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単なる計画ではなく具体的な行動やプロセスが含まれる「スキーム」という言葉の意味を表す画像

スキームの意味とは?ビジネスでの使い方から作成手順・ポイントまで徹底解説

​この記事では、スキームの本来の意味とビジネスでの活用方法について、実際のスキームやスキーム図を掲載しながら詳しく解説しています。さらに、ご自身でスキームを作成するための手順やポイントもわかりやすく説明していますので、ぜひ、最後までご覧ください。

目次

  • 「スキーム」とは(一般的な意味)

  • ビジネス用語としての「スキーム」の意味とは

  • 「スキーム」と「スキーム図」の例

  • スキームと「フロー」「ロジック」「プラン」の違いとは

  • スキームと「スキーマ」との違い

  • スキームの活用法とその効果

  • スキームの使い方とビジネスシーンへの応用例

  • スキームの作成ガイド

  • スキーム図の作成ガイド

「スキーム」とは(一般的な意味)

「スキーム(scheme)」の一般的な意味は以下のようになります。

【計画】

特に綿密に計画された行動やプロジェクトを指します。

例:「彼らは新しいマーケティングスキームを立案した」

【策略】

しばしば否定的な文脈で使われ、「陰謀」と同義になることがあります。

例:「彼の裏切りのスキームは失敗した」

【構造】

物理的な構造や配置を指すこともあります。

例:「建築の設計スキーム」「配線スキーム」

【仕組み】

システムやプロセスの仕組みを指すこともあります。

例:「支払いスキーム」「報酬スキーム」

ビジネス用語としての「スキーム」の意味とは

「戦略」という文字が強調されている木のブロックの画像

ビジネスの現場でよく耳にする「スキーム」という用語は、単に計画や仕組みという意味で使用されがちですが、実はもっと深い意味を持っています。

スキームとは、単なる計画ではなく、具体的な行動やプロセスが含まれているとされています。経営戦略やマーケティング・キャンペーン、プロジェクト管理など、さまざまなビジネスシーンにおいて重要です。スキームは、目標達成のために組織が取るべき行動の指針となり、市場での競争において優位に立つための戦略的な構想を秘めていると言えます。したがって、その意味を深く理解し、ビジネスの局面ごとに最適なスキームを策定し実行することは、企業の成長に直結します。

ビジネスにおいて問題の発見から解決までのステップは状況に応じてさまざまですが、「スキーム」とは、戦略をどのように実現するか考える段階で役に立つフレームワーク*なのです。

**フレームワークとは「枠組み」のことです。何かを考えたり分析したりする際に一定の枠組みを設けることで、何を考えるべきなのか、何を整理すべきなのかを明確にし、思考を加速することができます。

「スキーム」と「スキーム図」の例

例えば、下記は厚生労働省の資料に掲載されているイクメンプロジェクトの「スキーム」と「スキーム図」です。「スキーム」は概念や計画そのものを指し、「スキーム図」はその概念や計画を図やグラフなどで視覚的に表現したものを指します。スキームやスキーム図に表すことで、事業の戦略や仕組みが明確になり、理解しやすくなります。

政府のイクメンプロジェクトのスキーム

厚生労働省、p.30、「男性の育児休業取得促進事業(イクメンプロジェクト)」

スキームと「フロー」「ロジック」「プラン」の違いとは

次に、スキームと混同しやすい言葉の違いについて見ていきましょう。

フロー:流れや進行過程を指し、作業の手順やプロセスを視覚的に示したもので、時間軸に沿った動きが強調されます。

ロジック:論理構造や思考の骨組みを指し、なぜそのスキームやプランが必要なのか、という背景や理論を説明する際に用いられます。

プラン:計画やプロジェクトを意味し、より具体的で実行可能なステップを含みます。プランにはスキームが含まれることもあり得ますが、プランはその達成に必要なリソースや予算、スケジュール等を明確にする点で、スキームよりも詳細度が高いと言えます。

スキームはこのようなプランを生み出すための基礎となる概念であり、戦略的な視点から物事を捉え、全体像を描くためのものです。

​これらの言葉の関係性をまとめると、スキームは計画や戦略を示し、フローはその実行の手順を示し、ロジックはその過程での論理的な考え方や判断基準を示します。そして、これらが組み合わさって具体的なプランが作成されることで、実行に向けた具体的な道しるべが形成されるのです。

スキームと「スキーマ」との違い

スキームに似ている言葉に「スキーマ」がありますが、スキーマはデータベースや情報処理の文脈で使用される言葉で、データの構造や組織を定義するための設計図や仕様書を指します。

スキームの活用法とその効果

これまでの説明でビジネスにおけるスキームの意味や、混同しやすい言葉との違いを学べたと思います。次に、実際にスキームの使い方と効果を実感していただきたいと思います。

例えば、「人材紹介のビジネスモデル」を言葉のみで説明すると、以下のようになります。

人材紹介のビジネスモデルの説明文

それでは、上記の説明を「スキーム図」に表すとどうなるでしょうか?説明を受ける第三者の頭の中にイメージが湧きやすく、説明者と同じ景色を共有できる=共通認識をもつことができます。

人材紹介のビジネスモデルのスキーム図

スキームの使い方とビジネスシーンへの応用例

スキーム図がいかに効果的か実感していただけたかと思います。次に、ビジネスシーンでの具体的な応用例へと話を進めていきましょう。

「スキーム」を使った例文

​例1:「政府は教育改革のスキームを導入し、学校システムを改善しようとしている。」

例2:「彼は自分の投資スキームに自信を持っており、将来的に大きな利益を得ると考えている。」

スキームの複合語一覧

事業スキーム

新規事業を計画し、実行するための戦略や計画。事業の目標や戦略的な方針、リソースの配置などを含む。

返済スキーム

債務の返済計画や方法。債務者が借入金を返済するためのスケジュールや方法を定めることを含む。

評価スキーム

特定の基準や方法に基づいて、事業やプロジェクト、または個人の評価を行うための枠組みや方法。業績評価や成果評価などを含む。

M&Aスキーム

M&A(合併および買収)の計画や戦略。企業の合併や買収に関する目的や手法、プロセスを含む。

企業再生スキーム

経営危機にある企業を立て直すための計画や戦略。経営再建やリストラなどの手法を含む。

投資スキーム

投資の計画や戦略。資金を投資する際の目標やリスク、運用方法を定めることを含む。

運用スキーム

資産や資金を効率的に運用するための計画や方法。投資先やポートフォリオの構築、リスク管理などを含む。

販売スキーム

製品やサービスを市場に販売するための計画や戦略。マーケティングやセールスプロセス、価格設定などを含む。

連携スキーム

異なる組織や部門、またはパートナーとの連携を強化するための計画や戦略。協力関係の構築やコラボレーションの促進などを含む。

資金調達スキーム

資金を調達するための計画や戦略。資金調達の方法や手段、目標達成のためのスケジュールやプロセスを含む。

スキームの作成ガイド

明確な目標までの道のりを表した画像

ビジネスシーンでのスキームの活用や応用例を学んだ後は、自分自身でスキームを作成する段階に入ります。スキームの作成方法をわかりやすく説明します。

スキーム作成の基本手順

  1. 問題を把握する: 最初に、何を解決したいのか、どんな課題があるのかを理解します。

  2. 目標を設定する: 問題を解決するために達成したい目標をはっきりさせます。目標がはっきりしていれば、計画を立てやすくなります。

  3. 情報収集と分析: 問題や目標に関する情報を収集し、それを分析して、計画を立てるための材料を揃えます。

  4. 計画の策定: 収集した情報を元に、具体的なアクションプランを立てます。リソースの配分やスケジュールの設定、リスクの管理なども考慮します。

  5. 継続的な評価と修正: 実行する前から、計画の進捗状況を定期的に評価し、必要に応じて修正を加えます。柔軟性を持って、計画を最適化します。

スキーム作成のポイント

  1. 目標がはっきりしていないと、計画が曖昧になり、実行が難しくなります。具体的で明確な目標を設定しましょう。

  2. 複雑な計画よりもシンプルな計画の方が実行しやすく、理解しやすいです。必要最低限のステップで計画をまとめましょう。

  3. 実行するときに困難があれば、計画を修正する柔軟性が重要です。計画を継続的に見直して、最適な状態に向けて改善しましょう。

スキーム図の作成ガイド

四角形や矢印を用いてスキーム図を作成する様子

続いて、スキーム図の作成方法をわかりやすく説明します。スキーム図は、商品やサービスを紹介するWebサイトやパンフレット、企画書や提案書などに用いられることも多く、第三者に自分たちの事業の概要を伝えたい場合に便利です。

スキーム図作成の基本手順

【ポイントはヒト・モノ・カネの3要素】

スキーム図で用いる情報は、主要なヒト・モノ・カネの関係性です。(ヒト=個人や組織、モノ=物質的な要素や情報などの形のない要素)関係性とは、ヒト・モノ・カネの3つの要素が相互に行う「やりとり」のことを指します。関係性を考えるときは、ある要素と他の要素の従属関係も整理します。

  1. 要素の整理: ビジネス上の重要なヒト・モノ・カネを整理します。関係する人や企業、それぞれの提供や受け取り、得られるメリットなどをリストアップしましょう。

  2. 記号の選定: 整理した要素を図形や矢印などの記号に置き換えます。おすすめの記号化ルールは下記をご参照ください。

  3. 配置と関係性の表現: スキーム図の中に記号化した要素を配置し、関係性(やりとり)を明確に示します。付箋などを使うと便利です。この際、重複する要素や欠落している要素がないかを確認します。

  4. まとめ: 必要な情報だけを含み、わかりやすく整理されたスキーム図を目指します。場合によっては、関係者や情報の流れを絞り込み、必要な情報のみを示すことも考えます。

おすすめの記号化ルール

  • ヒトやモノをブロックやピクトグラム、カネを¥マーク、関係性を矢印

  • 矢印の近くには、行われる「やりとり」を記入

  • 中心に自社の事業を配置し、左右や上下に関係要素を配置

参考:『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発送ツール70』

最後に

記事を読んでいただき、スキームの意味やビジネスでの活用方法、作成手順やポイントについて理解していただけたでしょうか?「スキーム」は、事業を戦略的に捉えるための全体像を描くものです。また、「スキーム図」を作成することで、複雑な情報をわかりやすく可視化できます。この記事で学んだことを日常のビジネスに活かしていただければ嬉しいです。

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