補者の入社が確定した段階で、残りの紹介手数料が請求されます。企業の中長期的な経営課題や戦略を共有した上でそれぞれの企業の特性にあった人材を紹介してもらえるので、人材戦略に基づいた事業成長にも繋がるサーチオプションです。

◆(採用担当にとっての)リテーナーサーチ型のメリットとデメリット

メリット:マーケットマッピング(競合などの最新情報)を入手できる
     着手金を支払うことで、ヘッドハンターの稼動を確実におさえることができる
デメリット:人材獲得が成功するまで中断することはできない ​

◆リテーナーサーチ型がおすすめのケース

✓Cレベルの経営幹部や上級管理職を必要とする場合(CEO、営業本部長、カントリーマネージャーなど)
✓ニッチな市場における特殊なポジションの場合(製薬企業勤務医師、競合に勤務するエグゼクティブのヘッドハンティングなど)
✓機密性が非常に高いハイクラス人材(執行役員の後任など)
✓採用戦略決定のためのマーケットマッピングや人材サーチの詳細レポートが必要な場合

2-3. 成功報酬型とリテーナーサーチ型の特徴の比較

3. 成功報酬型とリテーナーサーチ型の良いところ取り!?

エグゼクティブサーチのもう一つのオプション「独占成功報酬型」(料金プラン)

リテーナーサーチ型のサービスと大きく類似するものの、成功報酬型同様、紹介した候補者の入社が確定した場合にのみ費用が発生する点が特徴です。請求は一度のみで、候補者の入社初日に発送されます。一部例外を除き、求人情報はエグゼクティブサーチファームのホームページ、求人サイト、SNSなどには掲載されないのが一般的。リテーナーサーチ型と同じようにサーチは特定の1社のみが請け負いますが、この独占サーチの期間は様々であるため、契約開始時に相談が可能です。つまり、いくつかのエグゼクティブサーチファームを比較した上で、1社に絞ることができるオプションというわけです。

◆独占成功報酬型がおすすめのケース

✓「数」よりも「質」重視の場合
✓公にできない新設ポジションの場合
✓コンフィデンシャル案件もしくは採用検討中の場合
✓企業とエグゼクティブサーチファームのパートナーシップが確立されている場合

4. まとめ

エグゼクティブサーチとは

✓サーチ型のヘッドハンティング(スカウト)のこと。

エグゼクティブサーチの目的

✓企業のニーズに合致する上級管理職、また業界や分野に特化したスペシャリストを転職市場以外から見つけ出し、企業への移籍を説得すること。

エグゼクティブサーチの3つのオプション

・成功報酬型
・リテーナーサーチ型
・独占成功報酬型 ​

エグゼクティブサーチの強み

・候補者を直接スカウトすることで、短期間で優秀な人材を獲得できる
・他の会社から優秀な人材を獲得する際に、機密性を守れる
・転職サイトや転職エージェントに登録していない「潜在的転職者」にもアプローチできる
・採用活動の効率アップとコストダウンを実現できる

エグゼクティブサーチとは何なのか、また、エグゼクティブサーチの種類やそのメリット、エグゼクティブサーチに関する専門用語を整理できましたか?
エグゼクティブサーチの仕組みと特徴を理解した今、早速サーチを依頼してみませんか?迷っている方は、詳細についてまずは相談してみましょう。

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