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ワークライフバランスに関する3つの質問

仕事満足度や転職活動においてますます注目されるワード、ワークライフバランス。近年では多くの求職者が転職を考える際の最優先事項の1つとしてこの言葉を挙げています。では、ワークライフバランスとは一体何でしょうか? この言葉にはいくつかの意味があり、その定義は人によって異なります。ワークライフバランスが最も重要、と考える前にご自身に3つの質問を投げかけてみてください。

ワークライフバランスの定義ははっきりしてますか?

ワークライフバランスには様々な解釈があり、何を意味するのかは人によってバラバラだったりします。自分にとっての必須条件が、他人にとっても何でもないものだったりするのです。ですから、あなたにとってワークライフバランスの定義は何なのかを具体的に把握し、譲れない最優先の条件が何であるかを知ることが重要になってきます。ワークライフバランスとは、まず次のような勤務体系を意味する人がいます:

  • 在宅勤務可能

  • フレックスタイム

  • 午前9時から午後5時までの勤務で残業なし

  • パートタイム勤務

もしくは、仕事後の時間についてを意味する人もいます:

  • 習い事や趣味の時間が持てる

  • 心と体を休息させられる

  • 家族との時間が十分にある

さらに、十分な睡眠をとれる、ストレスを発散できる機会がある、といったように雇用者の管理外の要素を挙げる人もいるでしょう。

「ワークライフバランスを保った働き方はできますか?」だったり「御社ではワークライフバランスのために何か取り組みをしてますか?」といった質問は、おそらく会社の人事担当が何度となく求職者から聞かれる質問です。しかし、ワークライフバランスの意味はこれだ、という決まった定義がありません。この用語にはあまりにたくさんの意味があるため、人によって何通りにも捉えられます。その曖昧さから、非現実的な幻想を抱いている求職者だっているのです。

※面接で人事担当者にワークライフバランスについて聞く際は、具体的にあなたがどういった条件を重視しているか明確に伝えましょう。

その要望、非現実的ではありませんか?

人はたまに非現実的なワークライフバランスを期待します。例えば、毎日午後5時ぴったりに退社するのが理想だとします。しかし何か問題が生じたり、プロジェクトの締め切りが早まったりすれば、多少の残業は発生しても仕方がありません。会社員として働いてる以上、時には柔軟であることが求められ、会社も社員を採用する際には、やはり柔軟性の高い人を求めるものです。たとえ残業なしの定時上がりが基本だと会社で言われていても、時と場合によって柔軟に対応する必要が出てきます。また、高い給与や好条件の代わりにワークライフバランスは諦めなければならない会社もあるでしょう。あれもこれも全部叶えられる会社を見つけるのは至難の業、高給をもらいたいなら柔軟性も必要になる、などバランスが必要になってきます。

また同じ会社内や部門内であっても、職種やレベルによってワークライフバランスに差がある場合もあります。昔ながらの考え方を持った日本企業ですと、長時間働くことが偉いと思われていて、ワークライフバランスを叶えるのが難しいこともあります。このように、ワークライフバランスを実現するには様々な要素が関連してきます。あなたの要望は現実的ですか?よく考えてから会社に伝えましょう。

 

あなたにとってのワークライフバランスって何ですか?

自分に合った仕事や会社を見つけるためには、あなたにとってのワークライフバランスの意味を理解しましょう。これだけは譲れない、という条件をまとめた「絶対に必要なものリスト」を作成すると、面接官と話す際に明確に希望を伝えることができて便利です。そして、このリストに挙げられた希望条件と、もらえる給与、責任、その他の条件を比較して、何が自分の求めるものなのかを考えましょう。面接では「絶対に必要なものリスト」に絞られた条件のみ、担当者に伝えることが大切。あれもこれも欲しい、と最重要でないものまで伝えると、次の面接に呼ばれない可能性が高くなります。

仕事と私生活の間には完璧なバランスを求める人もいるでしょう。しかし、プロジェクトが上手く進んでいなかったり、問題画発生した時などは、その「バランス」を柔軟に変えてプロジェクト成功に集中する必要も出てくるかもしれません。

仕事と私生活は変動的なので、完全に五分五分のバランスに保たれることは決してありません。そのため、ワークライフバランスと呼ぶよりも、「ワークライフフレキシビリティ (仕事と生活の柔軟性)」と呼んだ方が適切なのかもしれません。これは、仕事と私生活の割合を固定しておくのではなく、その時々の状況に合わせて変えていくという意味です。ワークライフバランスは、完全にバランス配分を決めておくのではなく、仕事と私生活の状況に応じて増やしたり減らしたりするシーソーのようであるべきだと、私たちは考えています。ワークライフバランス重視の転職で注意したい点や事例などを別記事で紹介しているため、そちらも合わせてご覧ください。

 

まとめ:

転職活動をし、面接で会社に希望条件を伝える時には下記の点を確認しましょう。

  • ワークライフバランスの定義があいまいでないか考える

  • あなたの希望が非現実的でないか確認する

  • 本当に求める最優先条件に絞る

  • 完璧なワークライフバランスは現実には存在しないことを理解する 

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