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早期退職制度(ERP)のメリット・デメリットとは?

​希望早期退職制度(=ERP)とは、通定年規定の年齢より早い段階で、割増しの退職金支給を条件に企業が早期退職を斡旋する制度の事です。昨今、多くの企業で大規模なERP実施のニュースを耳にする機会がありますが、今回はこのERPについて少しお話ししたいと思います。

なぜ企業はERPを実施するのでしょうか

業績悪化に伴う人員削減を目的としてこの制度を取り入れている企業や、近年多く見られるM&Aの影響などで、給与所得の高い中間管理職層が多く在籍している場合に実施される事があります。また、組織活性化の為に早期退職を積極的に取り入れている企業があります。最近では、企業の経営状態にかかわらず恒常的に早期退職制度を実施している企業も少なくないようです。

 

誰でも応募できるものなのでしょうか

45歳以上の全社員対象、管理職のみ対象など条件を限定するものがほとんどですが、中には全従業員を対象に400名募集するなど、対象を限定していない事もあります。

 

どんなメリットがあるのでしょうか

退職金の支給額によっては、定年まで在籍するよりも多くの金額を受け取れる可能性があります。検討状況にある方は一度、定年まで働いて満額の退職金を得て退職する場合と、ERPに応募した場合でどのような違いがあるか計算する事をお薦めします。新しいキャリアへ挑戦する良い後押しとなる事もあるでしょう。いつかは転職をと考えている方は、通常より多くの退職金を得ることができます。

 

どんなデメリットがあるのでしょうか

条件を確認せずに応募した場合、実は在籍していた方が良い条件で働けることがあります。また、転職先が決まらずに今後の生活が困難になってしまう場合もあります。企業によっては早期退職制度を利用した転職を快く思わない場合もございますので、転職活動の際には注意しましょう。退職後1年半かけて転職されたマネージャーの方の事例も是非読んでみてください。

 

早めの判断が大切

あなたが早期退職対象者の場合、内容をきちんと把握し、応募の有無を早めに決断する必要があります。通常、ERPのアナウンスから3か月程度応募期間があり、その約3ヵ月後に早期退職というケースがよく見られます。また、退職後3か月間は再就職が出来ないなどの条件を設けている場合もありますので、まずは自分の会社のERPがどのような条件かしっかりと募集内容を確認しましょう。再就職先を探す場合も転職活動期限が限られますし、入社日も自分の希望が叶うとは限りません。会社がERPを実施決定した場合には、早めに行動しましょう!

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