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科学技術業界の転職事情-リクルーターからのアドバイス

​科学技術業界の採用面接では、主にどのような質問をされるのでしょうか?どうすれば他の候補者と自分を差別化出来るのでしょう?また科学技術企業は、どのような人材を求めているのでしょうか?これらの疑問について、エイペックスの科学技術チームのマネージャー、マイケル・カプラーに詳しく話を聞いてみました。

Q.最近の市場動向で、科学技術企業の採用傾向に何か影響を与えていることはありますか?

A.安倍首相の経済政策である、研究施設・学術施設・公的研究所等への予算削減がこの業界の広範囲にインパクトを与えています。弊社が人材紹介をする多くの企業が、消費者の購買能力の低下により売上減少に直面している状況です。これはつまり、求人企業はより効率的な経営を模索しており、それを実現できる人材を求めているということです。

 

Q. そのような採用企業は、求職者にどのような能力を求めているのでしょうか?

A.科学技術分野の企業は、主に博士号取得者を求めています。理系大学の学位、中でも生物学や化学の学位を取得していることが非常に重要と言えるでしょう。特に生物学の学位取得者への需要は年々伸びてきています。加えて、日本語が流暢であることと、中級以上の英語力があることが求職者には必要とされています。

 

Q.一般的に、採用・不採用に関わる最も大きな要因は何だとお考えですか?

A.企業もそうですが、求職者には高い柔軟性が求められます。時に、企業は非常に特定された能力を持つ人材を求めますが、そのような人材が転職市場にいないこともあります。そのため、採用企業はいくつかの条件を満たす人材をまず採用し、その後必要な条件が満たせるようトレーニングをする、といったように柔軟に対応することが必要です。一方求職者は、新しい分野において自分のスキルを発揮できる自信がなくてはなりませんし、その自信を面接官に伝えられなければ採用には至らないでしょう。

 

Q.求職者は、どうすれば他の候補者と自分を差別化できるのでしょうか?

A.求職者は面接で、自分の実績と同時にどうやってそれを達成したのか、焦点を絞って説明する必要があります。誰でも今までの職務経験を列挙できますが、過去にどのような実績があるのかを具体的に説明できる人こそが優位に立てるのです。業務上どのような問題を解決してきたのかなどのストーリーを織り交ぜながら、適応力や問題解決能力をアピールしましょう。その場合は、STARメソッドが有効な手段になりますので、是非面接準備に取り入れてみてください。

 

Q.面接ではどのような質問が聞かれることが多いのでしょうか?

A.面接で必ずと言って良いほど聞かれる質問がいくつかあります。まずは「なぜ新しい仕事を探しているのですか?」という質問です。採用企業は、求職者がなぜ現在の会社を辞めようとしているのか大まかに理由が知りたいのです。そして「なぜこの職種にあなたが相応しいと思いますか?」という質問にも答えられなければなりません。応募する職種と企業についてきちんと調べ、それらに合わせながら自分の経験を説明できれば、この質問は難なくクリアできるでしょう。

 

Q.採用過程において、求職者がやりがちな間違いは何かありますか?

A.この分野の求職者には、シャイで人付き合いがあまり得意でない方が多くいる印象です。ですから、求職者は努めて社交的に振る舞うことと、自信たっぷりの姿を見せることが大切です。この業界では、コミュニケーション能力が多くの職種で重要となります。物静かで自信がないように見られてしまっては、採用から遠ざかってしまいます。

 

Q.この業界の転職希望者に一番伝えたいアドバイスは何ですか?

A.仕事選びに柔軟であることが一番重要ではないでしょうか。例えば、希望どおりの仕事が見つからないとします。でもそれは、実際にそのような仕事が存在しないからかもしれません。しかし常に柔軟な心を持ち新しいことにチャレンジしたい気持ちがあるのなら、希望するものと同じくらい楽しく、やりがいのある仕事を見つけられるかもしれないのです。

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