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どのマネジメントスタイルを選びますか?

マネジメントポジションに就く人には、部下に適切な指導をし、皆がスムーズに仕事ができる環境を作る責任があります。そして、どういうアプローチを選ぶかは、自身にどのマネジメントスタイルが合っているかや、そのときの状況、部下の業務などによって変わってきます。

あなたは、①部下に明確なガイドラインを与えるスタイル(専制的・権威主義的)、②監視下の元で自由にやらせるスタイル(自由放任主義)、➂その中間のスタイル(民主主義のどれを選びますか?

各マネジメントスタイルは一長一短で、状況によって向き不向きがあるので、部下のタイプや担当業務、タイミングに応じて上手く使い分けができれば良い結果として表れるでしょう。マネジメントスタイルはたくさんありますが、ここでは主に3つのスタイルを紹介していきます。英語版ですが、こちらにちょっとしたクイズがあるので、どのマネジメントスタイルが自分に一番合っているのかをチェックしてみるのも面白いですよ。

 

①専制的・権威主義的

部下から意見を聞き入れることは基本なく、業務を遂行するための明確なガイドラインを上から与えるスタイルです。専制的と言うとネガティブに聞こえますが、このマネジメントスタイルにはいくつかのメリットも存在します。

 

専制・権威主義マネジメントのメリット

社内にリーダーシップが欠けている状態であれば、専制マネージャーは部下への業務割り当て、目標説明、締切設定といったことからスタートします。専制マネジメントの一番のメリットは、大きいストレスの中でも迅速に物事を決定できること。ビジネスでは、一刻も早く決断を下さなければならない場面が多々あります。部下や同僚たちと相談していては時間がかかってしまうため、マネージャーが代表となって社員が納得するような決断を下すのがこのタイプのやり方です。

 

専制・権威主義マネジメントのデメリット

マネージャーが独断でほぼ全てのことを決めてしまえば、部下たちは何も貢献できていないと悲観的に考えてしまうでしょう。それが仕事へのモチベーションを奪い、独創的なアイディアが生まれないことから会社の成長を止めてしまう場合もあります。自分の専門分野なのに意見もアイディアも出せない、とストレスを感じて退職を願う部下も出てくるかもしれません。

 

専制・権威主義マネージャーに上手くなるには

まず初めに、部下の意見にはきちんと耳を傾けましょう。たとえ既に決めた事を変える気がないとしても、部下の意見はしっかり聞き、彼らのアイディアを取り入れる意欲があるという姿勢を見せることが大切です。そして部下のやる気が下がっていると感じたら、彼らの良い点を評価し褒めましょう。完璧なバランスを見つけて維持することが、専制・権威主義スタイルでは求められます。

 

②自由放任主義

自由放任スタイルは、自身は干渉せずに部下たちに自由に決めさせるやり方です。ただマネージャーは直接関与しなくても、部下たちが自身で問題解決できるように手を差し伸べます。このスタイルは先に述べた専制的・権威主義的とは真逆であると言えます。

 

自由放任マネジメントのメリット

制限がなければ、社員は自由に創造性を発揮しながら仕事ができます。さらに自分で考えて動くチャンスを与えることで、部下はスピーディに効率良く仕事を遂行でき、それが会社全体の生産性をも上げることにつながります。また仕事を通して自由に表現できることは、モチベーションアップにもつながります。

 

自由放任マネジメントのデメリット

「あのマネージャー、全く無関心だよね…」と社員に思われないように注意が必要です。マネージャーが仕事に関わらず関心も持ってないように見受けられれば、部下たちも同じように感じてしまいます。マネージャーが気にしないものは、部下も気にしない。そして締切は過ぎてしまいます。また、部下たちに仕事の割り振りを丸投げすれば、スキルや興味に見合わないと揉め事を引き起こす原因にもなりますので、マネージャーが部下それぞれぞれの興味やスキルをきちんと把握しておき、手助けすることも必要です。

 

自由放任マネージャーに上手くなるには

自由放任マネージャーは、何もしないマネージャーとは違うので勘違いしないように。効率良い自由放任マネージャーになるためには、マイクロマネジメントにならない程度に部下たちを管理することが大事です。また部下を信じ、必要な時には役立つ情報やツールを提供しながらサポートしましょう。

 

③民主主義

民主主義マネージャーは、社員と話し合ったり意見を求めたりしながらも、必要な時には部下を指導したりサポートします。たとえマネージャーが最後の決定権を持っていたとしても、社員の新しいアイディアを柔軟に取り入れ、多くのオプションから選択肢を選ぶやり方です。

 

民主主義マネジメントのメリット

自由放任主義と同じく、部下たちは自由に発言でき、意見がきちんと取り入れられることに満足するでしょう。社員の意見が決断に影響するということは、その決断内容やその後の結果により敏感になり、同時に仕事の質も高まります。

 

民主主義マネジメントのデメリット

専制的・権威主義と同じように、自分たちがいくら意見やアイディアを出しても、結局はマネージャーが最終決定権を持っていることに苛立つ社員もいるでしょう。頑張って出したアイディアがたとえ効率的でクリエイティブだったとしても、マネージャーがそう思わなければ計画段階で却下されるかもしれません。これは部下の士気低下につながり、同時に生産性も下がってしまうかもしれません。もう一つ、もし何かを早急に決めなければならない時にグループで話し合って決める方法は、スピードを遅めるため適切とは言えません。

 

民主主義マネージャーに上手くなるには

まずは部下たちの独創性を歓迎し、多くの新しいアイディアや意見を取り入れることから始めます。その後に(可能であれば)ゆっくりと時間をかけて、一つ一つのアイディアや意見を検討していきましょう。注意点は、マネージャーが決めるべき事項を全て部下に頼らないように気を付けることです。これでは決定が先送りになってしまうリスクがあり、社員たちもまたマネージャーが無責任だと疑問を持ってしまうかもしれません。

まとめ:

  • マネジメントスタイルはたくさんあるが、ここでは3つ(専制的・権威主義的、自由放任主義、民主主義)を紹介している

  • 完璧なマネジメントスタイルは存在しない

  • シチュエーションによって、計画の仕方や対処の仕方は変えなければいけない場合もある

  • 自身にどのマネジメントスタイルが合うかを理解し、デメリットの部分をできるだけ排除するよう努力することが効果的

  • その他のマネジメントスタイルはこちらからどうぞ 

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