履歴書に書けるTOEICスコアの目安は600点以上です。
英語を使う仕事では700〜800点以上が求められることもあります。
履歴書には、
正式名称
受験年月
スコア
を「免許・資格欄」に記載します。
この記事では
正しい記載例
勉強中の書き方
IPテストの扱い
業界別の目安スコア
まで、毎日履歴書に目を通すエイペックスのコーディネーター白井 美帆が分かりやすく解説します。
目次
履歴書に書けるTOEICの点数は600点以上が目安
TOEICの履歴書への正しい書き方
【TOEICの種類別】履歴書への正しい書き方
【履歴書記載の注意点】TOEICのスコアは何年以内のものを書く?
【履歴書記載の注意点】TOEICのスコアが低い場合の対処法
【履歴書記載の注意点】TOEICのスコアが募集要件を満たさない場合の対処法
【履歴書記載の注意点】TOEIC IPテストしか受けていない場合の対処法
【履歴書記載の注意点】TOEIC未受験で勉強中の場合の対処法
履歴書でTOEIC以外の英語力をアピールする方法
【データで見る】企業が期待するTOEICスコアと現状
履歴書に書くと有利~業界別「TOEICスコアランキング」
履歴書へのTOEICの書き方でよくある質問
履歴書へのTOEICの書き方・転職相談はエイペックスまで
履歴書に書けるTOEICの点数は600点以上が目安
履歴書に記載するTOEICスコアは、一般的に600点以上が目安とされています。
これは、企業側が「基礎的な英語によるコミュニケーションが可能」と判断するひとつのラインとされており、英語を使用する可能性のある部署やポジションでも応募条件として提示されることが多いスコアです。
ただし注意点としては、応募先企業やポジションにより、求められるTOEICのスコアは違うということです。グローバル本社や海外の取引先とのやり取りが発生するポジションでは、700〜800点以上が求められるケースもあり注意が必要です。
そのため、自身のスコアが応募先の求める水準に達しているかを確認したうえで、履歴書に記載するようにしましょう。スコアが応募要件に達していない場合、TOEICスコアをそのまま記載するよりも別の方法で英語力をアピールする必要があるといえます。
なお、TOEIC600点未満の場合でも記載自体は可能であり、英語を日常的に使用しない国内向けの営業職や技術職などでは、「英語学習に取り組んでいる姿勢」として評価されるケースもあります。
関連記事:【TOEIC 900点の転職】注意点やおすすめの求人をご紹介
TOEICの履歴書への正しい書き方
履歴書にTOEICを書く際のポイントは、以下の3つです。
正式名称で書く
試験日を記載する
スコアを明記する
TOEICの履歴書への書き方【記載例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2024 | 1 | TOEIC Listening & Reading Test 700点取得 |
2025 | 10 | TOEIC Speaking & Writing Tests 230/400点取得 |
| | (スピーキング110/200点、ライティング120/200点) |
| | 以上 |
履歴書の「免許・資格欄」に書くのが基本
TOEICのスコアは、履歴書の「免許・資格欄」に書くのが基本であり、原則として職歴欄には記載しません。
「現在はまだTOEICを取っていないが、今後取得予定がある」「現在勉強中である」ということを強くアピールしたい場合は、免許・資格欄に、
「2026(年)10(月) TOEIC Listening & Reading Test 公開テスト受験予定」
などのように記しても構いません。
「取得年月」は試験を受けた年月を書く
TOEICの場合は、「スコア取得年月日=試験日」であるため、取得年月は「試験を受けた年月」を書きましょう。年号は、西暦か和暦で履歴書内はすべて統一して記載するようにします。
ちなみに試験日は、公式認定証の上部に「Test date」と表記がありますので、これに書かれている日を履歴書に書けば問題ありません。
「試験名称」は正式名称で記載する
TOEICには複数の種類がありますが、履歴書に記載するときはその種類を正式な名称で記載するのが基本です。
一般的に、「TOEIC」というときは「TOEIC Listening & Reading Test」を指しますが、履歴書に書く際も正式名称である「TOEIC Listening & Reading Test」と記します。
「スコア」を正確に記載する
TOEICのスコアは、「TOEIC Listening & Reading Test 700点取得」というように書きましょう。スコアは、公式認定証に記載されています。
なお、複数回受験しているときは、自己最高得点だけを記載して構いません。ただし、「2年以内の取得スコアを記載すること」などとしている企業もあるので、その点は確認が必要です。また、非常に高い英語力が求められるポジションの場合、自己最高得点ではなく直近の点数の記載が求められるケースもあります。
【TOEICの種類別】履歴書への正しい書き方
TOEICにはいくつかの種類があるため、履歴書には正式名称で正しく記載しましょう。
|
TOEIC® Listening & Reading Test
TOEICのテストのなかでも最も一般的で、多くの人が受けているものです。求人票に、「TOEIC700点以上」などと表記がある場合、このTOEIC Listening & Reading Testを基本としています。
「英語を聞く(Listening)能力」と「読む(Reading)能力」を測るテストであるため、TOEIC L&Rテストと呼ばれることもあります。ただし、そうであっても履歴書では正式名称で書く必要があります。
【TOEIC® Listening & Reading Testの記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Listening & Reading Test 700点取得 |
TOEIC® Speaking & Writing Tests / TOEIC® Speaking Test
「英語を話す(Speaking)能力」と「書く(Writing)能力」を評価するテストで、TOEIC S&Wと略されることもあります。2007年からスタートしたテストで、各項目で200点(合計400点)を最高得点とします。
なお、TOEIC Speaking & Writing TestsのうちSpeakingは単体でも受けることができ、TOEIC Speaking Testとして履歴書に書くこともできます。
【TOEIC® Speaking & Writing Testsの記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Speaking & Writing Tests 230/400点取得 |
| | (スピーキング110/200点、ライティング120/200点) |
【TOEIC® Speaking Testの記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Speaking Test 150/200点取得 |
TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests / TOEIC Bridge® Speaking & Writing Tests
TOEIC Bridgeには、TOEIC Bridge Listening & Reading TestsとTOEIC Bridge Speaking & Writing Testsの2つの種類があります。
TOEIC Bridge Testsは、通常のテストよりも基礎的で簡易的な内容となっているため、英語初心者や力試しに受験するという意味合いが強いでしょう。
基本的には履歴書への記載は推奨されませんが、TOEIC L&RテストやTOEIC S&Wを受けていない、もしくはBridgeテストが非常に高得点である、といった場合にのみ記載するメリットがあります。
【TOEIC Bridge® Listening & Reading Testsの記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Bridge Listening & Reading Tests 96点取得 |
【TOEIC Bridge® Speaking & Writing Testsの記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Bridge Speaking & Writing Tests 96/100点取得 |
| | (スピーキング48/50点、ライティング48/50点) |
TOEIC® Institutional Program
TOEIC Institutional Programは、大学や企業などの団体が主導して行うテストで、「TOEIC IPテスト」とも呼ばれるものです。個人で受けることはできず、オンラインでの受験となります。
TOEIC主催団体が運営する「公開テスト」と、「IPテスト」にはスコアの有効性に差はないとされているため、基本的には履歴書に記載しても問題ありません。
ただし、IPテストは過去の問題をもとに出題されていたり、公式認定証が送付されないなどの理由から、IPテストの結果を認めないとする企業もあるため、記載には事前の確認が必要です。
【TOEIC IPテスト(Listening & Reading Test)の記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Listening & Reading Test IP 700点取得 |
【TOEIC IPテスト(Speaking & Writing Tests)の記入例】
年 | 月 | 免許・資格 |
2026 | 1 | TOEIC Speaking & Writing Tests IP 230/400点取得 |
| | (スピーキング110/200点、ライティング120/200点) |
TOEICには数多くの種類がありますが、履歴書に書けるのはTOEIC L&RとTOEIC S&W、TOEIC Speakingテストの3つのみであり、それ以外のテストに関しては条件つきでの記載が可能と覚えておきましょう。
【履歴書記載の注意点】TOEICのスコアは何年以内のものを書く?

履歴書には、原則として2年以内に取得したTOEICスコアを記載するのが望ましいとされています。
TOEICのスコアに有効期限はなく、数年前に取得したスコアであっても企業側から特段の指定がない限り履歴書に記載することは可能です。直近のスコアが過去に取得したスコアより下がったとしても、どちらも無効になることはありません。
ただし、一般的には直近2年以内のものが望ましいとされ、主催団体も2年以内のスコアの使用を推奨しています。取得からかなり時間が経っている場合(特に5年以上前)は、再受験を検討すると良いでしょう。
なお、企業によっては「〇年以内に取得したスコアのみ有効」といった基準を設けている場合もあるため、その際は応募先の指示に従うことが重要です。
【履歴書記載の注意点】TOEICのスコアが低い場合の対処法
TOEICを受験したもののスコアが低かった場合(500点未満など)は、基本的に履歴書への記載は控えた方が良いでしょう。企業側に、「評価材料として不十分」「他にアピールできる資格がない」と受け取られてしまう可能性があるためです。
ただし、応募先ポジションで英語力が必須ではなく、他の評価軸が重視される場合には、スコアが低くても英語学習への意欲として補足的にアピールすることも可能です。低いスコアを履歴書に記載する場合には、「〇月再受験予定」と書いて補足したり、自己PR欄などに現在英語学習に取り組んでいる内容を書くなどして、学習意欲の高さを示すのが適切です。
英語を専門とする職種では低スコアは不利になりやすいため記載は控えるべきですが、それ以外の職種であれば伝え方次第で評価への影響を抑えることも可能です。
【履歴書記載の注意点】TOEICのスコアが募集要件を満たさない場合の対処法
募集要項に記載されているTOEICスコアを満たしていない場合でも、履歴書に現在のスコアを記載することには一定の意味があります。
英語の使用が想定されるポジションでは、「TOEIC700点以上(もしくはそれに準じる英語力)」といった基準を設けていることがあり、TOEICの点数が足りなくても実務で英語が使用できることを他の項目でアピールできていれば、十分に書類選考通過は可能です。
英語が必須でない職種の場合でも専門性が重視されるため、他の評価要素が高ければ要件のスコアをクリアしていなくても合格の可能性は十分にあります。
TOEICスコアはあくまで評価指標のひとつであるため、実務レベルの英語力があることをアピールすることが重要です。また、スコアを絶対条件としている企業であれば書類選考の段階で判断されるため、その後の選考に余計な時間を要する心配もありません。
【履歴書記載の注意点】TOEIC IPテストしか受けていない場合の対処法
TOEICのIPテストのみを受験している場合、企業や団体によっては正式なTOEICスコアとして認めていないことがあり、記載には注意が必要です。例えば、国家公務員採用総合職試験では、TOEICの点数に応じて加点が行われる一方、IPテストの結果は加算対象外と明示されています。
ただし、「IPテストは記載不可」と明示している企業でなければ、履歴書にスコアを記載しても問題ありません。すでにIPテストを受験している場合は、公開テストであるTOEIC Listening & Reading Testの受験も検討すると良いでしょう。
【履歴書記載の注意点】TOEIC未受験で勉強中の場合の対処法
TOEICの勉強中ではあるがまだ未受験の場合は、受験予定であることを履歴書に記載することで、英語力向上への意欲をアピールすることができます。
その際は、履歴書の「資格・免許欄」に、
2026年5月 TOEIC Listening & Reading Test 受験予定
2026年5月 TOEIC Listening & Reading Test 受験予定(目標スコア:700点)
といったように、受験予定月や実現可能な目標スコアを記すのが望ましいでしょう。これにより、現時点ではスコアを取得していなくても、英語力の向上に取り組んでいる姿勢や目標意識を伝えることができます。
また、他の英語資格を保有している場合や、業務で英語を使用した経験があればあわせて記載することで説得力が高まります。TOEICのスコアは評価の一要素に過ぎないため、学習状況や実務での英語使用経験なども含めて履歴書全体で総合的にアピールすることが大切です。
履歴書でTOEIC以外の英語力をアピールする方法
たとえ、TOEICを取得していなかったりスコアが低くかったとしても、履歴書では自身の英語力をアピールする方法がほかにも複数あります。
ほかの英語資格を提示する
英語使用経験を語る
留学経験をアピールする
勉強中であることを伝える
それぞれ見ていきましょう。
ほかの英語資格でアピールする
TOEICは、企業が応募要件とする最も代表的な英語資格ですが、英語力は英検やTOEFL、IELTSなど他の試験でも証明できます。
英検は日本発の試験で、リーディングやリスニングを重視した基礎力の測定に適しており、2級~準1級は初学者にも取り組みやすい一方、1級は高難易度です。
TOEFLやIELTSは、英語を母語としない人のコミュニケーション能力を測る試験で、留学や海外赴任の際に広く活用されています。特にIELTSは英語圏の大学や企業で評価されやすく、一定スコア(目安6.0以上)が求められることもあります。
これらの資格は履歴書に複数記載することも可能で、総合的な英語力や学習意欲のアピールにつながります。
【英語試験早見表】
試験名 | 特徴 | 評価方法・評価基準 | 履歴書での書き方例 |
TOEIC | ・最も一般的な英語試験 ・ビジネス英語に特化しているため、転職や昇進の評価基準として採用している企業も多い | ・テストの種類により異なるが、基本となるTOEIC L&Rテストは990点満点 ・履歴書に書けるレベルは600点以上。705点以上であれば尚良し | 2026年 1月 TOEIC Listening & Reading Test 820点取得 |
英検 「実用英語技能検定」 | ・日本発の英語試験であり、特にリスニングとリーディングを重視 ・基礎英語力を証明でき、ポテンシャル採用でのアピール材料として活用しやすい | ・5級~1級まで8段階刻みで、スコアではなく合格・不合格で判定 ・履歴書に書けるレベルは2級以上。職務上英語のやり取りが必須になる場合は準1級以上 | 2026年 1月 実用英語技能検定 準1級合格 |
TOEFL | ・英語を母国語としない人向けの英語試験 ・アカデミック用途に強く、海外留学やグローバル環境で通用する実践的な英語力を証明できる | ・TOEFL iBTは120点満点、TOEFL ITPレベル1が677点満点、レベル2が500点満点 ・履歴書に書けるレベルはiBT70点以上、80点以上あると尚良し | 2026年 1月 TOEFL iBT 80点取得 |
IELTS | ・海外留学や海外赴任などグローバルな環境で通用する英語力を証明できる ・特にイギリスへの留学には、このアイエルツのスコアが必要 | ・スコア9.0が満点で、0.5刻みで評価 ・履歴書に書けるレベルは6.0以上 | 2026年 1月 IELTS Academic 6.5取得 |
※企業・ポジションごとで求められる評価レベルは異なる
※「考慮対象にはするが、必須要項ではない」としているところも多いため、「〇点以上」の表記がある企業でも記載することはできる
※複数の資格を所持する場合は、並列表記をする
実務での英語使用経験をアピールする
TOEICのスコアの有無にかかわらず、企業は「実務において英語をどのように使用してきたか」を評価する傾向にあります。
そのため、現職や前職で英語を使用した経験がある場合は、下記のようにどんな場面で英語力を活用しているのか具体的に記載しましょう。
日常的に海外拠点のカウンターパートとメールでやり取りしている
海外チームとの週1回のオンライン会議に参加し、意見交換を行っている
外資系顧客に対し、英語でのプレゼンテーションを複数回実施した経験がある
日英での契約書レビューをほぼ毎日行っている
このように、英語の使用頻度や目的まで明記することでスキルを備えていることの裏付けとなり、実務においてどのように英語を活用できるか採用担当者がイメージしやすくなります。
特に、自身の専門分野において英語力を発揮した経験があれば、即戦力として評価されやすいでしょう。
さらに管理職の場合は、異文化環境で文化や言語の違いを乗り越えてどうチームをまとめ、組織に貢献できたかのエピソードを盛り込むと、さらに高い評価が得られます。
留学経験をアピールする
海外への留学や赴任経験がある場合は、その経験を通じて何を学び、どのように業務へ活かしてきたのかを具体的に伝えることが重要です。現在では、海外での生活や就学経験を持つ人材は珍しくないため、単に「海外に滞在していた」「語学留学していた」という事実だけでは十分なアピールにはなりません。
例えば、
留学経験を通じて、多様な価値観を尊重しながら柔軟に対応する力を身につけた
欧米のコミュニケーションスタイルを理解し、円滑な意思疎通を実現した
個人主義的な文化のなかで、チームワークの促進に向けて自発的にメンバーをサポートした
など、具体的な行動や工夫を示すことで、異文化環境への適応力を効果的にアピールすることができます。
特に中途採用では、海外滞在経験という「与えられた環境で何を学んだか」だけでなく、「自ら主体的に行動し、課題解決に取り組んだ経験」を中心に伝えることで、実務における再現性のある強みとして評価されやすくなります。
勉強中であることをアピールする
現時点でまだTOEICを取得していない場合でも、「勉強中である」ことをアピールすることで書類選考を通過する可能性があります。特に、TOEICスコアを必須ではなく「目安」や「参考」としている企業であれば、ほかの経験やスキルが評価されている前提で、向上心や将来性を見込んで採用とするケースもあります。
勉強中であることをアピールする際には、
近々(おおむね半年以内に)受験予定であること
受験予定の月日を明確に示すこと
一般的に見て妥当な目標スコアを設定すること
の3点を意識することが重要です。
受験日が未定、あるいは予定が大きく先の場合は、計画性に欠ける印象を与える可能性があり注意が必要です。また、明らかに高すぎる目標スコアを掲げると、自身の能力を客観的に把握できていないと受け取られ、マイナス評価につながりかねません。
また、「英語を勉強中」と履歴書に記載した場合、面接で学習方法について質問されることがあります。「1日2時間取り組んでいる」など学習時間だけでなく、具体的な学習計画まで説明できるよう準備しておくと、より効果的なアピールにつながります。
英語力のアピール方法は、応募するポジションによってベストな方法が異なります。業種・職種別のアピール方法については、転職エージェントの人材コンサルタントに相談しましょう。
【データで見る】企業が期待するTOEICスコアと現状
7割程度の企業がTOEICを重視している
TOEICを主催する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によると、TOEICを活用している企業・団体のうちの「2.1%が点数を採用時の要件とし」、「36.8%が参考とし」、「34.7%が要件・参考とする可能性がある」としています。

つまり、全体の70%以上の企業が、TOEICの点数を基準としていることがこのデータで示されています。
出典:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「\就活視点でデータから見る/TOEIC®Tests」内「企業・団体の約7割が、採用時の要件・参考にしている」より作図
企業が期待するのは技術者で560点、営業職で580点、海外部門で705点以上
同様の調査では、企業が社員に期待する平均スコアは「新卒社員で550点」、「技術部門で560点」、「営業部門で580点」、「海外部門では705点」となっています。
【社員・職員に期待するTOEIC平均スコア】
新入社員 | 550点 |
中途社員 | 580点 |
技術部門 | 560点 |
営業部門 | 580点 |
海外部門 | 705点 |
多くの企業が、職種にかかわらず社員に対し、一定以上の英語力を期待していることが示されています。
出典:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「\就活視点でデータから見る/TOEIC®Tests」内「社員に期待するスコアは平均500~600点台」より作図
日本のTOEIC平均スコアは564点
2024年に実施されたテスト結果を同協会が集計したところ、日本人のTOEIC Listening & Reading Testの平均スコアは「564点」でした。
日本人の平均スコアは、年間の総受験者数が500人以上の国と地域のなかでもやや下位に位置しており、企業が600点以上を期待水準としているなか、それを下回る結果となっています。
履歴書に書くと有利~業界別「TOEICスコアランキング」
履歴書に書けるTOEICスコアの目安は600点以上ですが、業界によってはそれよりも高い点数を求められることもあります。
英語力が特に重視される業界(目安スコア)
800点前後:
投資・投信
総合商社
法律事務所
750点前後:
監査法人
コンサルティング
700点前後:
海外営業
一部のIT・製薬企業
1.【投資・投信・投資顧問】平均TOEICスコア811.5点
業界のなかでも特にTOEICスコアの平均が高いのが「投資・投信・投資顧問」で、平均は811.5点です。英検でいえば準1級程度に相当し、自身の意見を英語で論理的に伝えられるレベルといわれています。
この業界では外資系企業に勤める人も多く、海外の市場分析や外国企業への投資判断、海外拠点との情報共有などを英語で行う機会が多いため、他業界と比べて高い英語力が求められる傾向があります。
2.【総合商社】平均TOEICスコア808.7点
総合商社の平均は808.7点で、投資・投信系に続いて高いスコアとなっています。
転職の際に「TOEIC〇点以上必須」とする企業も見られ、例えば豊田通商株式会社では、海外代理店支援・営業職の応募要件が「TOEIC800点以上、海外交渉が可能なビジネスレベルの英語力」となっています。海外赴任の可能性も高い業種であり、必然的に高い英語力が求められる傾向です。
3.【法律事務所】平均TOEICスコア804.6点
法律事務所に勤務する人のTOEICスコアも高く、平均804.6点です。特に、英文契約書のレビュー・作成やクロスボーダー取引などを扱う企業法務分野では、実務上高い英語力が求められる場面も少なくありません。
また、法律系の専門職は大学~大学院の課程で英語文献を扱う機会が多く、学習の過程で英語力を培っているケースも見られます。英語力は業務領域の拡大にもつながるため、TOEICに挑戦する人が多い傾向があります。
4.【監査法人】平均TOEICスコア796.2点
監査法人も平均796.2点と、高いスコアです。外資系企業に勤める場合や、クライアントが外資系の場合は担当者が外国人ということも多く、英文読解力だけでなく英語でのコミュニケーション力が求められる機会も多くあります。
また、いわゆるBIG4監査法人では世界中の事務所と連携しながら業務を行うため、メールやレポーティングなど日常的に英語での業務遂行が求められます。これらの監査法人では、専門スキルに加えて英語力を評価項目とする傾向があり、転職や昇進のためには英語力を磨いておくことがひとつのカギとなっています。
5.【コンサルティングファーム・シンクタンク】平均TOEICスコア791.3点
研究・分析・政策提言などを行うシンクタンクも、平均スコアが791.3点と高水準にあります。特に大手シンクタンクでは、海外の研究機関や外資系クライアントとの共同プロジェクトも多く、案件によっては英語でのコミュニケーションが日常的に求められます。
また、シンクタンクと近い領域にあるコンサルティング業界でも、同程度の英語力が必要とされます。とくに外資系コンサルティングファームでは、英語力に加えて高度な専門性を兼ね備えていることが評価のポイントとなります。
それ以外にも、ITコンサルティングや証券、製薬、ゲーム業界なども求められる英語力が比較的高いといえます。これらの業界を目指す場合は、履歴書にTOEICスコアを明記することで、書類選考での評価につながりやすくなります。
出典:日経転職版「キャリアを磨く|TOEICスコア調査2024(前編) 日経転職版会員の平均スコアは710点 役職別、業種別、職種別にビジネスパーソンのTOEIC平均スコアを大公開」
履歴書へのTOEICの書き方でよくある質問
ここで、履歴書へのTOEICの書き方でよくある質問に答えていきます。
Q. TOEICのスコアは何点から書けますか?
A. 履歴書には、一般的に600点以上のTOEICスコアを記載するのが目安
一般的には、TOEICスコア600点以上であれば履歴書に記載して問題ないとされます。多くの企業では、600点前後が「基礎的なビジネス英語力の目安」として認識されており、英語を使う可能性のあるポジションでは評価対象となることもあります。
ただし、応募先の企業や職種によって求められる水準は異なり、英語を業務で使用するポジションでは700~800点以上が望ましいとされるケースもあります。なお、基準に満たない場合でも、実務での英語使用経験や受験予定である旨をあわせて記載することで、英語力向上への意欲や実務対応力を補足的にアピールすることが可能です。
Q. 管理職待遇での転職では、TOEICの点数が高くないと採用されませんか?
A. 必須ではないが、高いほうが望ましい
係長・主任・課長クラスよりも一般職の方がTOEICスコアの平均が高いというデータもあり、「管理職への転職・昇進にはTOEICが必須」とまではいえません。
ただし、外資系企業や日系グローバル企業では、マネージャー以上のポジションではグローバルとの協働も多くなるため実務レベルの英語力が必要になってきます。TOEICスコアが必須条件でない場合でも、一定以上の英語力を備えていることを応募書類でアピールする必要がでてくるでしょう。
Q.TOEICは受験していなくても、海外留学経験は武器になりますか?
A. 海外留学経験のみでは武器になりにくく、プラスアルファが必要
語学留学や交換留学を履歴書に記載しても問題ありませんが、それだけで採用につながる強みとはなりにくいでしょう。
一方で、海外赴任の経験や、海外の大学・大学院・ビジネススクールで専門分野を学んだ経験は、英語力に加えて専門性や実務レベルの知識・適応力を示す材料となり得ます。これらは「免許・資格欄」ではなく、「学歴・職歴欄」に記載しましょう。
記載例:
2017年9月~2019年6月 英国○○大学大学院 工学研究科 修士課程 修了(専攻:電気電子工学/研究テーマ:パワーエレクトロニクス)
Q. 複数回受験している場合、一番高い点数を書いても良いですか?
A. 直近ではなく一番高い点数を書いても構わない
TOEICのスコアに有効期限はありません。例えば、直近の点数が670点、2年半前の点数が720点だった場合、「720点」と履歴書に記載しても問題ありません。
ただし、求人票の応募要件に「直近2年以内に取得したものに限る」などの表記があった場合は、670点と書きます。また、認定書の再発行期限は取得後2年以内です。
Q. TOEICは転職で有利になりますか?
A. 高いTOEICスコアは有利になるが、転職では専門スキルが優先
高いTOEICスコアは転職活動を有利に進める材料となり、履歴書には積極的に記載すべき資格です。特に投資関連や総合商社、法律事務所、外資系企業などでは英語力の指標としてTOEICが評価されやすく、「TOEIC700点以上」などを応募要件としている企業もあります。
ただし、英語力のみを武器に好条件の転職を実現するためには、相応に高いスコアが求められます。中途採用は即戦力重視であり、TOEICの点数に加えてこれまでの業務経験や専門性、保有スキルなどをあわせてアピールすることが重要です。
Q. TOEICを履歴書に書いたら、証明書は必要ですか?
A.基本的には不要だが、提出を求められることもある
TOEICのスコアを履歴書に記載した場合でも、多くの企業ではその根拠となる証明書の提出までは求められません。ただし、選考の過程や入社時に提出を求められることもあるため、その場合は発行された公式認定証を提出します。なお、TOEIC IPテストには公式認定証がなく、スコアレポートのみが発行されます。
また、「証明書の提出は求められないだろう」と考えて、実際よりも高いスコアを記載することは止めましょう。仮に入社できたとしても、実務において英語力の不足から虚偽が発覚する可能性があります。資格や経歴の詐称は懲戒解雇の対象となる場合もあり、その後の転職活動に悪影響を及ぼすおそれもあります。
履歴書へのTOEICの書き方・転職相談はエイペックスまで
日本人の英語力は国際社会のなかでも低いとされる一方、グローバル化が推進されるなか、企業は英語力のある優秀人材を常に求めている状態です。企業により求める英語力は異なりますが、TOEIC600点以上を取得していれば履歴書に記載が可能であり、それ以上のスコアを取得すれば転職や昇進で一歩有利になる可能性もあります。
ただし、高スコアのTOEICは大きな強みとなる一方、英語はあくまで業務を円滑に進めるためのツールと捉えられています。そのため、英語力は自身の専門性を補強する手段のひとつと捉え、応募先で即戦力として活躍できる専門スキルをアピールすることが重要です。
外資系・日系に特化したハイクラス転職エージェントであるエイペックスでは、履歴書・職務経歴書の書き方の基礎だけでなく、英文履歴書の添削や英語面接対策も行っており、英語に自信のない方や外国人との面談に備えておきたい方に大きなアドバンテージを提供することができます。人材コンサルタントはすべてバイリンガルもしくはネイティブであり、あなたのキャリアパートナーとして転職活動の全プロセスで頼っていただける存在です。
外資系企業やグローバル企業では、TOEIC700点以上を応募要件とする求人も少なくありません。英語力と専門性の両面から評価される転職を実現したい方は、ぜひエイペックスにご相談ください。