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【サンプル付き】初めてでも失敗しない英文履歴書の書き方

外資系企業に転職する際に必ず必要となるのが英文履歴書、いわゆるResume/CVです。毎日多くの英文レジュメに目を通しアドバイスをしているエイペックスが、初めて英文履歴書を作成する方向けに基本ルールおよび使える英語表現をご紹介します。【サンプル】も参考にしていただき、ぜひ採用担当者の目に留まる魅力的な英文履歴書を作成しましょう!

効果的な英文履歴書の書き方

日本語の履歴書・職務経歴書と違い、英文履歴書(レジュメ)には決まったフォーマットがありません。その分、あなたの個性ややる気が表れやすいと言えるのです。履歴書の作成で最も大切なことは、あなたのスキルや経験が応募するポジションにマッチしていること、それが簡潔に、しかし力強くアピールされていることです。では、どのように作成したら良いのか?まずは基本ルールからおさえていきましょう。

基本ルール:

  • A4用紙1~2枚程度でWordでタイピング(メールで直接企業に提出の場合はPDFなどに変換)

  • 見やすいフォント(times new romanなど)を使用する

  • フォントサイズは12前後。タイトルは+2程度、太字、大文字などで目立つように

  • 基本はモノトーン、派手な色は使用しない

基本の3つの記述スタイル:

英文履歴書をどのスタイルで記述したら良いかは、あなたの職歴・スキルによります。どのような職歴の方でも最も作成しやすいのが、③Combination Resume(混合型)です。

①Chronological Resume(時系列)
直近の職歴から新しい順番に職歴を書くスタイルです。過去の職歴が一貫している人に向いています。

②Functional Resume(職務・スキル別)
特定の職歴やスキルごとにまとめて記述するスタイルです。ただ、あなたの全体のキャリアパスが読み取りずらい恐れがあるため、エイペックスでは①時系列か③混合型をよりお勧めしています。

③Combination Resume(混合型)
①と②を合わせた記述スタイルです。はじめにアピールしたい業績やスキルを記述し、そのあとに時系列で職歴をまとめます。

では、③Combination Resume(混合型)で記述されたサンプルを用意しましたので、そのあとの解説を見てみましょう。

≪英文レジュメサンプル≫

基本の記載項目:

①あなたの氏名・連絡先

(例)

ICHIRO APEX  PhD
Ebisu MF Building 7F, 4-6-1, Ebisu, Shibuya-ku, Tokyo 150-0013
Phone: 03-5860-2771 / Email:contact@apexes.co.jp

  • 氏名はすべて大文字、大きく、太字で、中央もしくは左詰め

  • 応募業種に関連のある修士号や博士号を持っている場合は、名前の横に記載してアピール

  • 2番目に住所(建物名、部屋番号、番地、市区町村、都道府県、郵便番号、(国名)の順番)

  • 3番目にコンタクト可能な電話番号、メールアドレス

②希望職種(記載しなくても可)

OBJECTIVEのタイトルで、応募先企業で希望するポジションと、そのポジションに自分が最適である理由を簡潔にまとめます。希望ポジションと自身の経験が合致していることを説明するのが目的です。出来れば1行でまとめましょう。

③キャリアのまとめ

最もアピールしたい業績やスキル、成果をまとめて記載しますKEY SKILLS, CORE COMPETENCIES, SUMMARY, HIGHLIGHTS, PROFESSIONAL PROFILE, AREA OF EXPERTISEなどのタイトルのあとに、具体的なスキルや業績、成果を箇条書きで記載します。ここでも、応募するポジションに合った内容であることが重要です。

④職歴

PROFESSIONAL EXPERIENCE, CAREER HISTORY, WORK HISTORYなどのタイトルを使い、新しいものから順番に職歴を記載します。応募先企業やポジションと関係のない職歴は、仕事内容の記載を少なくしても構いません。

(例)

Shibuya Pharmaceutical Inc., Tokyo                     04/2004-12/2012
District Sales Manager, Ophthalmology, West Chiba          (12/2010-12/2012)
Led and educated sales team for higher efficiency of sales efforts through highly skilled leadership

  • 会社名、所在地(都道府県)、在籍期間、ポジションとその勤務期間、仕事内容を箇条書きで記載します。分かりずらい場合は、会社名のあとに簡単な事業内容を追記してもOKです。

  • 同企業で複数のポジションを経験している場合、各ポジション名をはじめに記載してから主な業務内容・成果等をまとめて書く方法と、各ポジションごとに成果を記述する方法があります。適切と思う方を選んでください。

  • 特にアピールしたい成果や受賞歴を、Key accomplishmentsなどの項目でサンプルのように追記することもできます。この項目は、目標達成率など具体的な数値があることが重要です。

⑤学歴

EDUCATIONのタイトルで、取得した学士号(Bachelor's degree)、修士号(Master's degree)、博士号(Doctor's degree)などを新しい順で記載します。

(例)

B.A. in Business Administration, Shibuya University, Tokyo (2004)

  • 取得学位(B.A. in XXX, Bachelor of XXXなど)、大学名、所在地(都道府県)、卒業年度の順番で記載します。

  • 修士号や博士号は、名前の横にも記載してぜひアピールしましょう。

⑥その他特記事項

CERTIFICATIONS, QUALIFICATIONS, OTHER SKILLS, IT SKILLS, ADDITIONAL INFORMATION, AWARDSなどのタイトルを使い、取得資格(+年号)、語学力、パソコンスキル、ボランティア経験、賞歴(+年号)など特記すべき事項を記載します。

記載事項が少なければ、④学歴とまとめても良いですし(EDUCATION&OTHERSなど)、応募ポジションにあなたが取得している資格が非常にマッチするなら、②のキャリアのまとめにQUALIFICATIONSを記載するなどしても良いでしょう。

英文履歴書に使える英語表現のポイント

はじめにも説明しましたが、魅力的な英文履歴書の条件というのはあなたのスキルや経験が応募するポジションにマッチしていて、それが簡潔に、しかし力強くアピールされていることです。そのためにはどのような英語表現をレジュメで使用したらよいのか?ぜひ以下のポイントをご覧ください。

文章ではなく常に箇条書きで、簡潔な表現を心掛ける

・名詞(例:My experiences include…)か動詞(例:Managed…)で始める。実績や職歴は過去の内容なので動詞は過去形、現在も行っていることなら現在進行形を使用しても良い。

・IやWeは使わない

× I managed sales team for 5 years...
〇 Managed sales team for 5 years…

・動詞は能動態を使用

× I was awarded Best Sales Representative in 2018&2019…
〇 Won Best Sales Representative 2018&2019…

・a/an、theは意味が分かるならなるべく省略する

× Constantly achieved the annual sales targets... 
〇 Constantly achieved annual sales targets…

・アラビア数字を使用する

× ten-year experience
〇10-year experience 

②具体的な成果や数値を入れる

× Developed sales plan using new techniques... 
〇 Created innovative sales strategies that expanded market share by 15%... 

× my many years of experience in Project manager position...
〇 my 10-year experience in Project manager position...

③プロフェッショナルで力強い単語を選ぶ

new→innovative、great skills→highly developed skills、to increase sales targets→to maximize sales targetsなど

④同じ表現を繰り返し使わない

英文では、同じ表現を繰り返し使うと稚拙な印象を与えてしまいます。以下はレジュメで使えるプロフェッショナルな単語です(全て過去形にしてあります)ので、これらを効果的に使用しましょう。

「達成する、実現する、遂行する」などに近い単語

Achieved((目標などを)達成する、(成功を)収める、獲得する)
Accomplished((目標などを)成し遂げる)
Attained ((目標などを)成し遂げる、実現する)
Delivered(実現する、(業務を)遂行する)
Executed ((計画などを)遂行する、達成する)
Implemented((計画などを)実行する)
Performed(遂行する)

「(売上、シェアなどを)増やす、拡大する」などに近い単語

Boosted (増加させる、促進する)
Exceeded(超える、上回る)
Enhanced(高める、強化する)
Expanded(拡大する)
Increased(増やす、増加させる)
Improved(伸ばす、強化する、改良する)
Generated ((利益を)生む)※増やすの意味では使わない

「(業績や効率などを)最大限に高める、増やす」などに近い単語

Maximized (最大にする)
Optimized (最適にする、最大限に利用する)

「(組織やプロジェクトなどを)率いる」などに近い単語

Conducted (導く、運営する)
Coordinated(調整する)
Directed(指揮する)
Initiated(主導する、教える、開始する)
Led(率いる)
Managed(管理する)
Organized (組織する、計画する)
Supervised (指揮する)
Trained(教育する)

「促進する」などに近い単語

Advanced(前進させる、促進する)
Drove(推進する、活発にする)
Facilitated(促進する、円滑に進める、支援する)
Fostered(助長する、発展させる)
Promoted(促進させる、助長させる)

「活用する、利用する」などに近い単語

Utilized(活用する)
Leveraged (活用する)

「評価する」などに近い単語

Assessed((価値などを)評価する)
Evaluated((品質などを)評価する)
Reviewed (見直す、再評価する)

「実証する」などに近い単語

Demonstrated (実証する、行動で示す)
Proved (証明する)

「サポートする、共同する」などに近い単語

Aided (補助する)
Assisted (手助けする、アシストする)
Collaborated(共同して取り組む)
Contributed((成功などに)貢献する)
Facilitated(手助けする、円滑に進める、促進する)
Supported(サポートする)

作成後のチェックポイント:

提出する前に、以下のポイントがクリアされているか最終チェックをしましょう。

  • アピールしたい順番になっているか

  • 職歴や学歴は新しい順に書かれているか

  • 文章ではなく、箇条書きで簡潔に書かれているか

  • Iが省略されており、名詞か動詞で文章が始まっているか

  • 経歴や実績は過去形になっているか(現在進行中のものは現在進行形でも可)

  • 能動態が使用され、力強い印象になっているか

  • 応募するポジションと全く関係のない項目が記載されていないか

  • アラビア数字が使用されているか

  • a/anやtheが多用されていないか(意味が通じれば省略可)

  • 同じ単語、表現が繰り返し使用されていないか

  • 使用する文字に統一感があるか(大文字/小文字、全角/半角、ピリオドあり/なし)

  • スペルミス、文法ミス、記載情報に誤りがないか

最後に

間違いがないこと、英語力を証明することももちろん重要なのですが、最も大切なことは、あなたがそのポジションに最も相応しい人材であるとレジュメで説得できるかどうかです。エイペックスでは、履歴書の作成から採用面接英語面接の練習まで、あなたの転職活動の全過程をサポートしています。転職エージェントをパートナーに選ぶことも、転職活動成功の重要なポイントの一つです。

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