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鏡餅などの年末年始の新年飾りが置かれた家の様子

年末年始は転職活動のチャンス!成功のための最適スケジュールと準備ポイント

​年末年始は長い休みが取れることから、この期間に転職活動を進めたいと考える人は決して少なくありません。特に、働きながら転職活動を進めたいと考える人にとっては、まとまった休みが取れるなど多くの理由から年末年始は絶好のチャンスとなります。

ただ同時に、「年末年始は求人募集が少ないのでは?」「企業側も休暇に入り連絡が来ないのでは?」という不安を抱くケースも多いことでしょう。

ここではそんな人のために、年末年始が転職活動のチャンスである理由と、効率良く転職活動を行うためのモデルスケジュールを、通常の場合と短期集中の場合でご紹介します。

準備のポイントや注意点なども解説していますので、今年の年末~来年の年始を有意義なものにしたい人はぜひご覧ください。

目次

  • 年末年始は転職活動のチャンス!その理由とメリット

  • 年末年始を活用した転職活動スケジュール(通常スケジュール)

  • 年末年始で転職活動を行う短期集中プラン(9日間)

  • 年末年始の転職活動を成功に導く6つの準備ポイント

  • 年末年始の転職活動で注意すべき点

  • エイペックスのコンサルタントが教える転職にベストなタイミングとは?

  • プロに相談して年末年始の転職活動をスムーズに進めよう

年末年始は転職活動のチャンス!その理由とメリット

年末年始の休暇に猫とソファで転職準備をする女性

年末年始は、企業側にとっても求職者側にとっても、採用・転職活動のチャンスとなり得ます。その理由を、「企業側」「求職者側」に分けて紹介していきます。

企業側の年末年始の採用動向

採用動向①:外資系企業では新年度に向けた採用活動が活発化

外資系企業の決算は12月が大半であるため、新年度に向けての人事異動や事業計画の見直しに伴い、秋頃を起点として採用活動が活発になります。新年度が始まってからもプロジェクトの稼働に伴い人員補充を行うことがよくあるため、12月から年明けに向けて求人数が徐々に増えていく傾向にあり、年末年始も狙い目となっています。

採用動向②:ボーナス支給後の退職者の補完が必要

離職者が増えるのは、3月・6月・9月・12月であるとされています。年度末の3月や、いわゆる「五月病」を乗り越えられなかった人も多いであろう6月、四半期の区切りである9月、そしてボーナスが出た後や年度の最後である12月で、多くの人が退社していきます。

企業にとっては、「ボーナスを支払った後に辞めてしまった退職者」の穴を埋めるべき対策がこの時期に求められるということになります。そのため、この期間に積極的に人材を探す企業も多く、欠員補充のため緊急を要する背景もあるため採用される確率も高くなります。

採用動向③:中途採用は一年を通して行われている

新卒と違い、中途採用は一年を通して行われており、「1月から新しい人材を活かしたい」「じっくりと選考し、3月や4月から入社させたい」という企業は、特にこの時期に積極的に人材を募集しようとします。

実は、年末年始は優秀な人材を確保したいと考える企業にとっては逆にチャンスとなる時期でもあります。採用活動を鈍化させる大手企業に対し、早く次の転職先を決めたい人はやきもきさせられる時期であるため、場合によっては「第1候補からの連絡が遅いのであれば、すぐに返信をくれた第2候補の企業に決めてしまおう」と考える人もいるでしょう。

そのような人がいることを見越して、年末年始も採用活動を活発化させる企業も少なくありません。このような企業の場合は、年末年始に関わらず条件交渉もスムーズに進んでいくため、早くに次の就職先を確保しやすくなります。

採用動向④:一部の企業では採用予算の使い切りを図ることも

多くの企業は12月に決算を迎えます。また人の心情的な面からも、「12月中にさまざまなことを終わらせて新年を迎えたい」という状況になるため、12月に採用予算の使い切りを図る企業もあります。1月以降に採用活動を活発化させると、一年の序盤に予算を多く使うことになり、その後の算段をつけにくくなるという事情もあります。

このように、予算の関係から12月に向けて採用活動を活性化させる企業は多く見られます。このような企業は返信も迅速で、滞りなくやり取りが進んでいく傾向が強いといえます。

もちろん、企業によって考え方や予算・人事面の都合は異なりますが、年末年始だからといって転職活動には不適切であるということはなく、このような企業側の事情を見越して上手に時間を活用すれば、チャンスの時期ともとらえることができます。

年末年始に転職活動をする応募者側のメリット

メリット①:年末年始の休暇を利用してじっくり準備ができる

年末年始に転職活動を行うことのもっとも大きなメリットは、「準備期間をしっかりと設けられる」という点です。

仕事を辞めてから転職活動をする人の場合はそれほど問題にはなりませんが、働きながら転職活動を成功させたいと考えている人の場合は、現職の仕事と転職活動を並行して行う負担があります。

スケジュール面はもちろん、心理的にも大きな負担となり、

  • 転職希望先に提示された面接日と、現職の会議日が重なり断らざるを得なくなる

  • 転職エージェントのキャリア面談を受けたいが、平日は遅くまで働いているので時間を設けるのが難しい

  • 残業が続いているため、メールや電話の確認・返信が遅くなる

  • 「休日は休みたい」という心情になり、転職活動に熱が入らなくなる

などの問題が起こりやすくなります。時間が取れず下調べに時間をかけていたところ、希望するポジションがクローズしてしまった、などの事態になる可能性もあります。

つまり、年末年始は時間的にも精神的にも余裕を持って転職活動ができ、転職に対するモチベーションも維持しやすい期間といえるでしょう。

メリット②:ライバルが少なく競争率が下がる

年末年始は、一般的に転職活動を控える人が多くいるでしょう。「企業側も休みになるだろうから、焦って動いても仕方ない」と考えて、年明けから求職活動を再開する人も多いといえます。

企業側も、求職者からの返信が年末年始で滞ることは想定済みです。しかし「今すぐに人が欲しい」と考えている企業は、ほかの人の返信が遅いからこそ、年末年始のタイミングでもきちんと返信をしてくれる人をピックアップしたくなります。特に、書類選考段階で横並びあるいはほとんど差異がない場合、年末年始に迅速に対応できる人を採用したくなることでしょう。

ライバルが減り、競争率が低くなる年末年始は逆にチャンスであり、求職活動に向いている期間だといえます。

メリット③:4月1日入社など、年度替わりのタイミングで入社できる

一般的に、まだ在職中の人が内定を承諾した場合、1か月~6か月の期間を経たのちに新しい会社に入職することになります。またそのなかでも「2〜3か月後」がボリュームゾーンです。

年末年始に転職活動を行っていくと1月~2月で内定を獲得する可能性が高く、ちょうど入社が活発になる3月もしくは4月スタートで入社できる可能性が高くなります。4月は新卒組のスタート地点でもあるため、新人教育のための期間・予算・人員が確保されており、手厚い教育が受けられるメリットがあります。多くの中途採用者と同時期に研修を受けることになり、同期が多く心強いと考える人もいるでしょう。

メリット④:ボーナスをもらってから退職できる

ボーナスの支給時期は、6月~7月と12月の年2回という会社が多くあります。ボーナスで支給される金額は非常に大きく平均で41万3,277円にのぼり、管理職や専門職、ハイクラス人材の場合はさらに大きくなることでしょう。月給以上になる賞与をもらってから辞めたいというのは、転職・退職を考えている人にとってはごく当然のことです。

ただ、企業によっては、「退職予定者に対してのボーナスは、〇割減とする」とした就業規則を設けているところもあります。これは法律上問題のない定めのため、ボーナス支給後の退職を考えている場合は、一度就業規則を確認しておくと良いでしょう。

出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等」内「≪特別集計≫令和6年年末賞与(一人平均)」内「賞与2」(エクセルデータ)

年末年始のチャンスを活かした転職をプロに相談する

​年末年始を活用した転職活動スケジュール(通常スケジュール)

付箋付きカレンダーで示す通常の年末年始転職活動スケジュール

​転職活動の期間は、一般的には3か月前後、管理職や上級ポジションの場合は3か月~6か月といわれています。

年末年始の長期休暇中に求人に応募しておきたい場合には、下記のような転職スケジュールで転職活動を行うと良いでしょう。

  • 事前準備:11月 

  • 書類作成・応募:12月~1月

  • 面接・選考:1月~2月 

  • 内定・退社・入社:2月~4月 

【事前準備期間(11月)】

事前準備は、以下のステップで進めます。

  1. 自己分析やキャリアの棚卸しを行い、自身の強みや適性を見極める

  2. 「何を重視して転職活動を行うか」転職の軸を明確にする

  3. 情報収集を行い、転職したい業界・業種を決める

  4. なぜそこを目指したいかを精査する

この事前準備期間は、転職エージェントの力を借りると非常にスムーズに進みます。特に、「転職はしたいと思っているが、どのように進めたら良いかわからない」「自己PRが上手く考えられない」という人は、エイペックスのように転職だけでなく、キャリアそのものをサポートする転職エージェントのサービスを積極的に受けるべきです。

【書類作成・応募期間(12月~1月)】

応募する企業を絞り込めたら(5社程度まで)、応募を開始します。このときは、絶対に譲れない条件を定めつつ、ほかの部分はある程度柔軟に受け入れる姿勢を持つようにしておくと、幅広い視点で応募が進められます。

またこの段階で、履歴書・職務経歴書・カバーレター(主に外資系)を作成します。外資系企業の場合は英文レジュメも必須となります。その企業・そのポジションにマッチするよう強みや自己PRをカスタマイズすることが重要で、このときも転職エージェントの力を借りるとスムーズです。

多くの企業は12月27日(2025年カレンダー)から休みに入ります。また、書類選考には3日~1週間程度はかかります。そのため、遅くともクリスマスまで、可能ならば12月中旬には書類を提出するようにしてください。

【面接・選考期間(1月~2月)】

書類選考を突破すると、年明けから面接の予定が組まれ始めます。これを前提として、年末年始の休暇中に、企業研究や自身の実績の深掘り・想定質問の洗い出しをしておくと良いでしょう。

また、面接のときの受け答えと、履歴書で書いた内容に齟齬がないかの確認も行います。
エイペックスの登録者には、日英で人材コンサルタントが模擬面接を行っていますので、これらを積極的に利用しましょう。

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【内定・退社・入社期間(2月~4月)】

このペースでいくと、早い場合は1月中に、遅い場合でも3月中には転職先が決まることが多いと思われます。

内定を獲得したら、オファー面談が設定されるか、労働条件が記載された書類が提示されます。求人票や選考段階で話した内容と一致しているかを確認し、細かい部分でも異なっていた場合は、入社後に後悔しないよう転職エージェントか採用担当者に確認しましょう。その後、入社するかどうかを企業から指定された期日までに回答します(大体1週間の猶予が多い)。

内定を承諾し転職が決定したら、現職の上長にできるだけ早く退職の意志を伝えます。法律的には「2週間前に退職の意思を伝えれば良い」とされていますが(この法律は就業規則に優先される)、基本的には1か月、管理職など重要ポジションの場合は2~3か月前に伝えておくと安心です。

年末年始で転職活動を行う短期集中プラン(9日間)

年末年始は企業や転職エージェントが休暇に入るため、面接や面談などは進みにくい時期です。
しかし、せっかくの長期休みを有効に使って「準備~応募」までを完成させ、年明けからの転職活動をスムーズに進めることをおすすめします。特に、普段は忙しくてなかなか取り掛かれない「自己分析」や「転職の軸の決定」、「キャリア目標の設定」に時間を使うことで、転職活動の質を高めることができます。

現職の休みの間に転職活動に集中することで、迅速に動けば9日間程度で応募の準備まで進めることが可能です。企業の採用活動が活発化する1月中旬以降に、本格的な活動ができるようにしておきましょう。

年末年始の転職活動短期集中プラン(9日間)を示す表

書類提出後のステップ:

書類を提出した後のステップは、下記の通りとなります。

  1. 書類選考の連絡を待つ:企業やエージェントから書類選考の結果連絡が届きます。年末年始は返信が遅れることもあるので、焦らず待ちましょう。企業側の状況や休日の事情によって変わりますが、1月中旬くらいまでに届くことが多いでしょう。

  2. 面接日程の調整をする:書類通過後、面接の日時を企業やエージェントと調整します。年明けは面接が集中するため、候補日をいくつか準備しておくとスムーズです。また、複数社から書類選考通過の連絡を受けた場合は、面接日のバッティングに注意します。デジタルとアナログ、両方でスケジュールを管理すると失敗がありません。

  3. 追加資料の提出(必要に応じて):企業によっては、職務経歴書の補足やポートフォリオなど、追加資料の提出を求めてくる場合もあります。また、研究職などの場合は論文の情報を求められることもありますので、迅速に対応しましょう。

  4. 内定・条件交渉:選考が進み内定段階になると、条件交渉の連絡があります。オファーレター等で給与・入社日・業務内容の確認を漏れなく行いますが、内容がセンシティブなため基本的には内定獲得後に行うようにします。ただし、面接段階で聞かれた場合にはそのタイミングで希望を伝えますが、出来る限り転職エージェントを通して行ったほうがストレスが軽減されます。

年末年始は、じっくりと転職活動に時間をかけられる時期です。特に現職の仕事が忙しい人は、このタイミングをチャンスととらえてスケジュールを立てて転職活動を進めましょう。

年末年始の転職活動を成功に導く6つの準備ポイント

年末年始の転職活動を成功に導くためには、

  • 「自己分析を行い、自身のキャリアビジョンを明確にすること」

  • 「優先順位を決めておくこと」

  • 「履歴書・職務経歴書をアップデートすること」

  • 「企業分析を徹底して行うこと」

  • 「企業ごとに自己PRを変えること」

  • 「スケジュールを立てて計画的に行うこと」

が求められます。

ポイント① 自己分析を行いキャリアビジョンを明確にする

年末年始は、通常に比べて自分自身と向き合う時間を確保しやすい時期です。転職活動を始める前に、これまでの経歴や自分の強み・弱みを整理し、どんなことにやりがいを感じるのか、仕事に対する価値観、転職で達成したいことなど、今後のキャリアビジョンを明確にしておきましょう。

転職の目的が曖昧なまま転職活動を進めてしまうと、求人選びや面接での発言に一貫性がなくなり、内定獲得に結びつかなかったり、条件だけを優先した結果「思っていた仕事と違った」という後悔が生まれやすくなります。

キャリアビジョンを明確にすることで、以下のようなメリットがあります:

  • 応募する求人の選定がしやすくなる

  • 選考中も、自信のある一貫した発言で採用の確率が上がる

  • 転職活動のモチベーションを維持しやすくなる

  • 転職後のミスマッチを防ぐことができる

ポイント② 希望条件の優先順位を決めておく

転職の際にはさまざまな条件を検討することになりますが、すべての希望が叶う理想の企業を見つけることは難しい場合が多いといえます。

そこで、絶対に譲れない条件と、ある程度の妥協が可能な条件を区別しながら希望条件の優先順位を明確にしておくことが大切です。そうすることで企業選びが効率的になったり、複数社から内定をもらった際に比較検討が容易になるなど、自分に合った転職先を見つけやすくなります。

希望条件の例:

  • 企業の成長性・将来性

  • 業務内容

  • 選択できるキャリアパス

  • 社風・チームの雰囲気

  • 福利厚生

  • リモートワークなどの働きやすさ

  • 英語使用の頻度

  • 給与

  • 勤務時間

  • 通勤のしやすさ

  • 人間関係・上司への信頼度 など

ポイント③ 履歴書・職務経歴書をアップデートしておく

年末年始に自己分析やキャリアビジョンを整理したら、その結果を履歴書や職務経歴書に反映させておきます。特に、自分の強みや実績、最近取得したスキル、今後目指したいキャリアなどを具体的に記載することで、応募書類の説得力が増します。

また、書類を整理する過程で自分のアピールポイントを再確認できるため、面接でも自信を持って話すことができます。さらに最新の情報を書類に反映させておけば、希望する求人を見つけたタイミングですぐに応募することができ、チャンスを逃さずに済みます。自己分析と書類のアップデートをセットで行うと、時間の短縮になり効率的な転職活動ができるでしょう。

ポイント④ 業界・企業分析を徹底する

転職活動の成功には、業界および応募する企業の情報収集が欠かせません。特に年末年始のタイトなスケジュールでは、効率的な情報収集は成功のひとつの鍵となります。企業の公式サイトやSNS、IR情報、プレスリリースに加え、口コミサイトや可能であればOB・OG訪問などを活用して情報収集を行いましょう。

そのうえで、企業のビジョンや事業内容・計画、将来性、社風や働き方などを多角的に分析することで、自分のキャリアビジョンに合った会社なのかを理解してから応募することができます。求人票もしっかりと吟味し、企業の求める人材像に自分が当てはまるかを確認してから応募しましょう。企業が抱える課題までをしっかりと分析しておくことで、面接でも具体的かつ的確に「企業にどのように貢献できるか」を示せ、説得力のあるアピールにつながります。

ポイント⑤ 各企業に合った自己PRを考え面接対策を行う

転職でもっとも重要なポイントである「面接」が成功するかどうかは、事前の対策にかかっています。年末年始の時間を使って企業やポジションに対する十分なリサーチを行い、応募先企業のニーズに合った自己PR・転職理由志望動機を考え、一貫性と説得力のある回答ができるよう整理しておきましょう

また、回答内容は良くても話し方や態度で面接官に悪い印象を持たれてしまうことも多々あります。想定される質問に対する答えは文章化しておき、実際に声に出して練習したり模擬面接を行ったりして、好感度の高い受け答えになるよう準備しておきましょう。

面接に自信がないときは、採用企業のニーズを熟知した転職エージェントのサポートを受け、回答内容や話し方を改善するのもおすすめの方法です。

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ポイント⑥ 逆算してスケジュールを立てておく

働きながら転職活動をする場合、スケジュール管理が非常に重要になってきます。いつまでに転職するか(転職予定日)を明確にして、逆算してスケジュールを立てておきましょう。

逆算せずにとりあえず転職活動を進めてしまうと、「退職意思を伝えてしまってから無収入の期間をなくすために転職活動を焦ってしまった」、「退職に必要な期間が十分でなく、バタバタ引き継ぎを行い有休が消化できなかった」などのリスクがあります。​

また、スケジュールをしっかり把握していれば進捗状況の確認ができたり、余裕を持って活動できるため応募や選考準備に集中できるメリットもあります。

スケジュールの立て方や注意点については、「希望通りの転職に向けたスケジュールの立て方や注意点をご紹介」の記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

年末年始の転職活動で注意すべき点

年末年始で担当者不在のためメールが届かないノートパソコン画面

年末年始の転職活動は、スキルの棚卸しや書類作成の面から考えると非常にメリットが多いものです。しかし、この時期ゆえの難しさもあるため「年始年末の転職活動で注意すべき点」について解説していきます。

長期休業で担当者からの連絡が遅くなる

一部の企業を除き、基本的には年始年末は休業期間となります。例年のカレンダーでは短いところで12月29日~1月3日、長いところでは12月26日~1月7日までを休業日とすることが多いといえます。
また、「優先順位の高いメールから返信をしていくので、求職者への返信はそれ以降になる」とするところもあります。なかには特に連絡なく、1月中旬まで連絡をしてこない企業もあるため、注意が必要です。

「すぐにでも転職したい」という場合は、「優先順位は1位だが、返信が遅い企業」と「優先順位は2位以下だが、返信が迅速な企業」で天秤にかけて選ぶ必要も出てくるでしょう。

面接設定が難しくなる

担当者からの連絡が遅くなるのが年始年末に求職活動をするデメリットですが、これと連動して面接日の設定も滞りがちになります。面接日の調整のための返信にも時間がかかるうえ、面接まで進んだ場合は今度は「早めに来てほしい」と要請されて複数の企業の面接予定日が非常に近くなる可能性があります。さらに、年明けということで現職の仕事も溜まっている場合は、さらに面接日の調整が難しくなります。

この場合、もっとも避けるべきは「予定のバッティング」です。綿密にスケジュールを管理し、予定がかち合わないように注意しましょう。また、面接希望日を聞かれた場合は、複数の面接可能日を提示するようにします。土日祝日しか現職に休みがない場合は、そのあたりも考慮してもらえるかを聞いておくと安心です。

求人サイトの情報は古い場合もある

求人サイトの情報は、基本的には日々更新されます。ただ、最新の情報が公開されるまでには時間がかかることもあるため注意が必要です。公的機関であるハローワークは更新頻度が高いですが、月末などは一時的に利用に制限がかけられることもあります。

さらに、企業によっては「すでに新しい人が決まっていたが、年末年始は立て込んでいて求人情報の取り下げをしていなかった」「年末年始の多忙さで採用活動が滞っていたため、応募メールもチェックできていない」ということもあり得ます。

そのため、年末年始に良い求人を見つけて応募しても、実際には採用枠が埋まっていることも考えられます。各求人欄に「最終更新日」の記載があれば、それをチェックして最近のものなのか確認するようにしましょう

募集停止の可能性も考慮する

12月は代表的な決算期のうちのひとつです。このため、採用予算が不透明・不確実な状況になることが多く、「11月までは求人を出していたが、結局予算が確保できなかったため12月~1月は求人を取りやめる」とする企業もあります。

採用停止の情報は、企業の求人ページなどである程度確認できますが、求人サイトを利用する場合は担当者に確認しておくと安心です。また、転職エージェントを通している場合は担当コンサルタントが確認を取ってくれます。書類を作り込んだ後に、「実際には採用停止になっていた」となると時間の損失につながってしまうため、募集停止の可能性も考慮に入れておきましょう。

書類・面接準備は余裕を持って進める

年末年始は、「会社自体は営業しているが、採用担当者は休みを取っているため採用活動が滞る」ということが頻繁に起こります。また、転職エージェントの担当者が休みを取ることもあるでしょう。

このため、自身でできる書類作成は早めに進めておくことが大切です。「相手からの連絡があり次第、すぐに求められる書類を提出できる状態」にしておくと、時間のロスを避けられます。年始からは企業も一気に採用活動を本格化させるため、迅速な書類提出や面接日の決定で、ライバルよりも先に採用面接を受けましょう。

年末年始の転職活動は、この時期ならではのデメリットもありますが、それらを踏まえたうえで円滑に進められるよう準備を怠らないようにしましょう。

エイペックスのコンサルタントが教える転職にベストなタイミングとは?

転職活動には、最適なタイミングというものがあるのでしょうか?

転職活動を行うタイミングは、転職活動を有利に進め、キャリアの成功を左右するための重要な要素です。ここでは、エイペックスのコンサルタントからの「転職時期」と「転職年齢」に関するアドバイスをご紹介しましょう。

コンサルタントの写真

ジョン・マカルーン
製薬チームのプリンシパルコンサルタント。グローバル企業の経営層やシニアポジションの紹介で数多くの実績を有しており、候補者・企業双方に深く寄り添うコンサルティングで信頼を築いている。

ライフステージの安定がベストな転職タイミング

「転職すべき時期については、非常に個人的な判断になるといえます。 例えば新入社員の入社が多い4月や10月、1月などの時期に入社すれば、多くの新入社員と関係を築くチャンスに恵まれるかもしれません。

また、転職活動~入社後しばらくは多くの時間とエネルギーが必要となり、出産や子供の進学、産休からの復帰など個人のライフステージや家族の事情と転職が重なると、非常に消耗してしまうことが予想されます。可能な限り、プライベートが安定しているときに転職するのがベストなタイミングと考えられます。」

キャリアの後半まで転職を待つべきではない

「転職すべき年齢ですが、ひとつ大切なことは、今の会社に定年まで勤める気持ちがないのであれば、キャリアの後半になるまで転職を待たないことです。 20年、30年と同じ会社に勤めてから初めて転職すると、新しい企業文化や働き方に適応することが想像以上に難しいのと、新しい組織で自分自身を確立し、キャリアを発展させる時間が足りない可能性があるためです。

キャリアのなかで何回か転職することのメリットは、これまでと違った働き方が経験できたり、新しい人脈ネットワークを築けたり、新しい職責を担えることにあり、これらがあなたのキャリアを実り豊かなものにするでしょう。 」

コンサルタントの写真

梨田 颯
製薬チームのアソシエイトコンサルタントで、製薬業界の多岐にわたるポジションを担当している。大手日系企業での勤務経験を活かし、求職者の希望やニーズを深く理解した最適なマッチングを実現している。

転職活動に最適なのは2~3月、8~9月

「転職すべき時期についてですが、市場に出る求人案件の数を考慮すると、2月~3月と8月~9月が最も転職活動に適した時期といえるでしょう。 各企業の決算時期によってばらつきはありますが、概ねこの時期は採用の動きが活発なので、希望の求人が新規で出ていないか継続して注視することをおすすめします。 」

未経験業界・職種への転職は少しでも早い時期に

「転職年齢ですが、最も市場価値が高まるのは一般的には30代です。一定レベル以上の専門性とソフトスキルを有し、即戦力としての活躍が見込めつつマネージャー候補としての将来性もあるのが30代で、最も求人募集が期待できる年代です。

30歳手前で就職活動を始める場合でも、若手として応募できるポジションは多岐にわたり、未経験の職種にチャレンジすることも容易です。反対に40代以降では未経験での採用はほぼ難しくなるため、新しい職種や業界への転職を考える場合には、少しでも早い時期に転職活動をスタートさせましょう。 」

プロに相談して年末年始の転職活動をスムーズに進めよう

転職コンサルタントが候補者に年末年始の転職計画をアドバイスする場面

年末年始は、普段の忙しい時期と比べて自分自身と向き合い、転職活動の準備を整えるのに最適な時期です。まずは自己分析を行い、キャリアビジョンを明確にすることで、応募先企業の選定や面接でのアピールに一貫性を持たせることができます。履歴書や職務経歴書のアップデートについても年末年始は最適な時期ですので、応募先企業にカスタマイズさえすればすぐに提出できるよう準備しておきましょう。

また、普段はじっくりと行えない業界・企業の情報収集と分析を行い、自分に合った応募先の選定やそのあとの面接での質疑応答に役立てましょう。企業分析が深いほど、面接での回答に説得力が伴います

ただ、転職活動はひとりで進めるよりも、キャリアのプロである転職エージェントを活用したほうが効率的であるだけでなく、成功の確率も各段に上がります。
エイペックスでは、一般の求人サイトで公開されていない非公開求人や最新の市場動向の情報を持っており、プロのサポートにより年末年始の転職活動をより充実したものにすることができます。

エイペックスでは、以下の内容について無料でキャリア相談を行っています。

  • 転職市場の動向を踏まえたキャリアカウンセリング

  • 企業の採用時期に関する詳細な情報提供

  • 業界別の求人動向の分析と市場価値に関するアドバイス

  • 日英の履歴書・職務経歴書の添削・作成サポート

  • 採用面接通過のための徹底したサポート

  • 入社時期の調整や条件交渉の代行

  • 長期的なキャリア形成の相談

「普段忙しくて転職活動が進められない」「来年は転職を目指しているが、何から始めれば良いのかわからない」など、お困りの方はぜひエイペックスの人材コンサルタントにご相談ください。各業界に精通した経験豊富なコンサルタントが、あなたの状況や目標に合わせた最適なキャリアの提案や、求人応募・採用面接に関するサポートを提供しています。無料のキャリア相談も実施していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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