成果主義で自分の実力どおりの評価がもらえ、スピード感もある外資系企業はキャリアアップを目指す人にとって理想の環境といえます。
ただ、外資系企業の企業風土や求められる資質・スキルは日系とはまた少し異なり、キャリアパスの描き方も違うため注意が必要です。
ここでは、外資系企業の特徴や働くメリット、日系との違いから、外資系企業ではどのようにキャリアパスを構築すれば成功するのか、そのステップや方法について詳しく解説していきます。
せっかく外資系企業への転職を目指すのであれば、戦略的にキャリアパスを描き理想のキャリアを実現しましょう。
目次
外資系企業でキャリアパスはなぜ考えるべき?
外資系企業のキャリアパスの特徴と働くメリット5選
外資系企業と日系企業のキャリアパスの違い
外資系企業で求められるスキル・資質
【業界別】外資系企業でのキャリアパスの特徴と具体例
外資系企業でキャリアアップを目指すための方法
外資系企業でのキャリアパスを描く6つのステップ
外資系企業のキャリアパスを考えるヒント
後悔しやすい外資系企業のキャリアパス
外資系企業の転職・キャリアパスでよくある疑問
外資系でのキャリアアップを実現したい方へ — エイペックスのサポート
外資系企業でキャリアパスはなぜ考えるべき?
外資系企業を理解するうえで、もっともその特性がつかみやすいのは「キャリアパスのあり方」でしょう。外資系企業では、キャリアパスは「会社が与えてくれるもの」ではなく「自分で描く」のが前提と考えられています。
それは、ジョブローテーションで次のキャリアを用意してくれる日系に比べ、外資系が自己主導型のキャリアであるためです。自分で「マネージャーを目指したい」「戦略ポジションに就きたい」など、目指すキャリアを示さないと望むポジションが巡ってこないからです。
人事考課でも、業績や成果だけでなく今後の目標や取り組みたいことについても上司に伝える必要があり、明確な意思がないとネガティブな評価にもつながってしまいます。
また、ジョブ型雇用が中心の外資系企業では、自分の専門分野を深めることが不可欠です。キャリアを体系的に考え必要なスキルを計画的に磨いていくことで、社内での自分の役割がより明確になり目指すべきキャリアパスもはっきり見えてくるようになります。
外資系企業は実力主義です。自分で考えてキャリアを設計し、そのためのスキルを磨いて結果を出していけば、早期でのキャリアアップや好条件での転職のチャンスも増えていきます。外資系に転職するのであれば、入社した後も自身のキャリアパスについて考えていくことで大きなチャンスをつかむことができるでしょう。
外資系企業のキャリアパスの特徴と働くメリット5選
外資系企業への転職は、さまざまなメリットが得られ多くの人が目指すキャリアです。
特に大きいのが、高い年収や早期の昇進チャンス、専門性や語学力を高めることで市場価値が上がることなどです。下記の5つのメリットを見ていきましょう。
① 日系よりも年収が高めで成果が給与に反映されやすい
外資系企業は、一般的に日系企業に比べて給与水準が高く、日系よりも平均年収が1〜2割程度高いとされています。
さらに評価基準・報酬体系が明確で、日系企業のように年齢や勤務年数ではなく、個人の成績がそのまま給与に反映される成果主義です。成績に応じたインセンティブの割合が大きいことも多く、実力次第で若くても高年収を狙える環境です。給与額そのものに加えて「自分の努力や工夫が公平に評価される」点に満足感を得られる環境が魅力となっています。
② スピード感のある昇進や成長が可能
キャリアアップのスピードが速いことも、外資系企業の特徴のひとつです。成果主義であるため、若手でも裁量権があったり責任あるポジションを任されたりと、実力があればスピーディーな昇進が目指せます。
また、グローバルな案件や海外本社との協働機会があることで、短期間で幅広いスキルや経験を積むことも可能です。異文化環境であるため、日本企業では経験しにくいスピード感や意思決定プロセスに触れながら、自身の成長を感じることができるでしょう。
③ 専門性を磨きやすい
日系企業が、どの部署に異動になっても活躍できるゼネラリストとしての資質を求めるのに対し、外資系企業の採用形態はジョブ型であり、高度な専門知識や特定の技術スキルが最も重要視されます。日系のように定期的な配置転換はほとんどないため、自身の専門性を深めることに注力できる点は、外資系企業ならではの魅力といえます。
④ グローバル人材としてのスキル・語学力を磨ける
外資系企業では外国籍の社員が多く在籍していたり、クライアントが海外企業であったり、グローバル本社やAPAC地域のチームとのコミュニケーションが必要であったりと、語学力を磨くチャンスが多くあります。
また、国際的なビジネス慣行の習得などグローバルで通じるビジネススキルを磨く機会も多く、異文化理解や国際的な視点を身につけたグローバル人材として、付加価値の高い人材へと成長できる点も大きな魅力です。
⑤ ワークライフバランスを重視する企業が多い
外資系企業では仕事とプライベートの時間を明確に分ける傾向が強く、オンとオフのメリハリがあります。成果主義のため、繁忙期や成果が出ていない場合は残業や持ち帰りが発生するケースも多々ありますが、社員の有給休暇取得率も高く、ワークライフバランスに対する満足度が高い傾向があります。
外資系企業と日系企業のキャリアパスの違い
外資系企業と日系企業では、キャリア形成においてどのような違いがあるのでしょうか。
個々の企業により違いはありますが、一般的な仕事の仕方やキャリア形成の違いを下記で見てみましょう。
外資系企業では、「この部署で、この仕事をしてくれる専門家が欲しい」として採用するジョブ型雇用が一般的で、責任範囲も明確です。対して日系の場合は、企業が配属先や勤務地を指定して従業員に仕事を割り振るシステムのため、管理職やゼネラリストを育てるのに役立ちますが、同時に転勤などの問題ももたらします。
インセンティブ制度で成果を給与に反映させる外資系企業に対し、日系は年功序列・勤続年数序列の形式であることが多く、人と足並みを合わせて働く姿勢が求められます。そのため外資系企業であれば、自分で工夫してどんどん成果を上げていけば若くても高年収を得られるチャンスがある一方、日系に比べて安定性には欠けます。
日系の場合、勤続年数で給与額が決定される傾向であるため年収の上がり幅は緩やかですが、そのぶん福利厚生が手厚く、退職金制度などで生活が安定しやすいのが特徴です。外資系企業の場合転職でキャリアアップしていくという考えが念頭にあるため、住宅手当や退職金などの福利厚生は限定的になります。
外資系企業で求められるスキル・資質

ここで、特に外資系企業で求められるスキルや資質について見ていきましょう。
語学力とグローバルコミュニケーション力
外資系企業では、一部の職種を除き読み書きや日常会話が可能な英語力、もしくはそれ以上のレベルの英語力を求められます。基本的なメールの対応から交渉・折衝といった高度なビジネスレベルのコミュニケーションまで求められるレベルは幅広く、TOEIC600点以上が一般的な最低ラインとされ、特に管理職以上では高度な英語コミュニケーション能力が必須となります。
また、多様な文化や価値観が交差するグローバルな環境では、自身の主張をはっきりと伝えつつ、プロジェクトを円滑に進められる調整力や折衝力に長けた人材が重宝されます。異文化理解を示しつつ、自らの立場や考えを明確に伝えることがプロジェクトの成功に不可欠であり、グローバルな視点でのコミュニケーション力は必須です。
目標(KPI)達成へのコミット力
外資系企業は、結果重視の実力主義です。評価基準は主に、あらかじめ設定されたKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の達成度であるため、KPIを確実に達成できるコミット力のある人材が求められます。
個人の成果がチームや組織の成長に直結する仕組みのため、高い目標達成意識を持ちながら日々「何をすべきか」、「どうしたら組織に貢献できるのか」を自分で考え行動できる人が結果を出すことができ、外資系企業で成功できるでしょう。
スピーディーな意思決定と問題解決力
スピーディーな意思決定と問題解決力も、外資系企業で非常に重視される点です。主体性を重視する外資系では自分で判断して動かなければならないシーンが多く、承認プロセスも短いためすぐに行動に移し結果を出すことが求められます。
また、日系に比べビジネス環境の変化が急激であり、異文化環境で状況が複雑化しやすいといえます。問題が起きたときは迅速に原因を探り、グローバル本社や他部門の意向も踏まえたうえで解決策を提示しなければなりません。
外資系企業は従業員一人ひとりの采配権が大きいといわれていますが、同時に、異なるバックグラウンドや立場の人とのコミュニケーションを通じ問題を解決する姿勢やプロセスも評価対象となります。
マネジメント力
外資系企業で成果を出すためには、専門性だけでなく高いマネジメント力も求められます。
多国籍チームメンバーとの協働力
プロジェクト進捗力・管理能力
他部門や社外関係者との調整力
海外本社や海外拠点との協働力
(管理職の場合)チームメンバーの能力を最大限に引き出す力
などについては、特に重要視されます。
外資系ではさまざまな国籍の社員が働いているため、相手の国の文化や価値観を把握したうえで、主張すべきことは主張できるコミュニケーション能力がプロジェクト成功の鍵となることもあります。プロジェクトの目標達成のため、それぞれの専門性を活かした配置や目標設定も重要であり、高いマネジメント力が不可欠です。
マネジメント志向かプレイヤー志向かでキャリア選択ができる
外資系企業では、マネジメント志向かプレイヤー志向かでキャリアパスを選ぶこともできます。
マネジメント職の場合は、
メンバーの育成、コーチング、KPI設定や管理・評価
チームやプロジェクトの統括
問題発生時の対応・解決に向けた施策設定 等
などが、主な役目となります。
対してプレイヤー職の場合は、
専門人材としての任務遂行と成果の創出
チームメンバーへの支援によるプロジェクト成功への貢献
チームや組織への専門性の還元
自分の専門分野に基づいた新しい提案や改善策の提示
などが期待されます。
一般的に、マネジメント職の方が管理職であるがゆえ給料が高く設定されることが多いのですが、卓抜した専門性を持つプレイヤーであれば、マネジメント職を超える年収を手に入れることも十分可能です。
どちらのルートであっても、自分の強みや得意分野を活かして働けるのが外資系企業の魅力です。
【業界別】外資系企業でのキャリアパスの特徴と具体例
外資系企業では自身でキャリアをデザインすることが重要とお話しましたが、転職後は具体的にどのようなキャリアパスをたどる人が多いのでしょうか。
ここでは、外資系企業に勤める人のキャリアパス・キャリアアップの一般例を、業界別にご紹介していきます。
外資系コンサルティング業界

外資系コンサルティング業界は、IT技術や戦略立案等の提案により顧客である企業の課題をスピード重視で解決することが求められる業界です。戦略や経営全体のコンサルティングを行う総合型のほか、クラウド・デジタル技術の活用・導入等に特化したコンサルティング企業もあります。
実力・成果主義が徹底されており、若手でも実力次第で大規模プロジェクトに抜擢されたり、高年収を狙いやすい環境が特徴です。
【キャリアパス例:戦略コンサルタント】
アソシエイト → コンサルタント → シニアコンサルタント → マネージャー → プリンシパル → パートナー
【キャリアパスの特徴】
成果主義によるスピード感のある昇進が可能
プロジェクトの経験・顧客からの評価が最重要
顧客の信頼獲得のため、高い学習意欲と問題発見・解決力、論理的思考力、提案力が求められる
マネジメント志向かプレイヤー志向かを選べる
海外本社や多国籍クライアントとの協働でスキルアップが可能
【よく見られるキャリアパス】
外資系IT業界(SaaS / クラウド / サイバーセキュリティなど)

米国企業を中心に、最先端テクノロジーを武器に顧客である企業の業務効率化・DXを推進することが使命の業界です。特に、AI/機械学習、データ、サイバーセキュリティ、クラウドなどの領域が近年のトレンドとなっており、2025年には複数の外資系企業が日本市場への進出を果たしています。
多種多様な人材が活躍しており、ITエンジニアからソリューションアーキテクト、カスタマーサクセス、データサイエンティスト、PMO、ITセールス、セールスエンジニア、マーケティング、ITコンサルタントなど、高い専門性を活かした職種が数多くあるのが特徴です。
【キャリアパス例①:ITセールス】
インサイドセールス → フィールドセールス → エンタープライズセールス → セールスマネージャー → セールスディレクター
【キャリアパス例②:ITエンジニア】
テクニカルサポート → ソリューションアーキテクト → プリンシパルアーキテクト → プリセールスマネージャー
【キャリアパスの特徴】
スキル・専門性重視の雇用で役割が非常に明確
成果主義でインセンティブの割合が大きい
実力次第で昇進スピードも速い
変化が激しくスピード重視の環境、自走力や変化への適応力も大切
新部署立ち上げなど組織も流動的で、突然チャンスが巡ることもある
マネジメント志向かプレイヤー志向かを選べる
職種横断的なキャリア展開も可能
【よく見られるキャリアパス】
日系IT企業から外資系IT企業(SaaSなど)
SIerからクラウドベンダー など
関連記事:IT企業ランキング2025トップ企業と業界トレンド・転職情報まとめ
外資系製薬業界

日本の製薬市場は世界第3位の規模を誇りますが、近年は外資系製薬会社の進出により、国内の医薬品市場でも外資系企業が急速にシェアを伸ばしています。企業規模が大きく開発パイプラインも豊富で、近年は豊富な資金源を背景に、特にバイオ医薬品への開発投資が加速している業界です。
ポジションは外資系企業が先行して設置することが多く、社会のニーズや開発領域のシフトに合わせてさまざまな新設ポジションが誕生しています。日常的にグローバル本社や地域拠点とのやり取りが発生するため、英語を使用する機会が多いのが特徴です。
【キャリアパス例①:MR(営業)】
MR → 営業所長 → エリアマネージャー → セールスディレクター
【キャリアパス例②:臨床開発職】
CRA(臨床開発モニター)→ シニアCRA /リードCRA → CRAマネージャー → 臨床開発マネージャー/プロジェクトマネージャー → 臨床開発ディレクター/部門長
【キャリアパス例③:MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)】
MSL → シニアMSL/リードMSL → メディカルストラテジスト/メディカルアドバイザー → メディカルアフェアーズマネージャー → シニアMAマネージャー → メディカルディレクター/部門長
【キャリアパスの特徴】
職種ごとの専門性が非常に重要
職種の細分化が進んでおり、新職種が日系よりも先行して設置されている(マーケットアクセス、ガバメントアフェアーズ、ペイシェントアドボカシー、RWEなど)
成果主義だが定量的な評価が難しい職種もある
マネジメント志向かプレイヤー志向かを選べる
営業など一部の職種を除き、グローバルプロジェクトが多く英語力が必要
【よく見られるキャリアパス】
日系製薬企業から外資系製薬企業
CSO/CROから外資系製薬企業
外資系法務・コンプライアンス業界

外資系の事業会社では、近年リスクマネジメントやガバナンス強化などの観点から、法務・コンプライアンス人材の求人募集が増えています。法的リスクの回避やリスク対策というだけでなく、近年では経営判断の質を高め事業を加速させる戦略的パートナーとしての役割が強まっています。
法務体制は企業規模によりさまざまですが、CLOや海外本社・地域拠点直下であることが多く、英語でのコミュニケーションやグローバルとの連携が日常的に発生する点も大きな特徴です。
【キャリアパス例:インハウス弁護士(リーガルカウンセル)】
リーガルカウンセル(アソシエイトレベル) → シニアリーガルカウンセル → リーガルマネージャー → 法務部長/コンプライアンス部長/CLO(チーフ・リーガル・オフィサー)
【キャリアパスの特徴】
一部の大企業では数十名の法務体制である一方、多くは少数精鋭
CLOや経営陣との密接な連携が日常的に発生
海外本社がレポートラインの場合もあり
海外本社や多国籍クライアントとの協働でスキルアップが可能
法務部門(もしくは法務・コンプライアンス部門)で職務範囲が細分化の傾向
コンプライアンス、M&A、IP(知的財産)、内部統制、内部監査など専門チームへの異動も可能
法律事務所よりもワークライフバランスの実現が可能
【よく見られるキャリアパス】
関連記事:【法務とコンプライアンスの違い】仕事内容やキャリア・年収・市場動向を徹底解説
外資系金融業界

外資系金融業界は、マーケット変動に瞬時に反応できるスピード感と高度な専門知識が求められる実力主義・成果主義が根付いた業界です。銀行系、保険系(損害保険・生命保険)、クレジットカード系、投資ファンド系などの分野に分かれ、近年はフィンテック企業も存在感を増しています。
職種ごとに求められる役割・専門性が明確なのが特徴で、個人の実力・数字・リスク管理能力がそのまま評価に直結します。また、グローバル本社との連携が多く、高度な英語力と国際基準での判断が不可欠なのが特徴です。
【キャリアパス例①:アセットマネジメント】
アナリスト → ジュニアポートフォリオマネージャー → ポートフォリオマネージャー → シニアマネージャー → 部門長/CIO(チーフ・インベストメント・オフィサー)
【キャリアパス例②:投資銀行】
アナリスト → アソシエイト → バイスプレジデント → ディレクター → MD(マネージングディレクター)
【キャリアパス例③:キャピタルマーケット】
アナリスト/ジュニアトレーダー → トレーダー/セールス担当 → シニアトレーダー/VP → ディレクター/部門長
【キャリアパスの特徴】
成果主義でインセンティブの割合が大きく、実力次第でかなりの高年収が狙える
高いレベルの金融知識・専門性が必要
海外本社・海外チームとの連携が日常的に発生
顧客が多国籍企業・海外投資家であることが多い
国内顧客中心の営業など一部の職種を除き、非常に高いレベルの英語力が必要とされる
スピード重視の文化で、人材の流動性も高い
多様な職種・専門領域がありキャリアの選択肢が多い
フィンテックの成長でテクノロジーの活用スキルもポイント
【よく見られるキャリアパス】
戦略コンサルタントから投資銀行・アセットマネジメント
大手監査法人から投資銀行・企業向けファイナンス部門
外資系IT営業からトレーディング関連営業・データ分析職
外資系製造業界

外資系製造業界は、重工業・半導体・化学/素材・自動車・産業機器・ヘルスケアなどさまざまな分野のメーカーが含まれます。グローバル基準の品質管理や製造プロセスの最適化、効率的なサプライチェーンマネジメントなどが重視され、グローバル本社主導の体制・プロセス構築が多い点が特徴です。技術革新のスピードが速く、研究開発やデータ活用が競争力強化のポイントでもあります。
近年は、SDGsやESG(環境・社会・ガバナンス)対応のニーズの高まりから、EHSマネージャーやサステイナビリティ担当者の求人募集が増えている領域です。
【キャリアパス例:開発エンジニア】
エンジニア(スタッフレベル) → シニアエンジニア → チームリーダー/リードエンジニア→ シニアマネージャー → R&Dマネージャー → 部門長/R&Dディレクター
【キャリアパスの特徴】
スキル・専門性重視の雇用で役割が非常に明確
技術力とともに、海外拠点との連携力が非常に重要
他業界よりもプロジェクトが長期になる傾向
マネジメント志向かプレイヤー志向かを選べる
【よく見られるキャリアパス】
日系メーカー・他メーカーの開発エンジニア、生産技術/プロセスエンジニア、工場管理/品質管理から外資系製造会社
化学・素材系の研究所から外資系製造会社
外資系企業でキャリアアップを目指すための方法
外資系企業でキャリアアップを実現するには、いくつかの方法があります。役割や職責を広げることのほかに、転職を視野に入れてキャリア形成を行ったり、人事考課のことも考えて動かなければなりません。
同じ職種内で役割と責任を広げる
外資系企業はジョブ型雇用であり、「どれくらいの職責を持ち、どんな成果を上げたのか」で評価されます。
そのため、担当できる業務の種類を増やし、責任を負える範囲を広げてその分大きな成果を出せば、それが昇給や昇進に結びつきやすくなります。
職責範囲の広がりは、例えば「営業として大型案件に携わって成功した」「プロジェクトの進行管理を任された」「海外拠点とのリエゾンになった」「後進の指導を行いKPIを達成させた」などがあり、こうした変化はすべて「職責の拡大」として成果を出せば昇給・昇進の根拠となります。
なお役割と責任を広げるためには、下記で挙げるように大型プロジェクトへ積極的に参加するなどのほかに、自分自身でも活用ツールの勉強や資格試験への挑戦などを自発的に行っていくと良いでしょう。
グローバル案件に積極的に携わる
外資系企業の場合、海外チームやグローバル本社との連携が必要となるプロジェクトが多くあります。
グローバルプロジェクトに参画できるということは、担当できる業務範囲が広がるということであり、人材としての価値を高めることになります。ダイバーシティが前提のチームで協働できる対人能力や交渉力、英語でのコミュニケーション能力が必要であるほか、グローバルプロジェクトは優先順位が高いため、大きな責任を負うことにもなります。
外資系においてキャリアアップを目指すのであれば、これらは重要な要素となります。プロジェクトへの参画を自主的に促す企業もありますので、グローバル案件にはぜひ積極的に関わるようにして、社内での自身の影響範囲を広げるようにしましょう。
部門横断プロジェクトの参加で経験値とスキルを高める
部門横断プロジェクトは、複数の異なる部門や専門家・階層のステークホルダーが集まってチームを結成し推進していくプロジェクトですが、外資系企業では部署の枠を超えて成果を出せる力が特に求められます。
クロスファンクショナルプロジェクトに参画することで、異なる立場の利害関係者との調整力や難易度の高いプロジェクトを推進する力、自身のチームだけでなく事業全体を見渡して決断していく俯瞰力が養われたりするため、高い評価につながります。
キャリアアップを目指すのであれば、このような部門横断プロジェクトに積極的に参加するべきです。ここで多くの関係者と協働することで、新しいアイデアが生まれたり自分の意見や能力を他者に認知してもらえる機会も増えます。リーダーシップの証明にもなり、社内での影響力が高まることで昇進を目指すうえでもプラスに働くでしょう。
転職で他社の上位タイトルを狙う
外資系企業は日系に比べて高年収といわれますが、「さらなる年収アップを図りたい」「自分自身の可能性を広げたい」「より成長できる環境で学びたい」という場合は、転職するのもひとつの手です。
現職で十分なキャリアや実績があれば、転職により他社で上位タイトルを狙うことも十分可能です。役職なしで働いていていたとしても、プロジェクトを成功に導いた経験などがあれば他社で管理職として採用されることも珍しくありません。
ただ、「企業の規模によっては役職づきになっても年収が下がることがある」ということもあるため、年収アップを狙う場合には注意が必要です。特に大企業の一般職として働いていた場合、規模の小さい企業のマネージャー職ではそれよりも年収が下がることがあります。
ただ、将来的に年収アップが見込める環境であったり、転職により難易度の高い業務が担当でき自身の市場価値が上がるのであれば、転職を考えるべきです。転職エージェントなどを積極的に使い、「成功する転職」になるかどうかの判断を相談するのも良いでしょう。
キャリアアップを目指す人事考課での注意点
キャリアアップを目指すうえでは、現職での「人事考課(人事評価)」でのアピールも重要です。
自己評価を上司に提出する際には、
自身の成果を具体的な数値などで定量化する
結果だけでなく、それに至るまでの方法論や活用したスキルについても言及する
チームや組織への貢献度を示す
今後のキャリア目標や携わりたい分野、学びたいスキルを明確にする
が必要です。これらをアピールすることで、キャリアアップの根拠とすることができます。
人事考課では「客観的な視点で、自分を見つめ直すこと」が何よりも重要です。極端に誇張した表現や卑下する表現は避け、事実と成果に基づいた記述と、そこから導き出した自身の再現性のある強み(リーダーシップがある、問題解決能力があるなど)を示すようにしましょう。
外資系企業では、どのような立場・どのような仕事であっても「自身のキャリアを主体的に考えて、自分自身で構築していく姿勢」が大切であり、人事考課でもその姿勢を示しましょう。
外資系企業でのキャリアパスを描く6つのステップ
外資系企業で着実にキャリアアップするためには、単に年収の高いポジションに転職していけば良いわけではありません。きちんと現在地を確認し、キャリアの方向性を定め、戦略的に市場価値を高めていく必要があります。
ここからは、今後の転職を前提として外資系企業でのキャリアパスを描く6つのステップについてご紹介します。このステップを踏んでいくことでキャリアの方向性が明確になり、行動計画も立てやすくなります。
STEP1 自己分析とキャリアの方向性の設定
キャリアパスを考えるうえでまずすべきことに、「自己分析」があります。
過去の経験や強み、仕事において大切にしていること、モチベーションの源、理想の職場環境などについて考え、自分自身について理解を深めておきましょう。
そうすることで、理想とする職種・職場環境が明確になり、外資系企業でどんなキャリアを実現したいのかの方向性が定まるようになります。仮に自己分析なしで新しい仕事に就くことができたとしても、後になってミスマッチに気づき後悔してしまう可能性がありますので、キャリア形成においては必ず自己分析を行いましょう。
STEP2 目標達成につながる職種・業界選び
自己分析を通じてどんなキャリアが理想なのかが見えてきたら、次にその目標につながる職種や業界はどこなのかを考えていきましょう。外資系企業では職種によって求められるスキルが明確であるため、「どの職種で」「どのレベルのポジションを目指すのか」を決めることが、キャリア形成の精度を大きく高めます。
まずは、自分のキャリア目標に近づける職種・業界を幅広くリストアップしてみましょう。「自分が磨きたい専門性」や「将来どんな役割を担いたいか」から逆算して、最適な領域を選ぶことが重要です。
また、同じ職種でも企業によって役割や職務範囲が大きく異なるため、可能であれば求人票などを確認しながら、「自分の理想や志向とどれだけ一致しているか」を判断することがポイントです。ここで狙うべき職種・タイトルが明確になると、次に必要なスキルや経験がよりクリアになり、キャリア戦略がより具体的に描けるようになります。
STEP3 強みと不足スキル・経験の棚卸し
狙うべきポジションがある程度定まったら、次のステップとして目指す職務に必要なスキルや経験と現状を比較し、自分の強みと弱みを整理してみましょう。求人票などで確認した職務範囲や応募要件から必要となるスキルや経験が見えてくるはずなので、それと自分の現在地を比較することでキャリア目標までのギャップが明確になります。
そのため、専門知識や実務スキルなどのハードスキル、プロジェクト経験や成果といった実績、さらには問題解決力やコミュニケーション力などのソフトスキル、語学力や異文化環境での経験等を振り返り、強みと不足している点を明確にします。
この棚卸しを行うことで、「今後どの強みを重点的に伸ばすべきか」、「逆にどの弱みを克服すべきか」が明確になり、キャリアを戦略的に積み上げることができるようになります。
STEP4 不足スキルの習得と専門性の強化
上記で挙げたギャップを埋めるために、「不足している経験やスキルをどのように補い、どの専門性を伸ばせば即戦力に近づけるのか」を明確にし、計画的にスキルを積み上げていきましょう。
外資系企業で評価されるのは「再現性のある専門性」であり、どの環境に移っても同じレベルの成果を出せることを証明できるかがポイントとなります。
そのためには、単なる知識習得にとどまらず、
数値で示せる実績
チームや組織の成長に貢献した成果・スキル
専門性を裏づける資格やポートフォリオ
ソフトスキルや語学力、ITツール活用スキル
などをバランスよく積み上げていく必要があります。
また、外資系企業では採用面接や人事考課で、「何をしたか」ではなく「なぜそうしたのか」「どう成果につなげたか」「結果何を学んだか」を詳細に問われます。そのため、積み上げた経験やスキルについてそれらを言語化できるようにしておきましょう。
STEP5 転職の軸の設定と情報収集
スキルの習得や専門性の向上により次のキャリアに向かう準備ができたら、「転職の軸」を定めて情報収集を行っていきましょう。
この転職の軸は、例えば、
年収1,000万円以上を目指す
リモートワーク可などワークライフバランスを重視する
グローバル案件に携わり海外駐在を目指す
開発の上流工程に携わる
など、企業文化や職務範囲、価値観、年収など転職をするうえで譲れない条件を指します。まずは1点譲れない軸を決めて、それ以外の条件に関しては優先順位をつけておくようにしましょう。
転職の軸が定まると、求人情報の取捨選択がスムーズになり「なんとなく良さそう」ではなく自分のキャリア目標に直結するポジションだけを効率的に探せるようになります。
情報収集は一般の求人サイトやLinkedInでも可能ですが、目指すべき業界・職種が決まっているのであれば、業界特化型の転職エージェントのサービスを利用するのが最も効果的です。特に外資系企業は、求人票だけでは確認できない特殊な選考基準や採用プロセスがあり、エージェントは個人ではアクセスできない組織情報などを把握しています。
候補者のキャリア目標や目指したいポジションを聞きながら、市場価値を踏まえた今後のキャリア形成についてもプロの視点からアドバイスを提供してくれます。キャリア戦略の精度が一段と高まりますので、ぜひ利用をおすすめします。
STEP6 短期・中長期でのキャリアロードマップの作成
情報収集を行い目指すポジションが固まったら、最後に「短期・中長期のキャリアロードマップ」を作成してみましょう。これは、転職成功後もどんな経験を積んでどのタイミングで次のステップへ進むのかなど、今後のキャリアパスを可視化するために行います。
短期(〜1年) :資格取得や語学力アップ、必要スキルの習得など、短期間で実行できる項目を具体的な期限つきで設定することで、日々の行動が明確になります。
中期(2〜3年) :上位タイトルへの昇格、グローバル案件への参画、プロジェクトマネジメント経験など、専門性にプラスアルファの経験を積むことで市場価値を向上させましょう。
長期(5年〜) :上位タイトルへの昇格、他社への転職、特定領域のスペシャリストなど、長期の方向性を定めておくことでこれからのキャリアで優先すべき選択が整理され、無駄な遠回りを防ぐことができます。
なお、ロードマップはさまざまなタイミングで見直しが必要となるものです。外資系企業は変化のスピードが速く、自身の志向も変化していくことが考えられます。そのため、半年〜1年ごとに見直しながら、今の自分にとって最適なキャリア計画にアップデートしていきましょう。
外資系企業のキャリアパスを考えるヒント
外資系企業に転職すると決めたら、企業選びは慎重に行わなければなりません。
ここでは、外資系転職で企業を選ぶ際にポイントとなる考え方をご紹介します。
自身の市場価値が高まるポジションか
外資系企業への転職では、「その企業のそのポジションは、自分の市場価値を高めてくれるものか」をまず考えましょう。
その職種やスキルは将来的にも需要があるか
そのポジションでの経験は、他社でも高い評価となる再現性のあるものか
業界の伸びしろはあるか、テクノロジーの変化に対応できているか
市場の給与は高い職種か
などを見ていきます。
せっかく身につけた技術や知識が、他社で再現できないニッチなものではキャリアが行き詰ってしまいます。そのポジションでの経験が将来にわたって価値のあるものか、他社が高く評価してくれるかを考えましょう。将来的にも安定的に需要がある業界、もしくは成長産業であること、テクノロジーの進化によって衰退しない業界であることも見極めが必要です。
また、低い給与でスタートアップに転職した場合でも、将来的に需要が伸びる技術や業界であれば年収が上がる可能性が高いため、市場価値が高まる転職と考えられるでしょう。
企業文化との相性は良いか
外資系企業への転職においては、企業文化と自身の志向や価値観がマッチするかも重要です。
一般的に、外資系は「成果主義かつ個人主義であり、変化のスピードも速い(そしてそれに対応できることが当たり前に求められる)」という特徴があります。自分の意見をはっきり述べることが正とされていて、オンとオフを完全に切り替える人が多く見られます。
対して日系の場合は、「年功序列主義・集団主義・変化のスピードに対してゆっくりと舵を切っていく」という特徴があります。人との調和を大切にするため、意見表明のときも柔らかい言葉を使い、「落としどころ」を探していこうとする人が多く見られます。現在はワークライフバランスを考える企業も多く見られますが、基本的には企業に奉仕することは良いことと考えられています。
そのため、自分自身が外資系企業の考え方や働き方と相性が良いか、その企業のビジョンや価値観に賛同できるかをしっかりと考えてから転職に踏み切る必要があります。
成長機会がある環境か
キャリアは転職に成功して終わりではありません。その後も続いていく長いキャリア人生を充実したものにするためには、その転職が自身の成長を後押しするものであるかも考える必要があります。
ただ、成長ができるかどうかは「企業側の環境」によるところも大きいといえます。
その転職で新しいスキルや経験を得られるか
自分でプロジェクトをリードできる機会があるか、裁量の範囲は明確か
評価制度が明確で、成果が正しく反映されるか
社員のスキルアップや能力開発に積極的な企業か
海外メンバーとの協働やグローバルプロジェクトがあるか
マネジメントかスペシャリストかなど、キャリアの選択肢が複数あるか
事業や組織が成長しているか
などについて見極めていきましょう。
「ルーチンワークばかり」「グリーバルプロジェクトはあるが、いつも特定のメンバーが参加する」「上が詰まっていて昇進の可能性が少ない」などのような企業では、成長機会が乏しいかもしれません。
転職により成長することができれば、自身の市場価値も上げることができその後のキャリアアップにもつながっていきます。成長機会が用意されている環境かも、長期的なキャリア形成では非常に重要です。
自分のキャリア目標につながるポジションか
作成したロードマップに従い、「理想とする『5年後、10年後の姿』を実現してくれる企業かどうか」も見る必要があります。
自分の10年後の姿とつながっているか
短期・中期・長期それぞれで意味があるキャリアを描けるか
積み重ねが「キャリアストーリー」になるかどうか
を思い描いてみましょう。
自身のキャリア目標のためではなく、「外資系企業だから」「高収入だから」「有名な企業だから」と転職を繰り返していると、「強みがない人」「なんでもこなせるが、その人にしかこなせない仕事がない人」「キャリアに一貫性がない人」という印象を抱かれ、マイナスになります。
採用担当者は、あなたの職務経歴からあなたが描きたいキャリアストーリーを読み取とろうとします。目標とポジションのミスマッチは意欲を疑われ、早期離職やパフォーマンス低下のリスクがあると判断される恐れもあります。目的意識のあるキャリアストーリーを描けるような企業選びを心掛けましょう。
後悔しやすい外資系企業のキャリアパス
外資系への転職はさまざまなメリットがありますが、「外資系企業に転職さえすれば、すべてうまくいく」というわけではありません。
「なんとなく魅力的」「有名な企業」「年収が上がる」といった浅い理由で転職してしまったり、自己分析不足で「やりたいこと」が曖昧なままに外資系を志したりすると、やりがいやモチベーションが保てず早期退職につながる恐れがあります。外資系企業は基本的に成果主義であるため、モチベーションが低下したまま成果を出し続けることは難しく、外資系特有のカルチャーが果たして自身に合っているのかの見極めも重要です。
また、他社で通用しにくいスキルしか得られないうえに、成長のためのサポートがない環境に軽々に入ってしまうと、次の転職が難しくなりキャリアがそこで詰んでしまう可能性もあります。
このような転職の後悔を避けるためには、外資系企業専門の転職エージェントへの相談が有効です。特にはじめての外資系企業への転職の場合、外資系特有の選考方法や応募書類の作成、英語面接に対する対策が必要であり、プロのサポートは重要です。
自分のキャリア目標や志向に合った外資系求人の紹介も行っていますので、エイペックスのような外資系企業特化型の転職エージェントに一度相談してみることをおすすめします。
外資系企業の転職・キャリアパスでよくある疑問
最後に、外資系企業への転職・キャリアパスでよくある質問とその答えを記していきます。
Q. 外資系企業へはどれくらいの英語レベルから挑戦できますか?
A. 外資系企業への転職で求められる英語力の目安は、おおよそTOEIC700点以上です。ビジネスでも英語でコミュニケーションを行えるレベルとされています。
ただ、これはあくまで「目安」であり、実際に求められる英語力は業界・職種・業務内容により異なってきます。グローバル本社や海外クライアントと折衝・交渉しなければならいない職種であればさらに高い英語力が求められますし、技術・専門分野特化で雇用された場合や国内顧客を担当する営業・テクニカルサポート職は、それほど英語力が重視されない場合もあります。そして、TOEICの点数よりも実務での英語使用経験が重要です。
なお、入社時点で英語力が不十分であっても、これから学んでいきたい・学ぶつもりという意欲を示すことができれば、採用の可能性が十分にあるケースもあります。
Q. 学歴より実務経験はどれくらい重視されますか?
A. 新卒者は学歴重視ですが、中途採用においては学歴よりも実務経験を重視するのが外資系企業の特徴です。
外資系企業はジョブ型雇用であり、特定分野での即戦力人材を採用しますので、今までの経験・実績を加味しながら「それは自社でも活かせるか」「自社で活躍してくれそうか」を見ます。
このため、学歴がそれほど高くなくても実績があれば採用される可能性が高く、職種によっては学歴不問としているところもあります。
なお、実績をカバーする方法として
関連分野の資格や国家資格の取得
親和性の高い業界での実務経験
英語力(TOEICの点数か実務経験)
マネジメント経験
などが挙げられます。
Q. 未経験から外資系企業へのキャリアチェンジは可能ですか?
A. 一部の外資系企業では、好調な景気や人手不足の影響を受け、未経験の若手(第二新卒など)を積極的に受け入れています。特に、グローバルに事業を展開しているが日本では新規事業の立ち上げ段階にある企業や、知名度が低い中小規模の外資系企業では新卒の人材が確保しにくいため、ポテンシャルの高い第二新卒の採用が行われています。
外資系企業はスキル重視のため、30代後半以降で未経験の場合採用の可能性はかなり少なくなります。職種によりますが、需要の高い業界や職種(例:外資系IT営業など)であれば、「現職での高い実績」と自身のスキル・能力の「応募先とのマッチ度の高さ」を応募書類や採用面接で示すことができればチャンスがあるでしょう。
Q. 30代・40代からでも外資系企業への転職は間に合いますか?
A. 30代は、最も外資系企業に採用されやすい「即戦力世代」といえます。関連実績や経験があれば特に高く評価されますし、LinkedInなどに登録していれば複数社からスカウトが来ることもあるでしょう。30代前半くらいまでであれば、未経験でも外資系転職にぎりぎり間に合う可能性があります。
40代以降についてはポテンシャル採用はほとんどなく、「何ができる人なのか」を明確にできなければ転職は難しいでしょう。ただ言い方を変えれば、40代以降でも今まで培ってきた技術や有効な資格、アピールするに足る実績があれば、外資系企業かつ好待遇での転職は十分可能です。
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外資系企業は年収が高く、スピーディーな昇進や市場価値の向上でキャリアアップのチャンスが多く、専門性を活かした働き方ができるなど多くのメリットがあります。
ただ、外資系でのキャリアパスは会社が用意するものではなく、「自分でデザインする」ものです。明確な考えがないままなんとなく転職してしまうと、「もっときちんとキャリアパスについて考えておけば良かった」と後悔につながる恐れがあります。外資系企業への転職は戦略的なキャリアパスの構築がポイントとなり、そのための方法論の習得が必要です。
外資系企業への転職・キャリアパスに特化したエイペックスでは、バイリンガルや英語ネイティブの人材コンサルタントが英語の履歴書・職務経歴書の作成から模擬面接の実施、オファー面談までを一貫してサポートし、外資系企業特有の採用プロセスや評価ポイントについても豊富な支援実績に基づいて専門的なアドバイスを提供しています。
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