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時間がなくて転職活動が進まない忙しいビジネスパーソンのイメージ

時間がなくて転職活動が進まない人へ|忙しくても成功させるコツとNG行動

働きながら転職活動を始めたいと思っても、「仕事が忙しくて動き出せない」と感じる人は少なくありません。毎日の業務に追われ、残業が続き、休日は疲れを取るので精一杯。転職したい気持ちはあるのに、一歩を踏み出せない......そんな状況に陥っていませんか。

実際、「時間がない」ことが転職を諦めた理由に挙げる人も多くいますが、その一方で、在職中に転職を成功させている人も数多く存在します。両者の違いは何でしょうか。

それは、転職活動のための効率的な時間の使い方と正しい戦略を知っているかどうかの違いです。本記事では、時間がないなかでも転職活動を成功させるための具体的な方法や、忙しい人によくあるNG行動を詳しく解説していきます。​

後半で、忙しい管理職や在職中の転職サポートを得意とする転職エージェント「エイペックス」のコンサルタントが、実用的なアドバイスを紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。

以下の記事もあわせてご参考ください。

働きながら転職活動を成功させるコツ6選〜メリットやNGもあわせて解説!

希望通りの転職に向けたスケジュールの立て方や注意点をご紹介

目次

  • 時間がなくても、なぜ働きながら転職活動したほうが良いのか?

  • 時間がなくても大丈夫?転職活動はどれくらい時間がかかるのか

  • 忙しい人ほど転職活動に向いている理由

  • なぜ時間がないと感じるのか?転職活動の時間の使い方でよくある失敗と対策

  • 時間がない人が避けるべき転職活動のNG行動

  • 時間がなくても効率的に転職活動を行う方法

  • 転職活動の時間がない人へ~人材コンサルタントからのアドバイス

  • 時間がない人におすすめのサポート:エイペックスを利用するメリット

時間がなくても、なぜ働きながら転職活動したほうが良いのか?

在職中に転職活動する場合、ほとんどの人が「忙しくて時間がない」「平日は休めない」という悩みを持ちます。しかし、エイペックスに相談に来られるほとんどの方は、転職エージェントの力を借りて働きながら転職を成功させています

現職に留まりながらの転職活動をおすすめする理由は、収入面の安定や職歴にブランクが生じないなどのメリットもありますが、最も大きな理由は市場価値が維持できる」という点です。

仕事を辞めてから転職活動をすると、早く雇用されたいという焦りから冷静な判断ができなかったり、給与交渉も企業有利となり年収が抑えられてしまう可能性があります。在職中であることで、現在の環境や条件と比較して正しい判断が下せるほか、企業との条件交渉も自信を持って臨むことができ、結果的に年収アップで内定を獲得できる可能性が高まるのです。

働きながらの転職活動は、タスクが重なりストレスがかかりやすくなりますが、現在はオンライン面談・オンライン面接も主流となりつつあり、上手に時間をやりくりすることで効率的な転職活動が実現しやすくなっています。

《仕事をしながら転職活動するメリット・デメリット》

メリット                 デメリット

・収入面の心配がない           ・転職活動に十分な時間を確保できない

・職歴にブランクが発生しない       ・面接などのスケジュール調整が難しい

・現職に留まる選択肢が残せる       ・退職日・入社日が制限される

・現職と比較しながら交渉できる

・家族の理解が得られやすい

・ビジネス感覚を維持できる

・転職活動に十分な時間を確保できない

・面接などのスケジュール調整が難しい

・退職日・入社日が制限される

一般的な転職活動スケジュール

難易度の高い転職なのか、管理職待遇を目指しているのか、長期休暇を挟むのかなどにもよりますが、一般的に転職活動の期間は3か月~6か月といわれています。

応募~面接までの流れ、企業からの選考結果を待つ時間、引き継ぎや有休消化にどれくらいかかるのかは人によりさまざまですが、転職活動の大まかな全体像は下記のようになっています。

転職活動の全体像と各フェーズにかかる期間を示したスケジュール図

転職活動の全体像と各フェーズにかかる期間を示したスケジュール図

​転職活動はどの工程に時間がかかるのか

このように、転職活動はやるべきタスクが多い作業です。そこに「働きながら進める」という状況が加わると、どうしても時間が足りないと感じたり、はじめての転職活動の場合は進め方に慣れていないこともあり、より忙しいと感じてしまうでしょう。

ここで、転職活動で特に時間がかかる主な工程とその内容を、下記にわかりやすくまとめましたのでご覧ください。

転職活動に必要な時間と作業
1
自己分析の時間
キャリアの棚卸し、転職の軸・優先順位の決定、キャリアの方向性の決定
2
求人検索の時間
求人検索と情報収集、自身とのマッチ度の判定
3
応募書類作成・応募の時間
企業が求める人物像にマッチした応募書類の作成・応募
4
面接先との日程調整の時間
現職の業務と重ならない面接スケジュールの調整
5
企業研究・面接対策の時間
企業研究に基く想定質問の洗い出し、回答準備、面接練習
6
条件交渉の時間
自分の市場価値を把握した適切な条件交渉

このなかでも、転職希望者が特に時間がかかると感じるのが「求人検索」です。

求人サイトを開けば何千、何万という求人が並んでおり、膨大な求人情報のなかから自分の希望条件に合う企業を見つけ出すには、相当な時間と労力が必要です。多くの人がこの段階で挫折し、「転職活動は疲れる」「時間がないから転職活動なんて今は無理だ」と諦めてしまうことがあるでしょう。

さらに、気になる企業を見つけた後はその企業の詳細を調べたり、口コミサイトを確認したり、業界動向を調べたりと、情報収集にも時間がかかります。つまり、効率的な求人探しが転職活動の効率化の鍵ともいえるでしょう。

忙しい人ほど転職活動に向いている理由

「忙しくて転職活動ができない」と悩んでいる人に知っていただきたいのは、「忙しい人ほど、実は転職活動に向いている」ということです。

一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、これには明確な理由があります。

限られた時間を工夫して使える人が成功しやすい

忙しい環境で働いている人は、自然と時間管理能力を身につけています。限られた時間のなかで成果を出すために、優先順位をつけ、無駄を省き、効率的に仕事を進める——こうしたスキルは転職活動においても大きな武器となります。

例えば、通勤時間の15分を使って求人情報をチェックする、昼休みの20分で応募書類を作成する、夜の30分で企業リサーチをする——こうした細切れの時間を有効活用できるのは、日頃から時間を意識して働いている人だからこそです。

また、仕事と同じように限られた時間のなかで質の高いアウトプットを出す能力も重要です。完璧を目指すのではなく、「この時間内でベストを尽くす」という姿勢は、転職活動の成功につながります。

長期計画を立てることで焦らず進められる

転職活動で失敗するパターンのひとつが、「短期集中で一気に終わらせようとする」ことです。1〜2週間で集中的に活動しようとしても、忙しい時期と重なったり、急な仕事が入ったりすると簡単に計画が崩れてしまいます。

忙しい人ほど、転職活動は余裕を持って進めていくことが重要です。転職希望時期を6ヶ月先などに定め、比較的長いスパンで転職活動をはじめると、現職の仕事と両立しながら焦らず着実に計画を進めることができます。

転職活動を長いスパンで計画するメリットは、以下の通りです。

長期計画の4つのメリット
メリット①
精神的な余裕が生まれる。
「今週中に絶対に応募しなければ」というプレッシャーがなくなり、冷静な判断が可能になる。
メリット②
現職への影響を最小限にできる。
忙しい時期には活動のペースを落とし、余裕のある時期に集中するなど、活動時期を柔軟に調整できる。
メリット③
より良い機会を見極められる。
焦って妥協するのではなく、本当に自分に合った企業をじっくり選ぶことができる
メリット④
準備の質が高まる
応募書類の作成や面接対策に十分な時間をかけられるため、選考通過率を上げることができる

転職活動は短距離走ではなく、マラソンです。忙しい人こそ、長期的な視点を持ち活動のペースを調整することで、確実にゴールに到達できるでしょう。

転職活動での時間の使い方について人材コンサルタントに相談する

なぜ時間がないと感じるのか?転職活動の時間の使い方でよくある失敗と対策

忙しさの背景は人それぞれです。まずは自分がどの失敗のパターンに当てはまるのかを把握し、適切な対応策を考えましょう。
ここでは、「転職活動する時間がない」となりがちな代表的な4つの失敗と、それぞれの原因・対策を解説します。

失敗① 時間の「隠れた浪費」に気づいていない

最初の失敗は、スキマ時間を見過ごしていて実は時間があることに気づいていないケースです。

【特徴】

  • 毎日のルーティンやスキマ時間を意識していない

  • 通勤電車などの移動時間や待ち時間は、動画やSNSに充ててしまう

  • 1日に何にどれだけ時間を使っているか把握していない

多くの人が、1日のうち1〜2時間を「なんとなくスマホを見て」過ごしています。これらの時間を合計すると、意外と多くの時間が「浪費」されているのです。

【対策】

まず、1日の時間の使い方を記録してみましょう。起床から就寝まで、何にどれだけ時間を使っているかを書き出すなどして可視化します。すると、「この時間は転職活動に使えた」という時間が見つかることも少なくありません。

特に、通勤時間は貴重な転職活動タイムです。往復で1時間でも使えれば、週に5時間、月に20時間以上になります。この時間を求人チェックや企業リサーチに充てるだけで、転職活動は大きく前進します。

失敗② ひとつの作業に時間をかけすぎる

完璧主義の傾向がある人に多く見られる失敗で、一つひとつの作業に時間をかけすぎるパターンです。

【特徴】

  • 応募書類の作成や面接準備を完璧にしたい

  • 重要度や緊急度に関係なくどのタスクにも同じように時間をかけてしまう。「見落としている求人があるのではないか」と、つい求人閲覧を繰り返す

【対策】

「80点主義」を心がけましょう。100点を目指すのではなく、80点のクオリティで素早く行動するほうが、結果的に成功確率が高まります。具体的には、以下のような時間制限を設けることをおすすめします。

  • 企業リサーチ:1社30分〜1時間

  • 応募書類作成:1社1〜2時間

  • 面接準備:1社1〜2時間

タイマーを使って時間を区切ることで、メリハリのある効率的な転職活動ができます。

失敗③ タスク過多でスケジュールが立てられない

仕事が常に激務で、転職のための時間を確保できないパターンです。

【特徴】

  • 仕事・家事・自己研鑽などのタスクが重なっている

  • 全体スケジュールを立てず、ただ時間を消費するだけの毎日となっている

  • 目の前の作業に追われ、転職活動は後回しになってしまう

毎日がタスクの消化で終わり、気づけば1ヶ月、3ヶ月が過ぎている——このタイプの人は、本当に物理的な時間が足りない状況にあります。

【対策】

転職の意思がきちんとある場合、転職活動の優先順位を高くしてそのための時間を使うようやりくりしましょう。具体的には、以下のような行動が必要です。

  • 週に1回、2〜3時間の「転職活動タイム」を確保する

  • 他の予定を入れない「聖域」として死守する

  • 家族やパートナーに協力を依頼する

  • 場合によっては、一時的に自己研鑽の時間を削る

また、有給休暇を計画的に使うことも検討しましょう。月に1回、有給を取って転職活動に充てるだけでも大きな前進につながります。

失敗④ 心身が消耗し、行動する気力がでない

日ごろの激務で心身が疲れ果てていて、転職活動を続けるための活力を失っているパターンです。

【特徴】

  • 疲労で集中力が持続しない

  • 転職活動中に求められる決断がメンタル的に負担に感じる

  • 無理に時間を作って活動を続けたとしても効率が上がらない

帰宅後は何もする気が起きず、休日は回復に費やす——このような状態では、転職活動に取り組むのは非常に困難です。心身が消耗してしまうのは、将来への明るい展望を持てなくなっていることが原因かもしれません。今の状況への悲観から変えていくようにしましょう。

【対策】

大切なのは、まず「未来に対しポジティブなイメージを持つこと」です。新しい職場で無理なく働く自分や、今より穏やかな気持ちで毎日を過ごせている未来を想像してみてください。その前向きなイメージが、少しずつでも転職活動に向かう力を生み出してくれます。

具体的には、以下のアプローチが有効です。

  • 自分が理想とするキャリアビジョンを書き出す

  • 転職に成功した人の事例を読み、モチベーションを上げる

  • 転職エージェントに相談して、自分にどのような可能性があるのかを知る

時間がない人が避けるべき転職活動のNG行動

なんとか時間を作って転職活動を開始したとしても、非生産的で無駄な行動があればなかなか成果が出せず、結局途中で転職を諦めてしまうということもあり得ます。

以下のような無駄なNG行動を徹底的に避けることにより、、転職活動の効率を改善して結果につなげることができます。

【忙しい人が避けるべきNG行動チェックリスト】
◻︎
NG行動① 「転職の軸」を決めずに企業探しに時間を費やす
◻︎
NG行動② 時間がないからと1社ずつ応募する
◻︎
NG行動③ 面接日程の主導権を企業側に渡してしまう
◻︎
NG行動④ 現職の「繁忙期」を考慮せず活動を開始する
◻︎
NG行動⑤ 忙しいからと「業務用PC」を使用する

​NG行動① 「転職の軸」を決めずに企業探しに時間を費やす

「転職の軸」とは、転職先を選択する際の自分なりの基準のことであり、しっかりとした自己分析に基づいて、希望条件を整理したものです。

「年収」「勤務地」「マネジメントに携われるか」など、転職において譲れない条件=「転職の軸」をしっかりと定めておき、その他の希望条件にも優先順位を付けておきましょう。ここが不明瞭なまま転職活動をスタートしてしまうと、自分に合わない求人を見て無駄な時間を消費するだけでなく、面接でも一貫した回答ができず結局不採用につながってしまい非効率です。

「給与が良ければどこでも良い」「とにかく今の会社を辞めたい」といった漠然とした動機だけでは、本当に自分に合った企業を見つけることはできません。企業探しを行う前に、以下のように「譲れない条件」「できれば叶えたい条件」「絶対に避けたい条件」を書き出し優先順位を明確にしておきましょう。

希望条件
具体例
譲れない条件
例:
・年収〇〇万円以上
・プロジェクト管理が担える
・リモートワーク週2日以上
・将来的に開発薬事に携われる
できれば
叶えたい条件
例:
・豊富なパイプラインがある
・福利厚生が充実
・管理職への昇進が早期に可能
・多国籍チームに参加できる
絶対に
避けたい条件
例:
・転勤がある
・休日出勤が多い
・ノルマが厳しい

この整理をすることで、条件に合わない求人は即座にスキップできるため、求人を見る際の判断スピードが格段に上がります。

希望条件に合う求人を無料で探してもらう

NG行動② 時間がないからと1社ずつ応募する

複数社との面接を設定する時間がないからと、とりあえず気になった企業に順番に応募していくのは非常に非効率です。

仮に内定段階まで進んだとしても、他社と十分な比較ができないまま承諾を急かされるなど、結果として決めきれなかったり、曖昧な気持ちのまま受諾して後悔の残る転職につながってしまう恐れがあります。また、他社の給与相場が把握できていないと、条件交渉も企業主導となり適切な年収で転職できないこともあり得ます

転職の「軸」を決めたら、同時に複数社に応募するほうが比較検討しやすく、かえって効率的です。エイペックスを通して応募する候補者の方でも、書類選考通過率は約54%であり、1社ずつでは面接までたどり着けないことが半分あります。同時に複数社の面接を入れるほうが”面接の勘”も磨かれ、結果として合格率を高めてくれるでしょう。

NG行動③ 面接日程の主導権を企業側に渡してしまう

転職活動はほとんどの場合ひとりで進めることができますが、面接日程の決定については企業側との調整が必要になります。

面接は通常、平日9:00~18:00の間が一般的です。ただ、在職中で平日は休めないということであれば、採用担当者も考慮してくれることが多く、交渉によっては朝8:00~や18:00以降でも対応してくれることがあります。近年は、特に一次面接ではオンライン面接が主流になりつつあり、昼休みの時間や就業前後で面接を行うことも可能になりました。有休が取れれば、同じ日に複数社の面接を入れることもできます。

このように、転職活動では自分のペースで面接スケジュールが立てられるよう、企業側に主導権を渡さないようにしましょう。企業から提示された候補日に従いすぎてしまうと、急に有休を取得しなければならなくなったりと、忙しいのにかえって負担が増えてしまいます。自分の希望に妥協せず、担当者と上手くコミュニケーションを取りながら企業側と交渉できることも、ビジネスパーソンとして必要な資質です。

NG行動④ 現職での「繁忙期」を考慮せず活動を開始する

業務量が増える時期に転職活動を始めると、転職活動に集中できません。面接や応募書類の作成に十分な時間を割けないだけでなく、ストレスが高い時期には意思決定の質が低下しやすく、判断ミスや応募の見落としが発生します。

決算期、プロジェクトの納期前、年度末など、予測できる繁忙期があるはずです。転職活動と現職が両立できるよう激務の時期は避け、比較的余裕のある時期に転職活動をスタートさせましょう。繁忙期の前後を狙うのが賢明です。

ただし、「いつも忙しい」という状況であれば、完璧なタイミングを待っていては永遠に始められません。その場合は、転職エージェントを活用して負担を減らしながら進めることを検討しましょう。また、繁忙期であっても最低限のルーティン(週1回の求人チェックなど)を維持することで、転職活動を完全に止めずに継続することができます。

転職エージェントを活用して転職活動をスタートさせる

NG行動⑤ 忙しいからと「業務用PC」を使用する

会社のPCで転職サイトを見たり、応募書類を作成したりすることは業務目的外であり、就業規則やコンプライアンス違反の可能性が高いため厳禁です。また、職場では集中できず結局転職活動の質が落ちてしまいます。

転職活動は必ず個人のデバイス(スマホ、タブレット、自宅のPC)で行いましょう。通勤時間や昼休み、帰宅後など、プライベートな時間に個人のデバイスで活動することで、セキュリティ面でも安心です。

また、クラウドサービス(Google Drive、Dropboxなど)を活用すれば、スマホで下書きした応募書類を自宅のPCで仕上げるといった柔軟な作業が可能になります。

時間がなくても効率的に転職活動を行う方法

転職活動で重要なのは、「時間がない」という状況は変えられなくても、「時間の使い方」は変えられるということです。激務をこなしながら転職に成功した人たちは、限られた時間を戦略的に使い、転職活動を効率的に進めたことがポイントとなっています。

在職中の転職活動には、計画性と効率化が不可欠です。やみくもに活動するのではなく、「いつ」「何を」「どのように」進めるかを明確にすることで、働きながらでも着実に転職活動を前に進めることができます。

ここで、「時間を生み出す工夫」と「限られた時間を最大限活かす方法」を具体的にご紹介しましょう。

時間を作り出す3つの方法

《方法① スケジュールを可視化して無駄な時間を見直す》

まず最初に取り組むべきは、自分の1日の時間の使い方を可視化することです。起床から就寝まで、何にどれだけ時間を使っているかを書き出してみると、次のような“意外なスキマ時間”が見えてくることがあります。

  • 通勤時間(往復で30分~1時間以上)

  • 昼休みの20〜30分

  • 仕事開始前の10分

  • 寝る前の15分

  • 目的のないSNSやYouTubeの閲覧時間

特に、目的のないスマホの閲覧時間を求人チェックや企業リサーチの時間にすることで、転職活動を前に進めることができるでしょう。

《方法② 土日・有給を計画的に活用する》

平日は仕事や他のタスクで忙しく休めなかったり、時間が限られるため「土日」や「有給休暇」を転職活動のために計画的に使うのがおすすめです。

  • 土曜:求人検索・応募書類作成に集中

  • 日曜:応募先企業のリサーチ・面接対策に集中

  • 有休:面接日として確保する

相手がいないとできない面接は土日では実施が難しいため、平日に取る有給休暇を1〜2日確保しておくと選考がスムーズに進みます。

また、「半休」を上手く活用する方法もあります。午前休を取って午前中に面接を1〜2件こなし、別日でまた他社の面接を受けるなど、負担を減らしつつ転職活動を進められるのがメリットです。

《方法③ 面接日程や面接方法を交渉してみる》

面接は企業側のスケジュールに合わせるイメージが強いですが、勤務時間内に面接へ行くのが難しいことは企業も理解しています。企業から提示された日時と都合が合わない場合、丁寧に理由を添えつつ別候補日をお願いするのはまったく問題ありません。

例えば、このような要望を出すことは十分可能です。

  • 1次面接はオンラインで実施してほしい

  • 激務のため、実施時間を朝(8:00~など)や夜(18:00以降など)にずらしてほしい

  • 昼休み時間(11:00~/12:00~/13:00~など)にオンラインで実施してほしい

  • 候補日を複数まとめて提示するので、そこから選んでほしい

特に近年はオンライン面接が一般化しており、柔軟な対応をしてくれる企業も増えています。無理に企業の提示する日時に合わせると、準備不足のまま面接に臨むことになり、結果として選考で不利になることもあります。

ただし、面接日変更のお願いは「相手への配慮を忘れず」「こちらの事情を簡潔に伝え」「複数の代替案を提示すること」が大切です。遠慮せず、できる範囲で交渉してみることで余裕を持って面接に臨むことができるでしょう。

時間を有効活用する5つの方法

《方法① 転職活動のTo-Doリストを細分化し、優先順位をつける》

転職活動が「忙しい」「時間が足りない」と感じる大きな原因は、一つひとつの作業が“重いタスク”としてのしかかるイメージがあるからでしょう。

限りある時間を有効活用するには、転職活動のTo-Doリストを作成したうえでそれらを細かく分解し、それぞれが短時間で終わる形にしてから取り掛かる方法があります。

例えば、「職務経歴書を作る」というタスクであれば、

  • これまでの業務経験を書き出す

  • 実績に数値やストーリーを追加して肉付けする

  • 強みを明確にし自己PRの素案を書く

  • 志望動機を考える

  • 応募企業向けに微調整する

  • 全体を見やすく編集する

  • 誤字脱字や間違いがないか最終確認する

といったように細分化していきます。こうすることで、一つひとつの作業にかかる時間の目途がつき、仕事の合間にも着手しやすくなります

同時に、細分化したタスクに優先順位をつけて“今やるべきこと”と、”後回しでも良いもの”に仕分けしていきましょう。こうすることで、何から手をつけて良いか迷う時間を減らせ、スキマ時間でも取り掛かることができ時間を有効に使うことができます。

関連記事:キャリアの棚卸しとは?具体的なやり方と転職活動への活用法

《方法② 応募書類はテンプレート化し、カスタマイズして使う》

転職活動では、ほとんどの人が複数企業に応募することになります。ゼロから一つひとつ応募書類を用意するのは非常に非効率であるため、共通している項目は入力してテンプレート化し、応募先に合わせてカスタマイズして使うようにしましょう。効率良く応募書類を管理していかないと、思わぬ失敗や非効率な状況を招いてしまいます。

履歴書については共通項目が多くありますが、志望動機・自己PR欄は応募先企業に合わせて異なるため、必ず空白のままにしてから保存します。職務経歴書についても、企業が求めるスキルや実績が強調されたものになるようカスタマイズを前提として保存しておきましょう。

《方法③ 転職を長期計画とし、余裕を持って進める》

転職活動は余裕を持って進めていくことが重要です。一気に進めようとするとすべてが慌ただしく煩雑になり、結果マッチしていない企業に応募してしまったり、十分なリサーチができないまま面接に臨んでしまうなど、質の良い転職活動につながりません。

これを避けるためにも、転職を3か月〜6か月ほどの長期計画としてとらえ、段階的に進めていくことが大切です。こうすることで余裕を持って転職活動ができ、結果自分に合う企業をしっかりと見極めて求人応募ができたり、面接対策に十分に時間をかけることで選考突破の可能性を高めたりすることができます。

《方法④ ChatGPTを上手に活用する》

多くの人がすでに利用しているChatGPTは、転職活動のサポートツールとしても非常に効果的です。書類作成、面接準備、企業研究などの工程を効率化し、限られた時間でより質の高い成果を出すことができ、活用次第では忙しい人の強力な転職活動のサポーターになります。

ChatGPTは思考を整理したり、アイデアを形にしたりする「初期案づくり」に最適であるため、「まず何から手をつければ良いか分からない」「職務経歴書が作成できない」「自己PRが思いつかない」など、転職活動の初期段階で大いに助けとなるでしょう。

詳しくは、「ChatGPTは転職活動に使える?具体的なプロンプト例文を紹介【テンプレあり】」の記事をご覧ください。

《方法⑤ 転職エージェントの力を借りる》

忙しいなかでも時間を有効に使って転職を成功させたい人は、豊富な情報をもつ転職エージェントの力を借りることでスムーズに転職活動を進めることができます。

転職エージェントを利用することで、自身のバックグラウンドや志向に合った求人だけを厳選して紹介してもらえ、時間のかかる求人検索を大幅に省くことができます。企業研究についても詳細な情報をもらえるため、応募書類や自己PR志望動機の作成を効率良く行うことができます。

下記は、転職エージェントを利用することのメリットの一例です。

転職エージェントを利用するメリット
メリット①
キャリアの棚卸しや強みの言語化、市場価値の判定をしてもらえる
メリット②
自分の条件に合う“非公開求人”を効率的に紹介してくれる
メリット③
応募先に合わせた応募書類の作成をサポートしてもらえる
メリット④
面接対策や企業ごとの採用傾向を教えてくれ、準備時間を大幅に削減できる
メリット⑤
面接日程の調整や給与交渉も代行してくれる

転職エージェントの力を借りて転職活動を成功させる

転職活動の時間がない人へ~人材コンサルタントからのアドバイス

本セクションでは、忙しい管理職や専門職の転職を数多く支援してきたエイペックスの人材コンサルタントから、時間が限られている方に向けた実践的なアドバイスをご紹介します。

働きながら転職活動を進める時短のコツ

忙しい管理職の転職を支援するエイペックスの人材コンサルタント 平井千裕の写真

平井 千裕(科学技術チーム プリンシパルコンサルタント)のアドバイス:

職務経歴書の作成は転職活動のはじめにやるべきことですが、 多くの方が「やりたくない」と感じやすい作業です。 「何をやったか覚えていない」「データが見つからない」など、 小さなハードルが作成を後回しにする原因になります。 (履歴書は自己PRや志望動機欄以外、基本的にフォーマット入力なので焦らなくて大丈夫です。)

職務経歴書を時短で作成するコツは最初から完璧を目指さないこと。 まずは60%ほど形にして早めにエージェントへ添削依頼してみてください。「だいたい半分程度完成した、でもまだ応募先に送るほどではない」という段階で大丈夫です。 この段階で確認することで、応募先とのマッチ度を見ながら 加筆・修正ポイントについて明確なアドバイスが得られます。

実際、多くの方が1〜2回のやり取りで職務経歴書を完成させています。「一人で考えるよりもスムーズに作成できた」「自分では気づかなかった強みを書いたら、応募先とフィットする書類になった」といった声をよくいただきます。 すべてを一人で抱え込まずエージェントを活用してください。 職務経歴書を完成させてしまえば、転職活動は驚くほどスムーズに進みます

限られた時間で最大限に効果がでる面接準備のコツ

忙しい管理職の転職を支援するエイペックスの人材コンサルタント 平井千裕の写真

平井 千裕(科学技術チーム プリンシパルコンサルタント)のアドバイス:

忙しいと、転職活動にかけられる時間はどうしても限られてきます。 そこで、効率的に面接準備を行えるコツを2つご紹介します。

コツ① AIツールの活用

業界・企業情報の収集: AIの回答がすべて正しいわけではないという前提はありますが、 ChatGPTなどを活用した業界・企業情報の収集は時間効率が高く、おすすめです。

面接の壁打ち: 転職エージェントとの電話やオンラインでの面接練習はぜひ行っていただきたいですが、 最後の詰めや復習としてAIを活用することもできます。 AIを面接官に見立て、 「あなたはB2Bマーケティングポジションの面接官です。 ○○業界のマーケティング担当として欠かせない資質を見極めようとしています。 どのような質問をしますか」 などと質問し、練習してみるのも効果的です。

コツ② 求人票のキーワードから自己PRを考える

すべての経験を伝えようとすると、エピソードや実績の数が膨大になってしまいます。 求人票に記載されている 「業務内容」「必須要件」「求める人物像」 からキーワードを抽出し、 それらにマッチする自己PRやエピソードを 絞って準備することが大切です。

時間がない候補者に、エイペックスがサポートできること

忙しい候補者の転職を支援するエイペックスの人材コンサルタント シリクル・シリピヤワタナの写真

シリクル・シリピヤワタナ(プロフェッショナルサービスチーム シニアコンサルタント)のアドバイス:

エイペックスでは、人材コンサルタントが候補者と企業の間に入り、転職プロセス全体を一貫してサポートしています。 内定獲得に向けた面接スケジュールの調整を含め、忙しい候補者の方でも無理なく転職活動を進められるよう支援しています。

忙しい候補者の方に対し、時間の節約につながる以下のサポートを提供しています。

・企業研究のための応募先の事業内容や組織図のサマリーの提供
・履歴書の作成・更新に使えるテンプレートの提供
・面接官との議論を深めるための想定質問の洗い出しや面接練習
・企業とのオンライン面接実施の交渉(平日出勤前・昼休み・終業後)

実際に、エイペックスのサポートで転職された財務関連の候補者の方は、決算期で多忙ななかでも時間管理を徹底し、同時に4社と面接を実施。 必要な書類提供やプロセス効率化を行い、限られた時間の中で転職を成功されています。

転職活動は企業との縁を見つける作業でもあります。人気の求人は枠が埋まるのも早いため、準備を後回しにせず、まずは「動いてみる」ことが重要です。

時間がない人におすすめのサポート:エイペックスを利用するメリット

仕事が忙しく、「辞めてから転職活動すべきか」と考えたくなりますが、転職を成功させている人は現職が忙しいなかでも時間のやりくりを工夫したり、きちんと戦略を立てて臨んでいます。

これからのキャリアを充実したものにしたいと望んでいるなら、今この瞬間から行動を起こしてみてください。5年後、10年後の自分が後悔しないために、一歩ずつ自分のペースで理想のキャリアへ踏み出していきましょう。

働きながら効率的に転職活動を進めたいという方は、外資系・日系企業への転職を専門とするエイペックスに相談してみてください。在籍する人材コンサルタントは各業界に精通するキャリアのプロであり、非公開求人を含めた求人紹介から履歴書作成・面接のサポート、内定時の条件交渉など、幅広いサポートを提供しています。

今すぐの転職を考えていない方でも、転職市場の最新動向を知ったり、これからのキャリアの可能性について相談したりする場としても、エイペックスをご利用いただけます。

自分に合った転職エージェントを利用することで、時間的・精神的負担を大幅に減らすことができるため、忙しい人には欠かせないサービスです。ぜひ、下記のボタンからご相談ください。

まずはご相談から エイペックスにお気軽にご連絡ください

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